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自分に合う就労移行支援とは

就労移行支援とは、障害を持つ人が一般企業への就職のために職場定着をサポートする福祉サービスです。

ですが、会社一つ一つに違いがあるように、就労移行支援の事業所もそれぞれ違いがあります。
そのせいで、事業所に通い始めても「馴染めない」「合わない」と感じることがあるかもしれません。

就職先を探すように、事業所に入る前に
自分に合う事業所とはどういうものなのか?を一度考えてみませんか?

自分に合う事業所を見つけよう

就労移行支援と一言に言っても、就労移行支援の事業所は
全国に3000か所あると言われています。

もちろんすべての事業所が同じことをしているわけではなく、
事業所ごとに特徴があり、伸ばせる強みも変わってきます

事業所には2つのタイプがあり、
仕事のマナーやパソコンの使い方などの汎用的な訓練を行う「一般型」と、特定の職域や障害に特化した訓練を行う「特化型」に分けられます。

またその中でも、実際の業務を想定した訓練が多い事業所もあれば、
コミュニケーション力を養うためのグループ訓練が多い事業所もあります。

事業所にもそれぞれ特徴があるので、自分がやりたいこと、伸ばしたいことなどをしっかり把握し、自分に合う事業所を探すことが大切です。

自分の障害を理解する


せっかく事業所に入っても、「合わない」と感じる人は多くいます。

その原因として考えられるのが、
自分の持つ障害と通う事業所の相性が合っているかどうかです。

「合わないならやめればいい」と投げやりになったり、
「合わないのは自分のせいだから我慢しないと」と自分を否定したりしていませんか?

合わないと感じることには、理由があるものです。
まずはその理由から考えてみましょう。

自分の障害を上手く把握できている?

現代では障害を持つ人は珍しくなく、持っている障害も多様にあります。

事業所を通じて就職を望む場合、自分の障害特性を客観的に捉えられているかどうかが、とても重要になってきます。

自分が持つ障害の特性を把握して、自分に必要な物事を見出すことが必要です。

具体的に言えば、
自分が就きたい職に何が必要になるのか、そして
今の自分に足りないものは何なのか、
を知ることです。

事業所の特性との相性は合っている?

自分が就きたい職が決まっているなら、自然と
自分に必要になる技術もわかってきます。

例えば自分に必要のないプログラムをメインに行っている事業所とは、
「合わない」と感じてしまうのは当然の流れです。

事業所の特徴に一般型と特化型があるように、
自分に必要な技術をどちらのタイプの事業所で得られるのかを知り、
自分に合う事業所を選びましょう。

また、障害の関係で体力が無いのに、自宅から遠い事業所に通うのは負担になってしまいます。
人との関わりが苦手なのにグループでの訓練が多い事業所だと、息苦しくて学べるものも学べません。

体力的にも精神的にも落ち着いて学べる場を選ぶことも大切です。

事業所の人とのコミュニケーション

就労支援の事業所では、指導やサポートをしてくれるスタッフさん達と関係を持つことは必須です。

ですが、事業所にいるスタッフの人も様々なので、
上手くコミュニケーションが取れないことや、
相性が合わないと感じることもあるようです。

こればかりは入所してみないとわかり辛いことですが、見学などをした時にスタッフの人と話しやすいかどうかを意識して確かめてみましょう。

ポイントその2.企業側が求めていることを知る

障害を持つ人が就職を望む場合、就職先の企業がどのような人を採用したいのかを知り、自分に置き換えて考えてみましょう。

採用の判断をする人が重視していることの中に、
障害受容が出来ていること
自己管理が出来ること
コミュニケーションのスキルがあること

という項目があります。

今回はこの3つについて深く見ていきましょう。

障害受容が出来ていること

「障害受容」とは、自分の障害をしっかり把握し、前向きに受け入れている状態のことを言います。

採用する企業としては、長く働いてもらうためにも、自分の障害の特性を知っているだけではなく、対処方法も身につけられていることを求めているので、採用する時に一番重視されるのが、「障害受容が出来ている」ことなのです。

もし仕事で苦手な事や躓くことが起こった時、自分で解決策を見つけられる人が職場で活躍している人の特徴だと言われています。
自分で上手く対処法が思いつかない人は、就労移行支援に通いながら身に着けておくことが望ましいです。

自己管理が出来ること

会社で長く働くためには、自分の障害を把握するだけでなく、自分の体調管理も必要になってきます。

会社に間に合うように起床し、ちゃんとご飯を食べて適度に体を動かす、などの習慣を自分で管理することで、自分の体調の変化に気付きやすくなり、体調を崩した時もすぐに相談できるようになります。

自己管理を自分で身に付けるのが難しいと思う人は、一定期間就労移行支援の事業所に通ってみましょう。
決まった時間に決まった場所へ通うことを繰り返して、自分の生活リズムを整えると、就職した時に遅刻や欠席が減るので企業側も対応が楽になります。

コミュニケーションのスキルがあること

企業で就職して働く場合、他者とコミュニケーションを取るのは必須になります。
言われることをただ受け止めるだけではなく、自ら意見を言うことを求める企業も少なくありません。

障害を持つ人にとって自ら発言することハードルが高いことは企業側もわかっていますが
「わからないところはちゃんと自分で聞く」
「上手く伝えられなくても話しかけてみる」など、
伝えようとする意識を持つことが大切です。

また、職場に自分以外にも障害を持つ人がいる場合、違う障害を持つ人を受容することも必要になってきます。
就労移行支援の事業所に通うことは会話のスキルを身に付けるだけではなく、他の障害を持つ人との関わり方も学べる場所でもあります。

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