通院記録⑴

約4ヶ月ぶりに病院に行った。4ヶ月間、放置していて調子がよくなったわけではないので早く行くべきだったのだが、実家に戻ってから隣県の病院に行くのは負担で、かといって新しい先生に最初から説明しなければならないと思うと嫌でたまらなくて、どうしても動くことができなかった。

夏バテが重なったこともあり酷い食欲不振と不眠でBMI16まで痩せ、日常生活が苦しくてたまらないという主観と、誰がどうみても痩せていく状態のおかげで、母が病院に連れて行ってくれることになったのだ。

病院に行って本当によかったと思う。今はもらった漢方薬の香りに癒されている。
安心したら、なんと昼寝まですることができた、しかも苦しくない睡眠だった。

初めて、治るかもしれないと思った。病名で言えば正確には一生付き合っていくものにはなるのだが、それはそれでやっていけるかもしれないと思った。

「患者にとって」というと主語が大きいのだろうか。私にとってまず難しいのは、治したいと思うことだった。
自分の体がどうでもよかった。いっそのこと一気に悪化して自殺への踏ん切りがつけばラッキーだと思っていた。そんな状態で治したいと思うことは難しい。今回の通院で私が得たのは健康になることへの意思だ。きっと次回もさぼらずに行けるだろう。

先生とお話ししたことで今後も役立ちそうなことがあったので、3点記録しておく。


①薬が眠らせてくれるのではない

お酒を飲んでも薬をたくさん飲んでも眠れなかったと話したら、薬が眠らせてくれるのではない、眠りは自分の中からくるものだと仰っていた。
睡眠障害になった時、周りからは早寝早起きを心がけろなどの根性論ばかり浴びせられる。しかし当事者にしてみれば、早く起きて日中に働いても眠れないのだ。睡眠欲があるならば、薬の力を借りて眠ることは回復に役立つ。ただ、睡眠欲がないときに無理をして眠ろうとする必要はない。起き続けていればどうせいつか寝る。

私は、「活動量を増やして疲れるようにすればいい」とか「朝は日光に当たるべき」とか言われたいわけではなかった。(そんなことはネットで検索すれば出てくるし知っているし大抵の民間療法は過去に実践済みだ。逆になぜ実践していないと思えるのか…。)ただ、内心「規則正しいとか誰が決めたんだよ…今の私のリズムとは合わないのに」と思っていて、肯定されたかったのだ。これだけでもとても楽になった。


②苦手なことからは逃げろ

私は発達の凸凹が大きい。中学校の先生から「障害者」と言われた時に「なるほど、私は障害者なのかぁ」と思い(腹が立ったり悲しかったりはしなかった)、ADHDやASDについては調べていたので、自分が該当することは知っている。先生もすぐに気づいたようだった。

私自身は(もちろん現実のヘマにつながることはあれど)能力の低い部分についてはそんなに気にしておらず、みんなそれぞれ得意なことも苦手なこともあるのに、なんで私の苦手なことは「当たり前のことができない」と指摘されるんだ…?と不思議に思っていた。(だって私の当たり前ができない人もいるじゃない。)失敗については毎回反省して、私なりに学びを得て工夫しているのだ。

今日は、私が工夫していることを認めてもらえたし、中には「そんなやり方もあるのか!」と驚いてもらえることもあった。
ひとりひとり、見え方も感じ方もやり方も違うのは事実だ。「普通」の方が幻想だ。苦手なことのうち、逃げていいものからは逃げて、得意なことを生かしてカバーしていこう、自分にとって楽な場所を選んでいこうと思った。


③死ぬ瞬間まで死にたくていい

かれこれ一年以上毎日「死にたい」と思っている。断続的なものを含めれば小学一年生の頃から思っている。丸一日そのことばかり考えて追い詰められていた時期もあれば、何をしていてもうっすらと張り付いていることもある。目が覚めたときや眠ろうと目を閉じたときにふと思うこともある。

死にたいと言うと叱られることが多い。(迷惑だ!と説教させることもある、笑っちゃうね。そういう人に打ち明けるべきではない。)しかし、生きるためにコストがかかることを考えると、人によってはできるだけ早く死ぬほうがコスパがいいこともあるのだ。

私のように、幼い頃から死にたいと言う子がいるらしい。先生曰く「よく気づいたね、死にたいというのは知恵だ!」と言うべきなのだと。死にたいを否定した瞬間から、その子の世界が崩れてゆく

死ぬ瞬間まで死にたくていいのだ。同じ考えの人に初めて出会えた。


私の場合、東洋医学でいうところの気虚・気滞・気逆という状態だった。
食べると疲れて全身が痛くなるし、寝ても疲れてだるくなるので納得だ。病院へ行けた安心感のおかげで気持ちはとても元気なのだが、体調は相変わらず悪い。胸の詰まりと全身の痛みがつらい。
今すぐに絶好調になれると思っているわけではもちろんないので、まずはお腹が空くように→お腹が空いたときに食べられるように→美味しく感じて食事により元気が出るように、これを目標にしていくつもりだ。

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