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日本の歴史・神様記

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日本の歴史、神社について書いていきます。 ・島根県 美保神社の記事を書きました(2019.2)
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2019年2月の記事一覧

美保神社④まとめとして、種(固定種野菜)の話。

美保神社④まとめとして、種(固定種野菜)の話。

 ・・・さて、ここまで美保神社と三穂津姫命について、辞典や神話などを用いて(簡単ですが)解説してきました。

 でも「・・なんかちがうな。こういうことを書きたいのではないみたい」という気持ちがぬぐえません。

 もともと2年前に出雲から帰ってきたときに強烈に三穂津姫命のことを絵に描きたいと思ったのですが、イメージが赤く強いものだということはわかるのですが、どうもアウトプットまで行かなかったので置い

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美保神社③〈天津神・国津神の和合としての結婚。三穂津姫命〉

美保神社③〈天津神・国津神の和合としての結婚。三穂津姫命〉

 この記事を書くにあたって、辞典類を調べているうちに三穂津姫命についてもうひとつ大事なことに気づきました。

 三穂津姫命は国津神(地上の神様)の大国主と天津神(天上の神様)のむすびを担う神様でした。日本書紀に記述がある通りに、大国主命と美穂津姫との婚姻は天津神と国津神の「結び」を担う一種の政略結婚であったことです。

 神話の世界では、天で神様が日本の国を作り、さらに地上ではそれを実際に国家とし

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美保神社②〈種、稲穂の神様としての三穂津姫命〉2017.3

美保神社②〈種、稲穂の神様としての三穂津姫命〉2017.3

 さて美保関に着き、美保神社へ参拝しました。美保神社は事代主神(恵比寿様)と義理の母神にあたる三穂津姫命を祀っています。

 事代主神(コトシロヌシノカミ)とは神話の中で国津神である出雲の大神・大国主命の息子にあたり、天から天津神が降りてきて、国を譲れと交渉する「国譲り」の場面で大国主命から交渉を任されるのですが、船を逆さにかぶって隠れてしまう・・というエピソードの海の神様です。そしてここで国津神

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美保神社①旅行記 (島根県松江市)2017.3

美保神社①旅行記 (島根県松江市)2017.3

 2017年の3月に出雲へ旅行した。

対になる伊勢には何度も出かけているのに出雲は初めてだった。数年前に一度計画したのだったが、祖父の他界で見送ることとなった。

初日に出雲大社や稲佐浜を参拝し、二日目は朝から日御碕半島へ出かけていた。二日目は弾丸スケジュールで、とにかくバスの時間がものを言う日だった。

島根でパワースポットと言ったら、回るところは西側の出雲地方に大体集まっていて、松江や玉造温

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