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美保神社④まとめとして、種(固定種野菜)の話。

 ・・・さて、ここまで美保神社と三穂津姫命について、辞典や神話などを用いて(簡単ですが)解説してきました。


 でも「・・なんかちがうな。こういうことを書きたいのではないみたい」という気持ちがぬぐえません。

 もともと2年前に出雲から帰ってきたときに強烈に三穂津姫命のことを絵に描きたいと思ったのですが、イメージが赤く強いものだということはわかるのですが、どうもアウトプットまで行かなかったので置いておいたのです。

 「いつか旅行記もまとめないと・・・」というのと今年、11月にNYで個展があり、そのために神話の絵を描きたいと思っているので、印象の強かった三穂津姫命のことを少し調べてまとめようと思いました。


 わたしにとって三穂津姫命について強く感じることはなに??     それはインスピレーション(②を参照して下さい)もきた「種」の神様ということです。 色々調べた今思うのは、「稲穂の神様なら“稲の神様”でいいのでは??」ということ。

文献や歴史などを研究するのは研究者、または男性の仕事かもしれません。

わたしは三穂津姫命が「種」ということを特にわたしに伝えたかったと理解することにしました。


 種といえば、注目していることがあります。農作物の固定種(在来種)のことです。作家の蝶々さんのお話で知りました。もと埼玉の地元の友人で日高の種のもりさんの種の交換会などに参加していた友人ひーちゃんに話を聞いてみたり。

固定種の農作物とは「日本に昔からある農作物の種で、自然の成り立ちをしていて、とれた種から次の世代を収穫できる」という普通というか自然の、当たり前の「種」です。

でも現在、流通している農作物の種とは安定して大きい優れた(大きさ、かたちなど)収穫の出来る1世代かぎりの種が主流だそうです。

子孫が残せる「生き物としてふつう」の種と、去勢されて整えられてでも子孫を残せない「不自然な・人工的」な種。種っていうか生命体。

なんだか人間のことみたいですね。

わたしは固定種のように生命力がある生き物でありたいです。

でも子孫の残せない食べ物ばかり食べていたら生命力なんて養えない気がしますね。・・・そしてこういうことを知らずに、たくさんの消費者は毎日を過ごしているんですよね。


無印の記事にわかりやすいものがあったので、リンクを貼っておきます。


幸い、通販で買えるところや固定種の農作物を取り扱っているお店もあるみたいなので、まずは食べてみることから始めてみます。(固定種の野菜は味が濃くて美味しいのだそう^^) 上述の種のもりさんのHPに野菜の取り扱い農園のリストもあります。


 また、もうひとつ一番はじめに感じた「種の起源」のこと。「種」は生き物の種族、その多様さということも大切な気がします。どうしてこんなに豊富な生き物を、しかもたとえばカラスならハシブトガラス、ハシボソガラス、ワタリガラス・・・などとひとつの生き物でも本当に細かく種類がわかれ、多種多様です。このこともとても気になって、答えが出ないのにこじつけはよくないので、この状態で書いておきますが、どうもこの多様性ということが今の時代の鍵を握っているような気がしてなりません。


三穂津姫命と種の話はここでひとまず終わりです。



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