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美保神社①旅行記 (島根県松江市)2017.3

 2017年の3月に出雲へ旅行した。

対になる伊勢には何度も出かけているのに出雲は初めてだった。数年前に一度計画したのだったが、祖父の他界で見送ることとなった。

初日に出雲大社や稲佐浜を参拝し、二日目は朝から日御碕半島へ出かけていた。二日目は弾丸スケジュールで、とにかくバスの時間がものを言う日だった。

島根でパワースポットと言ったら、回るところは西側の出雲地方に大体集まっていて、松江や玉造温泉でゆっくり・・と言うのがモデルコースだと思うのだが、わたしはその西側から一気に境港にほど近い、つまりは島根の東端にあたる美穂津港を目指した。


JRで松江に戻り、そこから一畑電鉄、通称「ばたでん」の路線バスに乗り、終着駅で今度は小さなマイクロバスに乗り換えた。路線バスすら走っていないからコミュニティバスを走らせているのである。はっきり言って人がいない。わたしの他に乗客はおじいさん一人であり、そのおじいさんも途中で降りていってしまった。

わたしが美穂津港に行く理由、それは美保神社へ参拝するためである。「」と言う、写真のきれいな出雲のガイドブックを持っている(実はこの本はもともと都立図書館の資料なのだが、わたしがうっかり水に濡らしてしまい、弁償して払い下げをされた逸品なのである。余談ですが)。この本に紹介されていた美保神社がどうにも気になっていた。実は本の文章というか内容なんてさほど読んでいなくて何が書いてあったか覚えていない。でも「美保神社」という名前だけがどうもインパクト強く頭に残っていて、旅行計画を立てる時に最後の最後でねじ込んだのだった。

「ねじ込んだ」いうのは比喩ではなく、島根県の西の端から東の端へ移動するのは相当な距離である。まして二泊三日の出雲旅行で徒歩&鉄道(バス)を使ってはかなり無謀な計画を立てねばならない。空港で言っても出雲空港エリアから米子空港エリアへの移動です。ギリギリまで悩みましたが、「美保神社」という文字が目の前から消えない。

バスの時刻表をチェックするとなんとか超ハードスケジュールで行けそう(松江市内の観光を捨てれば)!だったので、1分ずれたらもうアウトという時刻表をつないで、美保へも行くことにしたのです。


路線バスとコミュニティバスをそれぞれ1時間10分くらいずつ乗り継いで美保関へ向かう。よく覚えているのが、この日は寝不足で朦朧とした頭でずっと車窓を眺めていたら、ごく稀にしかないのだけど、自分のものではない意識がひゅっと入ってきてしまったことと、「種」のことを考えていたことである。

他人の意識の方はどうやら土地の有力者(豪族とか?)っぽい人か神様のような人で、今でいう60代くらいの男の偉い人で、「自分には娘と息子がいてよかった」と家系図を見せてまでくれたこと。一体誰なのかはわからないけど、声がおじさんなので、自分の意識ではないとわかるものなのですね。邪悪な感じはしなかったので、土地の神様とかそういう人なのだと思っています。きっと古代の地誌を調べたら何かわかると思っています。

「種」の方は実はこの美保神社のキーワードにかかってきます。海を見て、たくさんの鳥が飛んでいて、人も暮らしていて、海だから魚もいて・・・この地球上にはたくさんの種類の生き物がいる、たくさんの種類の動物が、、そうダーウィンも言ってたな、種の起源、「種」の起源・・・とどうも「種」という言葉をものすごく意識したことを夢うつつのなかで覚えていました。


お尻が痛くなり、やっと美保津港へ着きました。ちなみに美保に居られる時間はなんと55分です、1時間ありません。これを逃すと夕方までに松江へ帰れなくなるのです(恐怖!!)片道2時間強かけて1時間弱の滞在、これはわたしも初めての経験でした・・・。

漁港の、海の目の前に神社はあります。


参拝を終えて、少しでも漁港らしさを味わいたかったので、いい匂いのするイカ焼きを買いました!でもちょっと並んでて焼き上がりに時間がかかり、その場で食べられいとなったら、お店の人が切って袋に持たせてくれました。バス停でバスを待つ間にもぐもぐといただきました!美味しかった!

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