「海外生活慣れてきた？」への答え
渡英してから早いもので約半年が経ちました。
区切りの良い時期でもあるので、この辺で海外での生活について振り返ってみたいと思います。
海外での生活は今回が初めて
まず前提として、過去に留学の経験はありません。
唯一の長期滞在は、学生の頃に1ヶ月間イギリスに滞在するプログラムがあって、
それが人生で一番長い海外生活でした。
海外生活と言ったって「学校のプログラム（しかも中学１年生）」ですから、
ほとんどの事は学校任せ。
取り敢えず海外での生活を体験してみよ。くらいの気分だったと記憶しています。
その他、海外旅行の経験はありましたが、どれも１週間前後の滞在。
日本にいる時も特に英語を使う機会は少なく、外国人の方と接する機会もそんなには多くなかったと思います。
つまり、海外生活や外国人に囲まれる事に対して、全く免疫のない状況で渡英したという事です。
渡英して６ヶ月、日常のルーティンは確立してきた
久しぶりにLINEで会話をする友達や、久しぶりに会った人には決まって必ず、
「海外生活どう？慣れてきた？」と聞かれます。
私だって逆の立場であれば同じ質問をすると思うし、
避けては通れない質問です^^;
渡英してからもうすぐで半年が経ちますが、
この問いかけには未だにどう答えたら良いのか悩みます。
イギリスらしいレンガ造りの風景は、最初は新鮮で写真撮りまくりの状況でしたが、今ではすっかり当たり前になって、写真を撮る事はほとんどありません。
（その代わり旅行中は鬼のように撮ります ^^;)
週の始まりには必ずスーパーへ行って、日本にはあまり売っていない不思議な野菜を購入し、献立を考えながら電車に１駅乗って帰路に着きます。
考え方によっては、ここ（イギリス）での日常生活が既にルーティン化された今の状況を、「慣れた」と言えるのかもしれません。
でも・・やっぱり声を大にして「慣れたよ！」と言えた事はありません。
日本の常識が、イギリスでは通用しない
ヨーロッパでの生活。
当たり前ですが、日本と違う事が沢山あります。
「ここは、日本の方が良かった。」
「ここは、日本よりイギリスの方が良いかも。」
例えば外食に関して。
これは説明するまでもなく、日本の方が圧倒的にクオリティが高くて安い。
そして居酒屋の雰囲気も日本人の私からしたら恋しい。
外食以外で日本の良さを感じるのは、ヤマトや日本郵便などの配達に関するサービスの良さ。日本のサービスに慣れていた私からすると、理解できない珍事件が既に発生しています。
例えばドライバーが家の目の前まで来て停まったのに、何故かスルー。
後から電話で、「荷物がなかったので明日配達でも良いか？」と言われたり、
再配達の予約は日時指定のみで時間指定は出来ないので、
その日一日家にいても結局来ず、翌日、翌々日も来ず疑問に思っていたら、
メールで「あなたの荷物はまだ預かっています。もう少ししたら送信元に戻しちゃうよ！」っていうメールが来たり。。
日本のサービスの良さを日々実感しています。。
逆にここはイギリスの方が良いかなと思う点は、ビールの種類に関して。
私はビールが好きで、日本にいる時も「とりあえず生！」と言っている女子でした。
イギリスと言ったらやっぱりPUBで飲むビールでしょ！
という事で、未だによく行っています。
皆何も食べずにビールだけを飲む空間って、何だか新鮮。
あとはクラフトビールが盛んなので、種類が本当に豊富！
色んなビールを試して、自分の好みを見つけるのも楽しいです。
✳︎✳︎✳︎
食事や公共交通機関、様々なルールなどにおいて、やはり未だに何かがある度に
頭の中で日本との比較をしています。
それは当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、
今住んでいる国の常識が、まだ定着していない証拠とも言えます。
結論、その問いには何て答える？
まとめると、「海外生活慣れた？」への答えは「No」です。
でも一方で、私自身「慣れる」の基準を高く設定している事にも気付きました。
これは今回のトピック「海外生活への慣れ」に限らず、「学校慣れた？」であったり「新しい仕事慣れた？」であったり。
思い返せば、二つ返事で「慣れたよ！」と答えた事は今まであったでしょうか。
・・・正直、なかったと思います。
もちろん最終的に学校は慣れて卒業しましたし(友達もいましたよ！笑)、
会社を転職する時も、その会社には比較的慣れてから辞めました。
でも私にとって「慣れた！と思える時期」は、既に周りからしたら「慣れた？と聞くまでもない時期」だったようです。
つまり、感情的にちょっぴりスローペース。
そんな自分の性格が再認識できただけで、今後あらゆる場面において気持ちが少し軽くなる気がしています。
本当は、 「あんまり慣れたくないんですよね。」
結論は、「まだ慣れていません」と答えると言いました。
でも正式な文章は、
「まだ慣れていません。でも実は、あんまり慣れたくないんですよね。」
私は元々ヨーロッパが好きで、世界で一番好きな国はイギリスでした。
大好きで特別な国だからこそ、なるべく新鮮な気持ちで居れたら良いなと思っています。既にイギリスの写真が減っている時点で、少し新鮮味は奪われているかと思いますが・・。
混乱させるようですが、「海外での日常に慣れる」という事も楽しみの一つです。
だからこそ、「あんまり、慣れたくない」という答えになります。
ここでの日常生活が私にとって当たり前の日常になりながら、
「ここで生活している事自体」は当たり前だと思わないように。
日々起こる何気ない出来事を「当たり前」と思うのは、実は錯覚かもしれません。
色んな奇跡を通過して、今この瞬間がある。
そんな風に考えると、
今まで当たり前だと思っていた景色が、キラッと輝いて見えるかもしれません(^^)
最後まで読んでいただいて、有難うございました。
また来週〜(^^)
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