【詩】換気扇とあなた
ガスのにおい タバコの煙
嫌なものは外へ
自分で好き勝手
吐いて傷つけておきながら
無かったことにするのが
さも当たり前だと
思えるあなたが大嫌い
私に吐いた暴言は
換気扇の向こう側へ
私が負った傷跡は
ずっと消えはしないのに
「過去ではなく未来の話をしよう」
未熟な私に教えてあげているあなた
私の我慢が
フィルターなのだと
あなたは知らない
この部屋の酸素を
私が保っているのだと
あなたは知らない
私が苦しくなったとき
換気扇の向こう側へ放たれるのは誰か
まだ、あなたは知らない
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