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04「売れる企画の立て方」基礎編VOL.04

文頭でお断りしておきます。10,000文字ぐらいの読み物です。売れる企画の技術習得は武道の黒帯取得のような話。本気で「売れる企画を立てたい」「売れる商品を作りたい」と思っていない人が、軽い気持ちで読んで、冗談半分でやって、事故をしたり、怪我をしたりしないように有料マガジンにしてあります。内容も本気でやらないと身につかない「売れる企画の技術習得内容」なので、軽くありません。

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前回 03話 「売れる企画の立て方」基礎編VOL.03 
○ Section-04〜Section-06 より

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● Chapter-01「企画の真理」と「企画の技術」

Section-07 成功の確率を上げる「成功主義型の企画観」


「○○社が、売上げ減少と無計画な資金繰りにより債務超過により倒産した」といったニュースを、ちょいちょい経済系のデジタル新聞で見かけることがある。まだ新聞なんて読んでいるの?という人もいそうだが仕事がら見ないわけにもいかないのです。

「無計画な・・・」無計画とは、思慮が浅いことを非難する言葉に他なりませんが、裏返して考えると「何のために計画というものが必要なのか?」ということを暗示しているわけです。こう考えると「企画とはなにか」が鮮明にわかってくるものです。

企画というものは「重大な失敗を避けるためにある」「重大な損失の発生を防ぐためにある」つまり「行動を始める前に、もしくは、重大な問題が発生する前に【実験(シミュレーション)】を行うためにある」ということになります。実実験を行う前には思考ベースの実験が必要です。

「思考ベースの実験(シミュレーション)」を行うには、どのような手順を踏めばよいのか? という話になきます。最近では、コーチングという方法に置き換わり、完全に死語となってしまった思考法に「HITS」というシミュレーションの方法がありました。

STEP-1:「さて困った、どうしようか?」(HOW)
STEP-2:「あの手、この手、その手がある」(IDEA)
STEP-3:「この手を試してみよう」(TRY)
STEP-4:「よし、これに決めた」(SELECT)

この施工手順は、ひとつひとつの項目の「頭文字」をとって「HITS」と名付けられていました。現在では「コーチング」という、HITSよりもさらに詳細な思考手順を踏むような考え方に置き換わっていますが、原型は「HITS」と呼ばれていたものからの派生です。

● STEP-1
「さて困った、どうしようか?」(HOW)
STEP-2
「ちょっとまて、自分に何が足りなかったんだ?」(WHAT)
STEP-3
「それが足りていることをやっている達人・職人はどこにいる?」(WHERE)(WHO)
STEP-4
「自分と、そのA達人・職人との決定的な違いは何だ?」(WHAT)
STEP-5
「どうすれば、その差を埋めることができるんだ?」(HOW)
STEP-6
「今すぐに、取り掛かれる第一歩目の行動は何だ?」(WHAT)
STEP-7
「ともかく、一歩動いてみよう」(TRY)
STEP-8
「やってみたが、これではダメだ」(CHECK)
STEP-9
「それが足りていることをやっている先の選択が違っていたんだ」(SEA)
STEP-10
「それが足りていることをやっているの別の達人・職人はどこにる?」(WHERE)
STEP-11
「自分と、そのB達人・職人との決定的な違いは何だ?」(WHAT)


1970年頃に発想された「HITS思考法」と、2020年代に実践的に使われている「コーチング」の大きな違い。それは、この思考が発想された当初は「アイデア」が重要視されていて、現在は「実践済みの成功事例を手本にしている」というポイントです。

この50年の間に「アイデア」は出尽くしてしまい「自分で考える方が効率が悪い」ということが証明されてしまっています。さらには情報化社会となり「失敗をリカバリーした実例」を調べ出そうとすれば、どれだけでも調べられるわけです。

つまり「失敗して困った」「ミスして困った」といった場合、解決策を「自分で考える」のは「50年も昔の古びた方法で、使い物にさえならない」ということが、この50年の間に証明されてしまったのです。「自分アイデアでの解決」は骨董レベルの手法です。

しかしながら、本質的な流れは変わっていません。「アイデア」のところが「いくつかの成功者から素直に学び、自分にマッチした方法を実験して確かめていく」という手法に置き換わったに過ぎません。「困ったら解決する」のは、全く同じなのです。

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