『Rabbit In Your Headlights』トンネルを歩くホモ・サケル(聖なる人)
トンネルの中を黙々と歩く一人の男がいる。彼は何かを呟いている。異国の言葉のようでもあり、祈りの一節のようでもあり。ただ男が少しヤバい人間であるには違いない。
トンネル内は車が行き交う。やがて後方から走ってきた一台の車が彼と激突した。
まあその後何度も何度も何度も何度も車に轢かれては立ち上がる男に対して、観ているこっちも痛みが薄れ、滑稽にすら思えてくるのが、作り手の仕掛けなんだろう。
正直初めてこの映像を観たとき、何この男、最強っと笑っていた。
男にしてみれば、轢かれる前の数