書肆侃侃房 web侃づめ

出版社の書肆侃侃房のウェブ連載マガジン「web侃づめ」です。近刊・新刊の情報もお知らせ…

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出版社の書肆侃侃房のウェブ連載マガジン「web侃づめ」です。近刊・新刊の情報もお知らせしていきます。 http://www.kankanbou.com/

マガジン

  • 本のあるところ ajiro

    福岡・天神の本屋&カフェ。海外文学と詩歌を中心とした書籍を販売。トークショー、読書会、歌会などのイベントも開催しています。 http://www.kankanbou.com/ajirobooks/

  • 田島安江「戦争の詩を読む」

    戦争に終わりはない。わかっていても、心のどこかで希んだっていいだろう。戦争について、読んだ詩や本について書いていきます。

  • 北村紗衣「素面のダブリン市民」

    1年間アイルランドのダブリンに住むことになった『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』著者の北村が、ゆるい感じでアイルランド生活について発信します。

  • 書肆侃侃房営業部より

    書肆侃侃房営業部が近刊やフェア、イベントなどの情報をお届けします。

最近の記事

【本のあるところajiro】いくつもの都市を徘徊する——祝祭・復興、スラムから飲酒へ——『ありふれた〈平和都市〉の解体——広島をめぐる空間論的探求』(以文社)刊行記念 仙波希望×関駿平トークイベント(10/12)

『ありふれた〈平和都市〉の解体——広島をめぐる空間論的探求』(以文社)刊行記念トークイベント 仙波希望×関駿平 いくつもの都市を徘徊する——祝祭・復興、スラムから飲酒へ—— ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット 原爆ドームの上空、飛行機雲による「ピカッ」の3文字がChim↑Pom(当時)によって描かれて以降、当時大学生であった仙波希望さんは、都市・広島における〈平和都市〉の実相について考えてきました。この度、これまでの研究の

    • 【戦争の詩を読む】第2回 8月15日(田島安江)

      話は戻るが、8月15日ももちろん、忘れてはいけない大切な日だ。 『原爆句抄』の中の一句。 自由律俳句の松尾あつゆきは 長崎で家族6人で暮らしていたが 原爆投下によって生活は一変する。 4人の家族が次々と死を迎える。 人によっては、見つからない遺体も多かったというが、松尾家の6人は何とか家族が一つになることができた。 まだ一歳にもならない娘の死は切ない。 もう一人の次男も爆死で、最後に長男が死を迎える。 3人を並べて火をつける。 妻は その妻も亡くなり、妻を焼くとき

      • 【戦争の詩を読む】第1回 9月2日の意味(田島安江)

        と詠んだ重光葵(まもる)は1945年9月2日、米戦艦ミズーリ号艦上で、日本の全権大使・外務大臣として、無条件降伏の調印を行った人物である。大分県の誉れとも呼ばれるこの人物は、わたしが通った杵築高校の先輩であり、高校の時から聞かされてきた最も著名な先輩だ。 最近、8月15日は終戦記念日ではなく、調印した9月2日こそ、敗戦が確定した日だといわれることが多くなった。その21日後に生を享けた自分に「戦争」は生涯ついて回ることになるが、この重光という人物とのことも因縁めいてくる。

        • 【本のあるところajiro】『『百年の孤独』を代わりに読む』文庫化&代わりに読む人5周年記念 友田とんさんトークイベント「海外文学を読んでいたら、こんなことになった」(10/28)

          『『百年の孤独』を代わりに読む』文庫化&代わりに読む人5周年記念  友田とんさんトークイベント「海外文学を読んでいたら、こんなことになった」(聞き手:書肆侃侃房/本のあるところ ajiro 藤枝大) ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット  ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』が文庫化されたのと時をおなじくして、もともとは自主制作本として作られた『『百年の孤独』を代わりに読む』(友田とん)が早川書房より文庫になりました

        【本のあるところajiro】いくつもの都市を徘徊する——祝祭・復興、スラムから飲酒へ——『ありふれた〈平和都市〉の解体——広島をめぐる空間論的探求』(以文社)刊行記念 仙波希望×関駿平トークイベント(10/12)

        マガジン

        • 本のあるところ ajiro
          69本
        • 田島安江「戦争の詩を読む」
          2本
        • 北村紗衣「素面のダブリン市民」
          5本
        • 書肆侃侃房営業部より
          32本
        • 試し読み
          69本
        • 北村紗衣「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」
          71本

        記事

          『バリ山行』『恐竜時代が終わらない』W刊行記念松永K三蔵×山野辺太郎トークイベント「仕事終わりのオモロイ純文」(10/19・オンライン)

          『バリ山行』『恐竜時代が終わらない』W刊行記念 松永K三蔵×山野辺太郎トークイベント 「仕事終わりのオモロイ純文」(10/19・オンライン配信イベント) ★お申し込みはこちら 配信視聴チケット(1か月アーカイブ付) 2024年7月に芥川賞受賞作『バリ山行』(講談社)を刊行した松永K三蔵さんと、5月に最新作『恐竜時代が終わらない』(書肆侃侃房)を刊行した山野辺太郎さんによるオンライントークイベントを開催します。 おふたりは松永さんのデビュー作「カメオ」発表時から交友がある小

          『バリ山行』『恐竜時代が終わらない』W刊行記念松永K三蔵×山野辺太郎トークイベント「仕事終わりのオモロイ純文」(10/19・オンライン)

          【本のあるところajiro】『読書の終り 明け方の光』刊行記念 米本浩二×田島安江トークイベント「時代の挑戦者たち」(9/23)

          『読書の終り 明け方の光』刊行記念 米本浩二(著者)×田島安江(編集者)トークイベント 「時代の挑戦者たち」 ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット  ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット 元毎日新聞記者でノンフィクション作家である米本浩二さんの最新文学エッセイ・評論集『読書の終り 明け方の光』が8月に書肆侃侃房から刊行となりました。「女たちの反乱」「辺境からの問いかけ」「九州を書く」という3つの章で構成された、著者ならではの視点が光る一冊です。 今回のイベント

          【本のあるところajiro】『読書の終り 明け方の光』刊行記念 米本浩二×田島安江トークイベント「時代の挑戦者たち」(9/23)

          【素面のダブリン市民】第5回 実在するアイルランド語ヒップホップトリオを題材にした新作映画『ニーキャップ』(北村紗衣)

          アイルランドとことばと映画  アイルランドに住む人の大半は第一言語として英語を話しています。しかしながらもともと話されていたのはアイルランド語でした。アイルランド語は英語とは系統の違う言語で、アイルランドが英国の支配下にあった時代に、英語に押されて話者が激減したという経緯があります。現在、アイルランド共和国はアイルランド語と英語を公用語としており、アイルランド語を必ず学校で子どもに教えるなどさまざまな努力をしていますが、英語と全く似ていなくて英語話者には習得が困難であるため、

          【素面のダブリン市民】第5回 実在するアイルランド語ヒップホップトリオを題材にした新作映画『ニーキャップ』(北村紗衣)

          【★購入特典ポスター配布店舗一覧】武塙麻衣子『酒場の君』

          『酒場の君』 武塙麻衣子 http://www.kankanbou.com/books/essay/0632 四六判、並製、174ページ 定価:本体1,500円+税 ISBN978-4-86385-632-5 C0095 装幀 有山達也 装画 村上テツヤ 【『酒場の君』購入特典A2ポスター】 【購入特典ポスター 配布店舗】(2024.9.19現在) ※必ずしもすべてのお店の状況を網羅してはおりません。書籍・ポスターの在庫状況はつねに変動しますので、あくまで目安として

          【★購入特典ポスター配布店舗一覧】武塙麻衣子『酒場の君』

          「書肆侃侃房営業スタッフおすすめ・初夏の徹夜本フェア」【開催店情報】

          7月上旬から全国の書店で順次開催していただいてる、「書肆侃侃房営業スタッフおすすめ・初夏の徹夜本フェア」。梅雨から夏にかけて、お出かけするのがちょっと億劫になるこの季節。書肆侃侃房の営業スタッフがおすすめしたい”徹夜して読みたくなる本”を6冊選びました。本格的な夏を迎えるまえに、読書に没頭してリフレッシュする時間を作ってみませんか。 ◆選書タイトル◆ 『詩と散策』 http://www.kankanbou.com/books/kaigai/kaigai_essay/056

          「書肆侃侃房営業スタッフおすすめ・初夏の徹夜本フェア」【開催店情報】

          【素面のダブリン市民】第4回 ダブリンお茶事情(北村紗衣)

          紅茶好きのアイルランド人  連載第4回となる今回は「素面のダブリン市民」というタイトルにふさわしく、ダブリンのお茶事情について書きたいと思います。紅茶と言えばイギリス…と思う人が多いかもしれませんが、実はアイルランドのほうがひとりあたりの紅茶消費量はイギリスより多く、トルコに次いで世界で2番目にたくさんお茶を飲む国民です。イギリスでは最近、初めて日常的にコーヒーを飲む人のほうが紅茶を飲む人より多くなったことが大きく報道されていましたが、アイルランドのほうがイギリスよりも紅茶好

          【素面のダブリン市民】第4回 ダブリンお茶事情(北村紗衣)

          ★特典ステッカー付★「短歌とお出かけ!書肆侃侃房短歌フェア」開催情報

          書肆侃侃房では、この夏から「短歌とお出かけ!書肆侃侃房短歌フェア」を全国の書店で開催します! フェア開催店舗では、書肆侃侃房の短歌カタログ「31文字の世界」最新版を配布しているほか、このフェアだけの購入特典として「お出かけ短歌ステッカー」全11種類をプレゼント! フェア対象商品をお買い上げの方が対象の お出かけ短歌ステッカー!! ☆☆☆フェア開催書店☆☆☆(2024/7/22更新) ※必ずしもすべてのお店の開催状況を網羅してはおりません。書籍・記念冊子・特典の在庫状況は

          ★特典ステッカー付★「短歌とお出かけ!書肆侃侃房短歌フェア」開催情報

          【本のあるところajiro】『パンクの系譜学』刊行記念 川上幸之介×江上賢一郎「文化が開く運動への地平 パンクの叫びが解き放つもの」(7/27)

          『パンクの系譜学』刊行記念 川上幸之介×江上賢一郎「文化が開く運動への地平 パンクの叫びが解き放つもの」 ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット  ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット  なんだか怒っていて騒がしく、ケバケバしい印象を与えるパンクですが、その根底には私たちが当たり前だと考える、一般的な社会規範への挑戦がありました。  ありふれた身近なものを自由に組み換え、ないものは自分で作るDIY。言いたいことがあれば、詩を書き、誰でも弾ける3コードで演奏し、叫び

          【本のあるところajiro】『パンクの系譜学』刊行記念 川上幸之介×江上賢一郎「文化が開く運動への地平 パンクの叫びが解き放つもの」(7/27)

          【本のあるところajiro】『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』刊行記念パク・ジュン×石松佳対談「アンニョン、言葉たち」(8/1)

          『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』刊行記念パク・ジュン(詩人)×石松佳(詩人)対談「アンニョン、言葉たち」 『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』刊行記念ポエトリーツアーで来日する著者のパク・ジュンさんと、詩人の石松佳さんとの対談イベントを開催します。 ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット  ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット 韓国語で紡がれた同時代の詩の言葉を贈る「セレクション韓・詩」シリーズ(クオン)の最新刊として、詩人パク・ジュンさ

          【本のあるところajiro】『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』刊行記念パク・ジュン×石松佳対談「アンニョン、言葉たち」(8/1)

          【素面のダブリン市民】第3回 ブルームの日(北村紗衣)

           先日、6月16日は「ブルームの日」(Bloomsday、ブルームズデイ)でした。ブルームの日というのはジェイムズ・ジョイスが1922年に刊行した小説『ユリシーズ』の主人公であるレオポルド・ブルームからとっています。ジェイムズ・ジョイスは1882年にダブリンで生まれたアイルランドの作家で、詩・戯曲・小説など幅広い分野の著作を残しましたが、小説が最も有名で、20世紀文学において高く評価されている小説家のひとりです。代表作である『ユリシーズ』は1904年6月16日のダブリンを描い

          【素面のダブリン市民】第3回 ブルームの日(北村紗衣)

          【試し読み】『ロシア文学の怪物たち』より松下隆志(「はじめに」)

          はじめに 誤解を恐れずに書くが、ロシア文学は危険だ。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻によって現実に世界秩序が大きく揺れ動いている今日、それは劇薬ですらあるかもしれない。 「政治と文学」を切り離すことはもはや不可能だ。もちろんそれは、文学が政権の立場を代表しているか否かとかいった、そういう単純な話ではない。軍事侵攻の直後には、ボリス・アクーニン、リュドミラ・ウリツカヤ、ウラジーミル・ソローキンといった、世界的にも名の知られたロシアの作家たちが連帯して戦争反対を表明した。

          【試し読み】『ロシア文学の怪物たち』より松下隆志(「はじめに」)

          2024年夏 書肆侃侃房フェア&イベントin文喫 栄

          2024年4月23日にオープンした文喫 栄(愛知県名古屋市中区栄4丁目1番1号 中日ビル2F)で現在、書肆侃侃房フェアを開催中です。また文喫 栄のオープンを記念し、豪華ゲストが登壇する書肆侃侃房の新刊刊行記念イベントを連続開催します! ① 2024年6月22日(土)19:00~20:30 『ねむらない樹vol.11』『現代短歌パスポート3』刊行記念 榊原紘さん×上坂あゆ美さんトークイベント 「萌えと美学の短歌論」(配信・アーカイブあり) ▼お申込みはこちら https:/

          2024年夏 書肆侃侃房フェア&イベントin文喫 栄