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KANGOL SALONがリニューアル。新店舗「KANGOL SALON TOKYO CENTRAL」で目指すのは「非合理的なサロンづくり」

皆さん、はじめまして。株式会社グランネス代表の橋本幸生です。
弊社では「美しいは人生を徳させる」を大切にして、サロン運営やアパレルブランドKANGOLの美容ライン「KANGOL BEAUTY」のプロダクト開発・販売を行っています。

今回は私たちが長らく注力してきた「KANGOL SALON」がリニューアルオープンし、「KANGOL SALON TOKYO CENTRAL」として生まれ変わったことをきっかけにnoteを書きました。

なぜ、アパレルブランドであるKANGOLから新たにKANGOL BEAUTYを立ち上げたのか、また今回のリニューアルに至った経緯、これから会社として目指していく未来について綴っています。ぜひ、最後までお読みいただけると嬉しいです。

コロナショックを転機に、「KANGOL BEAUTY」の立ち上げへ


私は15歳のときに地元の静岡から上京してきて以来、働きながら美容学校へ通い美容師になりました。まだ社会に出たばかりころから、「ものづくり」を通じて人に喜んでもらうのが好きで、途中は音楽やデザインの仕事もしていましたが、「やっぱり美容師は直接的にお客さまに喜んでもらえる仕事だ」と気が付き、その後はずっと美容業界で働いてきました。

長く続けるうちにたくさんのお客様とのご縁に恵まれ、当時務めていたサロンを退職。
独立後はシェアサロンで働いていましたが、だんだんと手が回らなくなってきて、新しくアシスタントを採用するなど、目の前の壁を必死に乗り越えているうちに一人ではできないことをやりたくなりました。そこで原宿に自分の店舗を作り、同時に法人化することを決めたのです。そうして立ち上げたのが、現在の株式会社グランネスでした。

弊社は「いつか美容師がなりたい職業1位に」をビジョンに掲げ、我々にしかできないことを模索しながら、サロン経営をしてきました。

仲間たちと頑張ってきたおかげで、会社も少しずつ成長し、組織も大きくなりつつあった矢先に直面したのが、コロナショックです。

飲食業や観光業をはじめとした様々な業界に不況が訪れましたが、打撃を受けたのは我々が働く美容業界も例外ではありませんでした。私自身も、一時期は予想ができない状況への不安で落ち込みそうになったことをよく覚えています。

しかし、今できることを徹底してやるしかない。私を信頼して一緒に働いてくれる仲間たちと一歩でも前に進んでいかなければならないと自分の気持ちを奮い立たせ、新たな事業の立ち上げを考えはじめました。

感染症対策を考えると、従来の店舗だけではお客様にご満足いただけるサービスは難しいと判断し、それならばずっと好きだったものづくりをやってみようと考えたのです。ご自宅でもプロダクトを通じて美容を楽しんでいただけるように、商品開発をしようと決意しました。
そのとき、たまたまご縁があったお客様がKANGOLのライセンスを持っている会社の代表の方で、これはチャンスだと感じ、長く愛されてきたKANGOLのブランド力を借りようとライセンス契約を結びました。

そうして立ち上げたのが、「KANGOL BEAUTY」です。
ずっとお世話になっていたお客様とコロナショックが、我々の会社の転換期となりました。

「男らしく、女らしくではなく”自分らしく美しく”」という思いを込めたプロダクトを開発


KANGOL BEAUTYの立ち上げを決めたとき、そのコンセプトとしてまっさきに頭に浮かんだのが「ジェンダーニュートラル」という言葉でした。

私自身、一緒に働く仲間のなかに、LGBTQ+の当事者が何名もいます。実際にそんな仲間と関わっていくなかで、そもそもなぜ「男らしさ」や「女らしさ」にこだわらなければいけないのかと疑問に思い、事業を通じてその壁を壊したいという気持ちになっていきました。自分のあり方に悩んでいる方々がもっと自由に、「その人らしさ」を表現できるようなプロダクトを作っていきたいという思いが日に日に膨らんでいったのです。

そんな思いを社員たちに話し、会議を重ねて決定したコンセプトが、

『TOKYO GENDER-NEUTRAL BEAUTY
 「男らしく、女らしくではなく”自分らしく美しく”」』

開発したプロダクトは、男女問わず使えるヘアケアやスキンケア。デザインも、「すっきり・シンプル・カッコいい」をイメージし、誰もが隔たりなく美容を楽しめるブランドを目指しました。
販売を開始してから、すぐにロフトでの展開が決まるなど滑り出しも好調で、誰もが知っているブランドが持つ信頼性を実感しました。

そうしてKANGOL BEAUTYのプロジェクトを進めていくうちに、次はこのプロダクトを店舗でも楽しんでもらいたいという気持ちが芽生えてきました。
コロナ禍でもう実店舗は厳しいと言われていましたが、もともとサロン経営をしていた我々にはノウハウがあります。これこそが、他の美容ブランドにはない強みになると考えたのです。

不安もありましたが、「こんな時期だからこそ攻めよう」とすでに決心していたため、2020年10月のコロナ真っ只中に一店舗目の「KANGOL SALON」を原宿にオープン
今までだったら絶対に押さえられなかったであろう好立地を、コロナ禍だからこそ借りることができました。
店舗内では、メンズ向けネイルサロン「KANGOL MEN'S NAIL SALON」をオープンするなど、女性や男性関係なくトータルビューティーを楽しめるブランドづくりを目指しました。

さらに、その1年後である2021年10月にグループ1号店である「KANGOL SALON KORIYAMA NORTH店」が福島県郡山市にオープン。2022年8月下旬にはグループ2号店富山県富山市にオープンも決まっています。
サロンを通じて新たな出会いもあり、諦めずに挑戦をして本当によかったと思っています。

コロナ禍は大きな打撃となりましたが、気が付かせてもらうこともたくさんありました。その一つが、サロンでは美容師が主役であるということ。

インターネットが発達し、SNSで個人が影響力を持った現代ではサロンのブランド力よりも美容師一人ひとりが持つ信頼と集客力のほうが強いのだということがコロナ禍によって浮き彫りになったように思います。

現場にいる仲間たちが働きやすい環境づくりをする重要性を改めて感じ、KANGOL SALONでは多様な働き方を認め合い、それぞれが自分のペースで働ける仕組みづくりに力を入れました。
まずは個人事業主との契約や社員雇用、新卒採用など雇用形態の幅を広げ、アシスタント制度を廃止し、新卒入社でもすぐにヘアスタイリストになれるような独自カリキュラムを設計。会社として独立を積極的にサポートするなど、一緒になってそれぞれに未来を真剣に考える取り組みを行ってきました。

設備投資も惜しまず、美容師単独で購入するのは難しい高価なシャンプー台などを積極的に導入しました。サロンに所属しているからこその強みやメリットを、働いてくれている美容師たちにもどんどん利用してほしいと思っています。

もちろん、サロンのなかで一番の主役はお客様ですが、そのお客様を喜ばせる役目を持つ働き手が幸せな環境にいなければ、本当に人を笑顔にできるサロンづくりは叶わないのだと、コロナ禍になって痛感しました。

リニューアルオープンした「KANGOL SALON TOKYO CENTRAL」。「非合理的なサロン」を目指すワケ

お客様の幸せと働き手の幸せを両立するために奮闘してきたKANGOL SALONですが、オープン当初はより多くの方に低単価で高品質な施術をお届けすることを目標としていました。価格を抑えるために、オートシャンプーのマシンやセルフドライなど新たな設計に力を入れ、嬉しい口コミや応援のお声をいただくことも多かったです。

しかし、お客様が増えていくうちに当初想定していたよりも幅広い年齢層の方にお越しいただくようになり、今のままではご満足いただけるサービスにはならないのではないかと疑問を覚えはじめました。
サロンのブランドを確立することも重要ですが、「うちの店では、このサービスしかできません」という姿勢は現在のマーケットにはそぐわなくなっているように感じたのです。

新たなフェーズとして何を目指していこうかと考え直したとき、思い至ったのは「非合理的なサロン」のイメージでした。

通常、多くのスタイリストが集まるシェアサロンはお客様が増えるうちにどんどん「合理的」になっていくものです。回転率を上げ、より早く、よりたくさんの施術ができるようにコストカットしたオペレーションを作っていきます。

KANGOL SALONも当初はそんな合理的なサロンを目指していましたが、それでは長く通い続けていただけるサロンにはなれない。
お客様とサロンが一緒に年を重ねていくために、お店にいるだけで癒やされて、さらに美しくなっていただきたい。そんな合理性よりも価値のあるお店づくりを目指したいと考えました。

そしてこの度、KANGOL SALONのリニューアルを決定。「KANGOL SALON TOKYO CENTRAL」として生まれ変わり、再オープンしました

KANGOL SALON情報:https://kangol-salon.jp/
 KANGOL BEAUTY情報:http://kangol-beauty.jp/

新たな店舗では、“リラックス×トータルビューティ”をコンセプトに、ヘアサロンだけでなく、最高級のシャンプー台を設置したリラクゼーションエリアやネイルエリア、脱毛器を置いたエステエリア、ドリンク+フードエリアなど、リラックスしながら全身の美を叶えられる設計を実現しました。

働いてくれている美容師やネイリストがそれぞれの強みを活かし自分らしく働けて、お客様にも幅広いサービスを提供できるサロン。それこそが、KANGOL SALON TOKYO CENTRALの理想とする姿です。

誰もが「美しい」を通じて、人生を豊かにできる社会へ

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
コロナ禍に直面したことをきっかけに、「KANGOL BEAUTY」をリリース、そこから「KANGOL SALON」を立ち上げ、「KANGOL SALON TOKYO CENTRAL」としてリニューアル。ここ数年だけでも良いことも悪いことも含め、目が回るほどたくさんの変化がありました。一歩進むごとに得られる気づきや経験、そしてご縁が我々の会社を成長させてくれたことに日々感謝しています。

株式会社グランネスはいい意味で小さい会社なので、決めたことをすぐに形にできるところが強みの一つです。だからこそ、KANGOL BEAUTYでは大企業では作れないようなニッチなプロダクト開発や、コラボ商品の企画に力を入れていきたいと考えています。
また、KANGOL SALONを作った当初から他の企業さんとの共同事業やフランチャイズ展開も考えてきました。多くの企業さんに喜んでもらえるような、価値を共有できる仕組みづくりを模索しています。

さらに、新たな取り組みとして美容学校の教育現場から携わることで、卒業後にはすぐに美容師になれるという育成カリキュラムの提供も計画しています。

人材育成、プロダクト開発、サロンの運営と管理に至るまでを行うことで、美容業界がもっと前進し、若い人がどんどん活躍できる環境を目指していきたいです。

すべての人の「美しい」をもっと楽しく。そして、人生を豊かに。
そんな思いのもと、今後も力を尽くしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社GREANNESS情報:http://greanness.co/
採用情報:http://greanness.co/recruit/
お問合せ:info@greanness.co
株式会社GREANNESS:東京都渋谷区神宮前3-25-12 FUJI BUILDING 2F TEL03-6432-9522


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