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その時の己の顔を鏡で映し出してみよ。

社長さんよう。


売上を増やそうとする前に、することは無いのか?



「え?会社の目的は売上の拡大なんだから、それを考えるのが社長の仕事でしょ?何言ってんの?大丈夫か?」


「売上よりも、大事なのは利益じゃないですか?もう右肩上がりの成長主義の時代じゃないですよ。売上そこそこでも、ちゃんと利益が残せるかどうかが経営の腕の見せ所でしょうに。」


「売上も大事だけど、それは結果の話。もっと大事なのは、顧客の創造。かのドラッカーも言っています。私は社長として、いかにお客さんを増やすかを重点的に考えるようにしています。」


「ウチは、従業員に発破をかけて売上を上げることに集中させてますよ。あーだこーだ言っても、従業員は常にさぼるし、社長の話なんてほとんど聞いていないし言うことも聞かないんだから。だから、売上を上げた従業員は思いっきり褒めて報酬もたっぷり出してますよ。ウチはずっとそれでやってきています。辞める人間も多いですけど、ある程度は仕方がないと割り切ってます。」


「僕らはベンチャーなんで、売上も大事だけど、社会的インパクトのあるプロジェクトをいかに成功させるかを重視しています。投資家さんたちからは早く結果を出せって言われますけど、こればかりは自分たちのプロジェクトを信じてやり切るしかありません。」



…世の社長さんよう。


確かに今世の社会は、金が中心に回っているからといって“金を稼ぐ”ことが最も大事な事ではないだろう。


お主、何のために会社を任されてるのか?会社は何のために存在するのか?ということを本気で考えているのか?


ここの基点を間違えると、必ず梯子を外される目に遭う。


これ真実。


経営者は、如何に売上を増やそうかと走り回ってはいけない。


どうすれば、お得意様に喜んでもらえるか?


どうすれば、もっと社会の役に立てるようになるか?


どうすれば、社員さんやその家族を幸せに出来るか?


そのことに集中すべし。


これ本気ならば、必ず結果は後から着いてくる。



金が足りなくなれば、金のことばかりが心配になってくる。


そうなれば、顧客は金蔓、従業員は金を稼ぐ道具に見えてしまう。


その時の己の顔を鏡で映し出してみよ。


そのような顔で商売をしていたら、お得意様も社員さんも業者さんもみんな逃げていく。



この世は、会社機構によって廻っている。


従って、会社一つひとつがこのような売上至上主義ばかりでは、社会が良くなるはずもない。


社会が崩れれば、お主の会社も崩れる。


これ単純な道理。


そうなりたくなくば、我欲に塗れた顔して、自分本位で駆け引きなどして、会社を経営するな!会社は天からの預かりもの。


社長はその管理運営者に過ぎないことを推して知るべし。





そのことを肝に銘じ、経営者の端くれとして猛省し、今本当にすべきことを見極め、経営に当たります。




有難う御座います。

幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者