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読書感想📚

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2024年4月の記事一覧

今月読んだ本の感想(4月編)

今月読んだ本の感想(4月編)

春まっさかり、もはや暑いくらいの日もあり、体調もメンタルも安定しづらいこのごろ。

今月はそこそこ忙しく、本を読む時間が少なかった。

……と思っていたが、スマホのスクリーンタイムを見たらすごかったので、結局時間はあってもうまく使えてないだけなんだな。

読書体力つけたい。
というわけで今月は少なめ。

ばにらさま/山本文緒様々な事情をかかえた中で生きている、女たちの人生を切り取った短編集。

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61年の刑務所生活『日本一長く服役した男』感想

61年の刑務所生活『日本一長く服役した男』感想

日本一長く服役した男。
その年数なんと61年。

25歳の私は、61年という時間の途方もない長さがまだ想像できない。

いったいどんな凶悪犯なんだろう。どんなことをしたら、61年も刑務所にいなきゃいけなくなるんだろう。

想像を膨らませながら、ページをめくった。

あらすじ61年もの間服役し、83歳で刑務所を仮釈放された男を、地方放送局の記者2人とディレクターが追う。
服役年数は日本一長い。

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彼女たちは幸せ?それとも不幸せ?『ばにらさま』感想

彼女たちは幸せ?それとも不幸せ?『ばにらさま』感想

女だけが背負っている宿命がある。

そしてそれは、女にとって望ましいものではない。

私はずっとそういう感覚を抱えたまま生きていた(他の女性がどう感じているかは知りませんが)。

そんな「女」たちの人生の一部を切り取って描いた短編集が本書、「ばにらさま」だ。

本書に登場する「彼女たち」が、幸せなのかそれとも不幸せなのか、人によって意見が分かれると思う。

あらすじ冴えない主人公にできた初めての恋

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鬱の難関・風呂をどう倒す?『うつの人の風呂の入り方』感想

鬱の難関・風呂をどう倒す?『うつの人の風呂の入り方』感想

鬱病経験者ならわかると思うけど、鬱が深まると風呂に入れない。

私は過去、風呂に入れなくて3日経つと、「風呂に入る辛さ<自分が汚いことによるストレス」となり、なんとか風呂に入っていた。

「風呂に入ること」は、鬱の人にとって倒すべき強大な敵なのだ。

そんな人たちに向けたライフハックを教えてくれるのが、本書『うつの人の風呂の入り方/秋田巌』である。

本の内容題名は「風呂の入り方」と銘打っているも

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