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世界写真紀行 vol.7(マカオ/ マカオ半島)

南シナ海に面し、半島部と、タイパ島とコロアネ島の間を埋め立ててつなげた島からなる中華人民共和国マカオ特別行政区(通称: マカオ)は、カジノが多数あることで知られ、"東洋のラスベガス"とも称される観光都市。

1999年までポルトガルの領土であったこともあり、独特な東西文化の同化と共存を窺い知ることができ、マカオ歴史地区は世界遺産にも登録されている。

学生時代から沢木耕太郎著"深夜特急"の旅行観に魅せられ、旅行する際は登場してくるスポットを巡ることも多々あった。

初めてマカオを訪れたのは、2018年末。各国で旅行シーズンと言うこともあり、多くの外国人観光客が入り交じり、街中がウェルカムムードとネオンの輝きで活気を増していた。

そんな中、目当てだった場所へ。それがCasino Lisboaだった。深夜特急にも登場するここは、マカオでも老舗中の老舗カジノ。色とりどりの電飾が逆にレトロさを増す。そして、嬉しさのあまり気がついたら店内へ吸い込まれていた。

プレイテーブルについてどれほどの時間が経ったのだろうか。興奮と感動で気がついたら数時間経過していた。そんな私を裏目に機械のような動きでカードを切る無表情なディーラー。

ふと正気に戻りチップの厚みを確認した時、それは不満と失望に変わる。外の煌々と輝くネオンがまるで不敵な笑みを浮かべているようであった。


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