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砂漠を横切るラクダのように【3-(2)】




 4月25日、月曜日。どうも心の栄養が足りていない感じがする。自転車を盗まれたことは引きずってないつもりだけど、何かがドーーーンと沈んだまま上がってこない。結局、黒いものに呑みこまれているのか……?
 あれからしばらく待ってみたもののM先生からの返信はもらえず、“カラーセラピーで何かできないか”という想いも「やりたい!」「やらねば!」みたいな気持ちがどんどん萎んでいく。「どうせ誰も集まらないよ。私ごときがやったって、みんなで何かをシェアし合えるような空間なんかきっと作れないんだ……」
 そう。いつだって、自分の邪魔をしようとするのは自分で、自分の可能性を殺してしまうのも自分自身なんだ。それを誰かのせいにして、ごまかして逃げているのだ。頭ではわかっているつもり。でも心は、ぐちぐちぐちぐち……。

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“はじめまして”のnoteに綴っていたのは「消えない灯火と初夏の風が、私の持ち味、使える魔法のはずだから」という言葉だった。なんだ……私、ちゃんとわかっていたんじゃないか。ここからは完成した『本』を手に、約束の仲間たちに出会いに行きます♪ この地球で、素敵なこと。そして《循環》☆