成り上がり 矢沢永吉
今日は「成り上がり 矢沢永吉」というテーマの文章を書きたいと思います。
いま、新幹線で広島から東京に向かってます。
新幹線ののぞみで約4時間の旅です。
車内では、予めAmazonで買っておいた「成り上がり」という矢沢永吉が28歳の時に出版した本を読み、ちょうど横浜に到着する前に読み終えたところです。
なんとこの本、今から44年前に出た本で、もう少しで半世紀が経つということで、なかなか古い本です。
ですが、本の中身は全く色褪せることはなくて、令和のいま読んでも、すごく面白かったです。
広島で生まれ、スターになることを夢見て上京し、そして、実際にスターとなった矢沢永吉が、自身の生い立ちからスターになるまでの過程を語った本です。
家族のことやバンドのこと、カネのこと、人間のこと、そして、夢やスターについて語っています。
ロックスターらしい語り口で、切れ味鋭く、サクサク読み進められます。
ジャンルは違いますが、画家の岡本太郎のような感性、考えをお持ちだと思いました。
すごくピュアで、そして、とても熱い男です。
文面からその熱気が伝わってくるほどです。
矢沢永吉は若い頃から女の子にモテてたらしく、この本を読んでても、そりゃモテるだろうなぁと思えるほど男気だったり、夢に向かうエネルギーに満ち溢れています。
意外と涙脆く、そして、人間味がたっぷりと宿っている男です。
母親との再会や母が彼に渡した指輪の話しはグッとくるものがありました。
あぁ、この本を買って良かったなぁと思った瞬間です。
正直で、真っ直ぐで、そして、義理堅い。
この本はロックバンドのみならず、大きな夢や目標を掲げる若者、そして、いま、希望も何も失ってるような人こそが読むべき本だと思います。
もちろん、大人が読んでも楽しめる。励みになる。
富士山をバックに写真に写る矢沢永吉が本の冒頭に出てくるんですが、まさに、頂に登った男がその山を登る過程を全て丸裸にしてインタビューに応えた本です。
正直、この本を編集した人は羨ましいと思いました。矢沢永吉と並走しながら一緒に作品を作っていく仕事はとても貴重で価値があるものでしょう。
一流のアーティスト、最高のエンターテイナーの口から出てきた言葉の数々が面白くないわけがありません。
とくに若者にはこの本を勧めていきたい。
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