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人材マネジメントの変化

成功の先にしあわせがある?

「どうやったらしあわせになるのでしょうか。」
「もっと条件のよい会社に入ったらもっと人生の勝ち組になるのではないでしょうか」
私も中学生のころ偏差値の高い高校に入学したら、いい大学にはいれていい大学にはいったらいい会社にはいれて。きっと成功のさきにしあわせがあるのだろうなと思っていました。もっともっといいしあわせがあるのかもしれない。私たちはいつまでももっともっとと満足することができません。

「成功が幸福をもたらすのではなく、幸福によって成功がもたらされる」~ショーン・エイカー~

人材マネジメントや組織マネジメントの領域の変化は心理学の世界における大きな変化がきっかけとなっています。
1990年代後半の米国では、心理学はネガティブな状態(マイナス)から0に戻すだけでなく、0からポジティブ(プラス)の状態にし、なおかつそれを持続するための研究にも力を注ぐべきだと。「ポジティブ心理学」と呼ばれています。その研究からショーン・エイカーの「成功が幸福をもたらすのではなく、幸福によって成功がもたらされる」ということがわかってきました。しあわせは努力を重ねてきたご褒美としてではなく、成功の前提条件だったということなのです。

企業が成長するには、社員がしあわせな状態(Well-Being)になることが大切

1980年代までの人材マネジメントでは、効率のすぐれた社員が理想とされてきました。「24時間戦えますか?」というコマーシャルもあったと思います。しかし、変化が激しい時代になると効率の良い社員だけを集めても競争力が向上しないことがわかってきて、もっと柔軟に、もっと自主的に働くことができる人材が求めれられるようになってきました。自主的な人材かどうかで評価・採用も行ってきています。「○○の知識がある人」「○○ができる人」「○○な考え方ができる人」といった条件です。しかし、すべての条件を満たす人などほとんどいません。また、同じような人材が集まっても組織として多様性がなく、競争力も失うリスクがあります。

社員一人ひとりが持つ能力や才能を育成

まずは、一人ひとりがもっている強みを見つけることです。それは、現段階だけでなく、将来の可能性もふくめて「才能・スキル・能力」といったのびしろをみつけるのです。
会社が求める人物像に無理にあわせる、人物像にあわないので評価が下げられてしまう。そんな人材マネジメントの時代は終わりました。


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