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君がいないなら私は ドラえもんのいないのび太です。
ありがたいことに私には高校時代の親友、
専門学校時代の親友、そして大人になってからの親友、
たくさんの人に恵まれて今を生きている
自我が結構強そうに見えるが意外とそうでもない。時もある。
誰かの後押しがないとなかなか一歩進めない臆病な人間だと思っている
今回話すのはその一人。
専門学校時代の親友。アイカ
田舎から出てきて友達どころか知ってる人もいない、制服採寸で初めて学校に行った日、
みんな私と同じ不安な気持ちで来てるんだろう。そう思っていた。
いや〜浅はかでした…そんなもんじゃなかった。
もうすでにみんな周りと仲良く話していた。
で!出遅れた!!
そう悲壮感に駆られながら新しいアパートでTwitterを見ていたら
ある一人からメッセージが来ていた
「ケンビだよね?今度一緒に遊ぼうー!」ベットで飛び跳ねた
その数日後、アイカと遊びに行った。それが初めてアイカと出会った日。
嬉しいことに彼女もまた、私と近い田舎から上京してきててすぐ打ち解けた。
それから、アイカのおかげで竜巻の如く初っ端から友達ができた
話は変わるが、
アイカは歌が上手い。アイカが歌うとエコーが一気にかかり、アイカの歌う声は、儚くも透き通り、そこら周りにいる人たちの会話をピタッと一瞬止める。自然としっかりとみんなアイカの歌声の虜になる。
専門2年の夏、歌手オーディションがあった。1.2.3次選考まであり、最終選考まで残った人たちはアミュプラザの広場で歌える。
アイカとその当時付き合っていた彼氏はそのオーディションに応募し、無事一次審査を乗り越え、二時審査にむけ毎日のようにまねきねこへ通っていた。
私も歌うのは好きなので毎日ついて行っていた。
あいかの声質的には、芯がありながらも透き通るaikoやHY、女性が歌う曲の方が合っている。
いつも通りまねきねこに行き一次審査で通った曲HYの366日を練習していたとき
あいかが突然
不安丸出しの顔で切り出した。
「曲変えようと思って。好きな曲で思いっきり歌いたい。」
あいかが決めた曲は、
UVERworldの「7日目の決意」という曲だった。
(今もだけど)その当時、2人してUVER worldのファンでいつも口ずさんでいた曲
えぇ〜と言いながら内心はとても嬉しかった。男性の曲の割にキーの幅が広くとても難しい。
その時、私たちは就職がようやく決まった人、まだ悩んでる人、将来について未来について考えもがいてる最中だった。
そんな中でアイカが選んだ曲は、今の未来へ飛び立つ私たちにぴったりの曲だった。
アミュで歌うのを「はやくはやく〜」と楽しみに待っていた。
しかし、私たちの願い儚く、アイカは2次選考に落ちた。
私の彼氏は最終選考までのこり、アミュで歌った。それを見ながら
「アミュで私も歌いたかった〜。」
そう泣き笑いするアイカ。悔しかった。
あの時は何の疑いもなく私たちが一番だと思っていた。
一通り泣き終えた後、笑いながら
「でも、きもちよさそうだったなぁ。私やっぱり歌好きだなぁ。」
「わたしやっぱり歌いたい続けたい。」
.
その数日後、アイカは内定をもらっていた美容室の職場に辞退届を出した。
"もう 今日からは死ぬ以上
悲しみは ここに無いと思って
生きて行くよ
ならもう何も怖くない
誰がどう言おうと構わない
諦める必要もない 強く生き抜くよ"
今となってもアイカの決断は間違い無く正解であったと思う。
アイカは今音楽への道は諦め普通に仕事をしている。
その後、どうして音楽の道をやめたか私もわからない。でも、マイクとアンプを背負い新宿へ向かい、アイカは何年か路上で、時々ライブハウスで歌う日々を続けた。
私もみたかった。きっとすごくかっこよかったんだろうな。
今だってそう、変わりなく私はアイカの1番のファンで、
みんなが耳を傾けている最中叫んでやるんだ。アイカ目当てにアイカの働いてる店に惜しみなく通う人たちに。
「私はアイカの親友なんだ!すっげーだろ!うらやましいだろ!」
って笑
"君は冬の夢を見て鳴く蝉
悲しくなんてないよ 一番大事な事は
叶うとか叶わないじゃない"
専門2年の冬、2人でUVERworldのライブに行った。ライブ前にボーカルのTAKUYA∞のブログのコメントに長文でアイカについて書いた。
2日目の終盤、奇跡が起きた。
泣きすぎてあまり覚えていないが、
「全力で応援する。俺らがついてるぞー!!」
そう言い7日目の決意を歌ってくれた。
2人して号泣しながらTAKUYA∞と一緒に歌った。
あの時確かに不安もあったが楽しみの方が強くて
あの時確かに青春をしていた。
今ふと、青春って何だろうと検索したら
「青春とは人生の或る期間を言うのではなく、 心のもち方を言う。 たくましい意志、豊かな想像力、燃える情熱をさす。 青春とは人生の深い泉の清新さを言う。 青春とは臆病さを退ける勇気、 安きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。」
らしい。素敵な言葉だね。
2人で行ったあのライブは紛れもない一生忘れない青春だった。
疲れすぎて、喧嘩しながら帰ったのも今となっては笑い話。笑笑
アイカ以外にたくさんの親友はいれど、間違いなく今でも夢について青臭く語り合え、悩みもスッと話すことができるのはアイカだ。
アイカに会うと生きるパワーをすごくもらえる気がする。毎日全力で生きて、もがいて、くるしくて、でも幸せを全身で感じていたあの日々を思い出させてくれるからだと思う。
最後に二人の思い出の曲の一部をのせて
終わろうと思う。
どんな形であれずっとこれからも歌っていてほしいと思うよ。いつもありがとう。
"別れる為に出会った仲間なんて
いないけど
でもこのままずっと一緒に居られ
ない気もするんだよ
どんな未来を選んでも
お互い輝いていよう
あれは俺の仲間だと
自漫し合ってたいよな
いつか自分の子供に 大事な事を
教える時
お前と居た日々の事ばかり話して
やりたいよ
過ごした時間や場所や年齢は関係ない
大切な俺の仲間は お前の事だからな"
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