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記憶の記録 #10 寝顔の写真を撮ること

私はよく恋人の寝顔を眺める。

そして美しいなぁ、と思ったりprecious だなぁ、と思う。


少しでもこの美しさと尊さと、この気持ちを記録したくて

こっそり写真を撮る。


そしてたまにバレて、

なんでそんな不細工な瞬間とるの?

と窘められる。笑


そういえば私も小さい頃、ピュアに疑問だったな〜と思い出した。

お父さんは写真を撮ることがおそらく結構好きで、

写真をとって現像しては、兄弟それぞれ専用のアルバムにいそいそと整理していた。たまに覗くと最近の写真が増えているのだけど、一番びっくりするのは、寝顔の写真。結構ある。笑

そして小学校中学年あたりになると、この写真の意義があまりよくわからなかったのです。笑 だって、間抜けな顔なんだもの。笑

なんでそんな写真わざわざ撮って、アルバムに入れるのだろう?と思っていました。


でも今となっては、私はお父さんサイドの人間です。笑

彼の気持ちがとってもわかる。(違う気持ちだった可能性もあるけど、同じ可能性は高い気がするのです)

とっても愛おしかったんだ。

当時なんとも思わなかったのだけど、娘たちそれぞれのアルバムを用意して、毎年何枚も整理してる、その時点ですごい愛だ。今ならわかる。

そして愛おしいかたまりの寝顔を、たまに眺めてたんだな。

そして記録してたんだな。

こうして書いている間にも、泣けてくるのです。


お父さんはとても厳しくて、結構素っ気なくて、とても厳しい人だったのだけど(2度言う)私たちを愛していたのだな(そしておそらく現在進行形で愛しているのだな)

なんで気づけなかったのだろう、、


気付けはしなかったものの、その特徴は脈々と受け継がれ、

私も知らないうちに記録魔で、写真が好きで、家族が好きで、周りの人が好きで、寝顔を眺め、その写真をとる子に育ちました。

家族だね。


そして幸いなことに、まだお父さんはいるのでしっかり私は愛情表現をして行こう。

そして愛を感じ取れるこのアンテナを祝福しよう。

そして引き続き大切な人との日々を噛み締めながら生きていこう、と思うのでした。


そんな記憶の記録です。

ふと思い出せてよかった。


明日も素敵な日でありますように。

おわり

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