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介護の地獄の底ら辺を覗き見る…姑介護②

最後の半年。体はぴんぴんしているものの、セルフネグレクトが進み、どんどん獣じみてくる姑。一か月に1~2度お風呂に入ってもらい、2か月に一回美容院へ連れていき、コロナ予防接種へ連れていき、週に二度お弁当を届け、汚れた服やあちこちに隠されたゴミを見つけて持ち帰る日々。

そんなことやってるわよ、出来るわよ、外へは行かない、着替えない、否定しかしない姑。娘も付き合ってくれていた頃は「文句ばかり言ってないで、ちゃんとママの言うこときいて。ママがいなかったら、バアバは施設へ入らなくちゃいけないんだよ、もしくはバアバは孤独死してるところなんだよ」と宥めてくれていた。
そのうち私だけで通うように。(最後の三か月)

「言い方あれだけど、育成ゲームだと思ってお世話頑張って!」とLINEくれたり。ありがとう、言い方あれだけど(笑)やる気出ます(ฅ`・ω・´)ฅ
夫自分からは何も言わないし。


私の父の介護も同時に発生中


実は、この3年前に私の父が交通事故に遭いました。集中治療室へ入り、その後リハビリ病院へ5か月行き、半年で実家へ帰ってきて、デイサービスやデイケアをやお泊りを駆使して生活していました。父が帰ってくるまでには、玄関外に手すり、家の中あちこちにも手すりを付け、居間に続く和室の家具を娘と全部どかし、(その前にいろいろ断捨離)そこへ母と父のベットを二つ入れました。その間に私も週に一回は実家へ行きケアマネや介護判定員の人の対応等々こなしていました。母はしっかり者なのですが、いかんせん体中病気展覧会のように、さまざまな命には係わらないが辛い病気持ちで…
オムツでトイレも失敗しがちな父の介護が大変だったのです。
せめて、滞在中はと、家事全般と、料理作りだめをしてました。
最後のほうは沢山滞在していたので、下の世話も。父は明るい性格だし、私も同じような性質でよかったです。舅だったら気の毒だし、絶対やりたくもなし。(ごめんよ)母はかなりぐちぐち文句いいながら、叱りながらお尻を拭き掃除するので、父も怒鳴りがち。じゃあ早く死ぬ薬くれよ!まで言ってしまう。私はとにかく父のリハビリの為にも自分で5回くらいお尻拭いてもらう。「ご苦労様~」そして仕上げ。「はい、きれいになったよー手を石鹸で洗って向こう行ってていいよ」便まみれトイレ掃除~
まあ、母は腰も膝も足の裏も痛いからね、さっさか掃除も出来ないぶん、うっぷんもはきたくなるのよね。そして私も自分の夫だったら、全く情けない~とか思ってしまうかも。

父、老人ホーム脱走

特に、姑の亡くなった9月は、それはそれは忙しかったのです。8月半ばから父の老人ホームを探し見学し家具を運び壁にメモや写真を貼り、一緒に行って、これならトイレに行けるねと、家具を配置して。お母さんが膝の手術して出てくるまでここで頑張ってね、に分かったと言ってたのに。メモノートにも書いておいたのに。
老人ホームを脱走未遂2回。父も軽い認知症だったので、忘れてしまうんですよね、どうしてここにいるのか?捨てられたのか?と。
いつもは杖でやっと10メートル歩き、車椅子に乗せてくれ~と頼むくらい。が、家に帰りたいあまり、鍵をスプーンで壊すわ、階段を走って降りるわ、高いところにある窓から出ようとする、入口で誰か出入りするのを潜んで待ち、すかさず脱出する 等、超アクティブに。火事場のバカ力?
一人暮らしが心配なので、暮らしてる人もいる老人ホームで、洗濯したり、買い物に付き合ってもらったりして住んでる人も多々いるホーム。広い個室(元独身寮)、3度のご飯は出るし、掃除してもらい、たまの外出、私が入りたいぐらいだわ~
でも「俺だけ孤立してる」という父はどうしても家がいいのでしょう。


トイレがただ事じゃない、異変発生!


姑が粗相をする回数が増えていて、なんとかシーツや汚れた服を持ち帰りしていたのですが、8月下旬、トイレに’異変が!!手すりにぎっしり掛けられた汚れた服はともかく、壁に切って貼られてる沢山の白いガムテープ。なんとペーパーホルダーには白いガムテープがセットされてる!トイレのドアの前にはトイレットペーパーが置いてあるけれどパッケージに隠れてみつからなかったのか?白いから間違えたのか?まさかガムテでお尻拭いてたのか?!実家で話したらうちの母が可哀そうに…そっか、そうだね可哀そうなんだよね、ついつい私はカーっとしちゃって。怒らないけどね。とにかくスリッパも便だらけだし、トイレ便器も汚水があふれそうだし流れないし。汚れた服とスリッパを回収して急ぎ家へスッポンを取りに行き、なんとか水が流れるように。掃除もして。その間に、煩い事を言う姑には、お弁当を仕舞ってもらい、温めて食べててもらいました。



異変の日に、介護認定申し込みに行く!かかりつけ医お願いする


その日のうちに、役場へ行き、介護認定を申し込みに。かかりつけ医が必要とのことなので、(健康な姑はずーっと病院行っていないので)私がコロナ予防接種してもらった病院へダメ元で電話してみたらすぐ連れてきていいとのこと。次の日すぐ連れていく。自分でさっとトイレへ入り、しゃんと座って先生の質問に答えていく。余計なおしゃべりまでして、先生大好き、また来たいわ、とか言ってる…ただ名前訊かれてなんだっけ?この方(私)はどなたですか?に、誰だっけ?

ただ、歩けて自分で座位が保てるようだと、認知症がひどくても、要支援にしかなりません、と言われる。ああ~介護施設に入れないのね。老健でも毎年更新してくれるいいところ(舅が1か月入ったところ)知ってるのに~とガッカリする。姑の年金を全部使っても有料老人ホームはギリギリ行けるかどうか。足がずいぶんでるわ~

なかなかケアマネ判定員来られず…結構かかるのね。と思いつついつものようにお弁当届け、掃除して、お世話して、実家へ通う日々。

そして魔の1週間がはじまる……9月最後の週。
つづく。




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