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介護の底らへんへ ころころ 姑介護①


10年一人暮らしの姑 悠々自適で羨ましかった


一昨年亡くなった姑は、車で10分のマンションに住んでいました。
舅が亡くなり、一人暮らしを10年。高校時代の友達と会ったり、姪が遊びにきたり、水泳はやめてしまったけれどヨガは続けていて、一人暮らしを楽しんでいたようです。最後の3年間はマンションの10年に一回の補修工事とコロナ禍が続いてしまって、認知症が進んだようです。
父と同じで一人で過ごすのが苦手な寂しがり屋だったかも。このマンションは貸して、そっちで住むとお金が浮くわねと言っていた姑。でも「一人暮らしは気楽でいいもんよ~」とも言ってました。「族で払ってもミル(今は亡き日本スピッツ♡)がいて全然一人になれない!」と文句言ってた私への対抗意識とかプライドかも。

認知症がすすんで来たら

美容院行かず


亡くなる2年前から、滅多に美容院へ行かなくなりました。ベリーショートが好きだったのに。私が美容院を予約して、その日迎えに行くと、「今日は行かないわよ。いいのよ、自分でそのうち行くから」
(もう美容院予約してあるよのよ~せっかく迎えに来たのに~)
と思いつつもにこやかに、
私「こんな上着が今ちょうどいいですよね~、このスパッツ買って来たからちょっと履いてみて~」と洋服をいろいろ出したり着せ替えてあげていると、「ちょっと髪も整えなくちゃね」と洗面所へ。玄関で「私が鍵閉めますよ~」なんて言えばもう靴履いてる(しめしめ)

お風呂入らず爪切らず皮膚荒れ放題
(セルフネグレクトが進む…)

座る椅子や、泡ソープとかスポンジで気分アップ。
でも入らないのは誰か来たら不安だそう。
そこで私が居る時に入ってもらうことに。
そのうち入るのも拒否するようになってきた。
そういう場合、私がもう風呂場へ行き「バアバーちょっと来てくださーい」と呼ぶ。来たら「ほーらこうやって泡を出して付けるんですよ~」ともう手につけちゃう。そして脱ぐの手伝いますよ~と。「ではごゆっくり~」
そのうち様子見に行くと「いつも面倒掛けて悪いわね~」とか普通のお姑さんに戻ってる…
お風呂に入ってくれたら、すかさず足の爪を自分で切ってもらう!
右手の爪は切れないので切ってあげます。
荒れてる口にはリップ、手足にはニベアを用意して、メモを貼っておく。


ゴミ分別出来ず


ごみの分別が全く出来なくなってきました。管理人さんが仕分けしてくれたり、親しい上の階の奥さんが教えに来てくれていたり。
たまに自分でもわからないゴミがあったり。間違えて持ち帰ってきてしまうのでしょう(やれやれ)
そこで毎週1回通いゴミ回収する事にしました。
うちで引き受けて捨てるプラ包装ゴミが物凄い量に。幸い家の前にコンテナを出すスタイルになったので、助かりました。
この後、姑亡き後の、マンションの部屋片づけの際も、じゃんじゃん家の前にコンテナ3個分出しておけるので、ほんとこういうシステムにしてくれた町長さんに感謝!


ご飯作らず弁当等買うようになるが


1年前からは冷蔵庫の中に大量の生ごみ発見!真っ黒になった生ごみの袋の上に真新しい桃が載っていてびっくり!!不憫な桃…
「何かあるなあとは思ってたのよね~」と姑。
娘と驚愕しつつ、一掃する。姑は生ごみを冷凍してまとめてゴミに出していたので、その名残だと。冷凍庫ではなく野菜室だったのが難でした。
その後買ってきたものをどんどん腐らせるようになりました。
生野菜が食べたかったのか、サラダを4つも買ってきたり。
料理もしないのに、大量の焼肉用肉、ステーキ等々。腐りそうな肉は娘が焼いたり煮たりして、メモ付きけてお皿に盛り冷蔵庫へ。
要するに肉が食べたいのかと思って作ってくるようにしました。


買い物行かず つまり全く外出せず

買物も行かなくなって来たので、ただでさえ外出が減っていたのが全く外へ出ず。誘っても拒否されるのですが、たまーに上手いこと言って神社や海散歩に連れ出してました。
亡くなる半年前からは私がお弁当を作って、毎週2回届けるようにしました。ペットボトルの色々な飲み物もや煎餅も一緒にお届け。
カルシウムの煎餅やプロテインチョコパー(アマゾンでまとめ買い)も喜んで食べてました。
ふろーみんえーすという20年くらい前から飲んでるお高いビタミン剤(一瓶1万円以上を、アマゾンでお安く)も健康維持に助かっていたかも。



姪や友達を忘れる もちろん嫁も忘れる

電話しても出ない、手紙出しても返事ない、という姑の姪やそのママやお友達数人へスマホから電話をして話してもらってました。途中「この人誰だっけ?」「〇〇さんですよ!」と私。写真も見せる。「サっちゃん変よ~サっちゃんじゃないみたい」と友達。調子よくおしゃべりしたり、食い違ったり。ママが話して、と私に受話器バトンタッチされる。「お噂はかねがね伺っております~」この30年で誰が何というあだ名か、誰が嫌いか、と等々。

写真の奥に写ってる人指して、「この人なら知ってるんだけど…私の旦那さんでしょ。」大好きだった夫の事は聞いてもいないのに答える姑。息子の事もね。私の事は、いつもよく面倒見てくれるわね、私のお姉さん?鏡で隣り合って映ると、お姉さんじゃないみたいね…(笑)



いよいよ最後の半年…なんて知るはずもなく。まだ10年は続くと思ってました。大変だけど、この程度ならなんとか…と。
つづく…


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