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社会マネジメント系

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ゼミ生の研究で、社会マネジメント系に分類される研究書評をまとめています。社会、経済、ジェンダーに関心のある方はぜひご覧ください! スキ!やコメントお待ちしております!
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2023年5月の記事一覧

研究書評 薬物乱用

(6.20) 1.選択した理由 ステロイドの使用は禁止するという法律は存在しており、麻薬の使用なども禁じられている。しかし、日本では大麻の栽培を仕事にしている人に関してはそれを認めている。それに対して具体的に知るために選択した。 2.内容 日本では、現在、大麻の使用は犯罪ではないという。現在、大麻は免許制ですが、昔から大麻が衣服や食品の材料として栽培し使用されてきたからである。また、大麻取締法で禁止されていない茎や種子等を使用しても、陽性反応が出る可能性があるため、処罰対象

研究書評「財政とスポーツ産業の可能性」

6/22 今回、何が現在のスポーツDXを行う上で、問題となっているのかという点についてブラッシュアップしていきたい。その中で、その課題が今後解決していけるのか、また、スポーツ産業の可能性の見込みという部分も検討しながら考察していきたい。  まず、日本のスポーツビジネスにおける課題として、 〇市場規模が国内にとどまっている 〇優秀な人材が不足している 〇イノベーション不足とスピード不足 の3点が主に挙げられる。 市場規模が国内に留まっている 日本と世界のスポーツビジネスの売

2023年度研究書評-自発的な賃上げの促進方法

1/18/2023〈内容総括・選択理由〉  今回は取り上げた文献は「わが国の賃金動向に対する論点整理」という文献である。前回までの書評を終えて不足部分として挙がった、「日本の賃金が上がりにくくしていた要因(コロナ前)」及び「他国との比較」についての知見を得ることが、文献の主な選択理由である。 〈内容〉  まず、日本の名目賃金はエネルギー価格などの上昇によって伸びを高めている消費者物価と比べると低い伸びにとどまっている。(賃金がインフレに追い付いていない。)2000~201

研究書評【ヤングケアラーに対する教育支援の可能性】

6/27 ヤングケアラーの孤独・孤立――アクセスしやすいサポートをいかに作るか https://www.jstage.jst.go.jp/article/juss/16/0/16_15/_pdf/-char/ja <内容総括> もし自分の子どもが「ヤングケアラー」 と言われ、「支援を入れませんか?」と言われた時、おそらく多くの親はショックを受ける。 まず、自分の子どもが「ヤングケアラー」と他の人の目に映っていると知ったショックがあ り、さらに、支援を入れることを提案された

研究進捗・研究書評【日本における女性のキャリア形成の難しさ】(2023.04-2025.01)

2024年秋学期2024年9月26日:研究進捗 卒論の構成 はじめに:問題意識・研究目的・仮説 第1章 研究背景・現状分析 女性のキャリア形成の課題(キャリアプラン)・(ライフプラン:転勤・長時間労働) 管理職の役割 第2章 政府・企業に求められる役割 政府と企業の取り組み・ ダイバーシティ・マネジメント・男性の育児、家事促進 第3章 クオータ制 韓国 ルワンダ おわりに 夏の進捗確認 第1章第3節管理職の役割 性別ではなく、管理職という職の面からなりたくない理

【研究 vol.1】学習障害、ディスレクシア、境界知能ー基礎知識編

まだふわっとしていますが、学習障害をDXで支援できないか、という研究をしていくつもりです。そのための第一歩。 学習障害、ディスレクシア、境界知能の基礎知識をまとめます。 学習障害(限局性学習症)〇種類 ①LD(Learning Disabilities)ー教育的な立場 ・・・知的発達に遅れは無い。聞く、話す、推論する、学習面での広い範囲での障害を指す。 ②LD(Learning Disorders)ー医学的な立場 ・・・「読み書きの特異的な障害」「算数技能の獲得における特

卒業論文に向けた研究進捗【職場環境改善から考える社会的孤立問題】

研究概要研究進捗(4月)【4年春の計画】 ➀文献調査 ・日本の若年労働者の現状 ・職場環境の理想的な在り方の考察 ・職場環境改善のメリットと懸念点 ・現存の企業の取り組み/評価指標の考察  └指標の要素・高評価企業の共通点を洗い出す ②インタビュー調査(長期休暇メイン) ・上記文献調査において、高評価企業で挙げられた企業へインタビュー調査を行う └20代社員を対象とする。現場の生の声を聞き取ることで、施策の効果性を測りたい(具体的な質問項目については検討中) 【進捗状況

【研究書評】ベーシックインカムによる働き方改革の実現可能性

「働き方改革」に求められる「働きがい」の視点とその意義 潜道文子 (2週目) 【要約】 ・働きがいと働きやすさの比較 「働きがい」の向上に効果がある雇用管理制度 〈評価処遇・配置〉 本人の希望ができるだけ尊重される配置 〈人材育成〉 自分の希望に応じ、特定のスキルや知識を学べる研修 〈業務管理・組織管理・人間関係管理〉 各自に与えられた仕事の意義や重要性についての説明 従業員の意見の会社の経営計画への反映 提案制度などによる従業員の意見の吸い上げ 経験が浅い社員に責任ある

研究進捗「LGBTQ+と教育」

6月1日 ①児童期・思春期におけるLGBTQの子どもたちの支援の必要性 ・性指向に気づき始める13歳から、同じ性指向の者に出会う20歳までの間は、不安感や孤独感をもち、その間に当事者がいかにLGBTに対する肯定的なメッセージを得られるか、そして、支持的、受容的な環境にいられるかが重要。 ・子どもたちは自らを肯定的に受け止められない環境下で過ごすことは、自身の性指向を肯定的に受け止めることは難しく、否定的なイメージ、自身の欠如、自尊感情の低下につながっていく。環境下によっては

【研究進捗】ベーシックインカムによる働き方改革の実現可能性

6/1 5月の研究進捗 ・租税回避行為への対策(OECD・G20「BEPS包摂的枠組み」がとりまとめた対処案) Googleは高収益の契約を遠隔地であるアイルランドの子会社に締結させることで、多額の売上をアイルランドで計上していたが、結果的にGoogleは当局の追求を受けてフランスでの納税義務を認め、計1175億円を支払うことで和解した。この事例に沿って上記の対処案を整理すると以下の通りである。 ①フランスの顧客に対する売上高に応じて定式的に計算された金額が拠点の有無に