ボクが「ジス・ザンドット」だった頃の話
皆さんレガスト・ファスタ。
かみはたと申します。
おっと、間違えて”竜奏界”(ザピスタ)の挨拶をしてしまいました。
…そう…まだ「ドスビル」(ドラゴン)と「ワットル」(人間)が共存していた世界。
現在より科学技術は進んでおらず、何をするにも「ロ・プルザ(魔法)」が当たり前でした。
すみません、懐かしさの余り故郷の事を語ってしまいました……
突然ですが、皆さん。竜奏界(ザピスタ)の事何か知っていますか?
……そうですよね。知らないのは無理もありません。
なんせこの時代の歴史は”無かったこと”とされており、史実には記るされていないのですから……
本日は、この禁忌の時代「ザピスタ」の記録を伝承する一族「スタクザル家」唯一の生き残り「ジス・ザンドット」がザピスタの歴史を紐解いていきたいと思います……
「ビ・クズスットリア!!!!!」
では、話していきたいと思います……
史から抹消された時代”竜奏界”(ザピスタ)
史実から抹消されたザピスタ……
では一体いつの時代から存在していたのでしょうか?
中世?縄文時代?はたまた紀元前?
…いいえ違います。正解は……
「江戸時代」です。
皆さん、ブラウザバックはまだ早いです。お待ちください。
……信じられないのは無理もありません。なんせ江戸時代と言うとまだ「人」と「人」とが武力を用いて争いを続けていた時代。
ドラゴンなんて生き物は存在していないのですから。
でも、同じ時代、同じ場所、同じ世界に……存在していたのです。
そう「ザピスタ」は
空中にあります。
いや、“あった”というのが正しいですね……
近年も益々問題となっている「地球温暖化」とは逆に「地球寒冷化」が「ザピスタ」では猛威を振るっていました。その影響によって文字通り都市ごと「凍結」してしまいました。ドラゴンも凍結しました。
築き上げたザピスタの歴史は「10年」で幕を閉じました。
でも10歳の犬が人間の寿命に換算すると「50歳〜」ぐらいになるので大体50年ぐらいは繁栄していたということになります。
そんな中、命からがら生き延びたボクの一族「スタクザル家」が世界の歴史を記るすため、「下」の世界。そう日本に舞い降りたのです。
1時代を築き苦しくも無くなってしまった空中都市「ザピスタ」、では次に本当の史実に描かれていた生活や、逸話を紹介していきたいと思います。
「グソピィルス・アゲドーズ!!!」
ザピスタの生活・逸話について
では早速ザピスタの紹介をしていきたいと思います。
まず、ザピスタの国土面積に関しましては大体「山梨県」と同等です。
面積: 4,465 km² 人口: 81万人程度
農業都市で文明は余り発達しておらず、主食は「クルソル」といった現在でいう「お米」のようなものを食べていました。
移動手段は一家に一台ドラゴンがいるのでそれに乗って移動します。
身分階級・貨幣制度も無く、みんなが食べ物を分け与えながら平等に生活をしていました。
そういえば江戸時代に「風神雷神図屏風」という有名な絵がありますよね……
あれ、いました。
こっちでは「ビズビワ・ピドビワ」と呼ばれており、飲食店を営んでいました。
彼らの作る「ギョリソスト」がこれまた別格で、休日なんかはいつも予約しないと店に入れないくらいでした。
ちなみにこの「ギョリソスト」も岡山県名物「そずり鍋」に似ています。
「クルソル」をこねたものを丸く切って、そのまま鍋に入れます。あとは「ポリラン」という森林地帯にある「ババロッパ」や「ドーヌァ」なんかと混ぜ合わせて食べます。
「ザピスタ」では「ドスビル」(ドラゴン)との共存を祝う「ビョリンビーグル」という祭りが催されます。
ここではザピスタの伝統料理「ドスチィーカ」という料理を食べます。
どんな料理なのかは感の良い皆様でしたらすぐにわかると思います。ヒントは「山梨県」です。
そう、「フライドチキン」です。
惜しくも死んでいった「ドスビル」(ドラゴン)の供養として、料理として食し、私たちの体の一部とし永遠に忘れないようにするという慰霊の意を込めたお祭りでした。
余り好んで肉を食べないザピスタ人もこの時ばかりは「ドスビル」を思いながら、「ドスチィーカ」となった肉を食します。
「ア・ドビルッカチ、コビークルス…」
……すみません、当時の過酷な環境を思い返し、物思いにふけってしまいました。
記録の伝承者となった私にもはや必要のない感情です……
そして逸話という逸話はないんですが、1度だけ去年コロナで話題になった「アマビエ様」なんてキャラが流行ったと思いますが、実はあれの正体が私たち「ザピスタ人」の姿なのです。
たまたま「空外調査」を実施した際に1人のザピスタ人が誤って空中都市「ザピスタ」から転落してしまったのです。
なんとか無事だったそのザピスタ人が転落した先は「熊本県の海」だったのです。
それを発見した江戸時代の人々が記録に残し、なぜか疫病よけに効くとされる妖怪「アマビエ様」と誤解したまま現代まで記録され続けてしまいました......
こうしたザピスタ人が「妖怪」として語り継がれてしまっていることに憤慨していましたが、まぁ本当の姿が公表された訳ではないのでよしとしましょう。
さて、ここから先は「スタクザル家」でも一部のものしか伝承されていない「恐ろしい歴史の一つを語りたいと思いま......」
「おいおい......お前少し喋りすぎではないか?」</p>
ボク「!!!??」
??「おしゃべりなのは相変わらずだな...ジス・ザンドット」
!!??
ボク「お、お前は!!『ジス・ベーザス』!?、生きていたのか?……」
ベーザス「俺のことなんかどうでも良い…お前まさか俺たちザピスタ人の情報を話してないだろうなぁ…?」
ボク「ッ!?い、いやそんなことは……」
ベーザス「ふっ……お前、嘘をつくときに喉仏をピクピクさせる癖、相変わらずだな…」
ボク「ッ!?」
ベーザス「御託はいい!!お前は『ゾンビビ・11』の規約違反者!地獄の『ポワソン』行きだ!!!」
ボク「い、いやだっ!!ポワソンはいやだ!」
ボク「い、いやだ!!許してくれ!!?」
うわぁーーーーーーーーーー!………。
??「……ア・ジャビルズ・コトゲーレ……」
※この記事はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
Fin……
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