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組織人材開発担当者が考える「究極の朝ごはん」

私(妻A)は企業で組織人材開発の仕事をしています。働く人たちのやりがいやモチベーションを高め、組織全体のパフォーマンスを高めるための仕事です。そこで今日は我が家の「朝ごはんの極意」を、組織人材開発の視点からご紹介します。究極の朝ごはんは、作って楽しい、食べてうれしい。あなたの組織(家族)のパフォーマンス最大化に貢献してくれます。明日、目を覚ますのがきっと楽しみになりますよ。

極意その1:目的はパフォーマンスを高めること

朝ごはんを抜くことのデメリットは多くの人がご存じのことと思います。組織人材開発担当者として朝ごはんを考えると、朝ごはんの目的は、家族のパフォーマンスを高めることにあります。

朝ごはんを抜くと、脳のエネルギーが不足して集中力や記憶力の低下などに繋がります。
出所:農林水産省「めざましごはん

言い換えると、家族がそれぞれの場所で最大限のパフォーマンスを発揮できるようにする。これが朝ごはんの目的です。夫は仕事で、娘は保育園の活動で、より高いパフォーマンスを発揮するために、私は毎日朝ごはんを作ります。朝ごはんを力に変えて、みんなでいい一日を始めよう!

極意その2:究極の朝ごはんはテンプレートで誕生する

家族のパフォーマンスの最大化。この目的の実現に向けて、時間がない朝に最短距離を描こうと考えたとき、仕事と同じく「テンプレート化」がカギを握ります。

いよいよ「究極の朝ごはん」の具体論へ。
我が家の基本メニューは、
①パン
②ハムやソーセージやチーズ
③くだもの
④ヨーグルト
⑤ジャム類
です。(以下、イラスト参照)
この①~⑤が究極の朝ごはんのテンプレートを構成します。

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洋食(主食がパン)にしているのは、私がパン好きという個人的な理由に加え、和食と比較すると準備・片づけが圧倒的にラクだからです。時間がない朝は準備・片づけには時間をかけたくないので、ワンプレートで済んでしまう洋食は時短に貢献してくれます。あとは毎日、①~⑤の食材を変えるだけ。実際の準備時間も10分ちょっとです。

「テンプレート化」と聞くと、毎日同じメニューの繰り返しによるマンネリ化を懸念されるかもしれません。でも不思議なことに、テンプレート化された究極の朝ごはんはマンネリ化しないんです。食材をテンプレート化するのではなく、ジャンルをテンプレート化しているところがコツです。これにより、効率よく準備し、飽きずに毎日楽しくおいしく食べることができます。

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極意その3:冷凍庫をフル活用した”サプライチェーンマネジメント”

朝ごはんをマンネリ化せず、楽しいものにするために、私がフル活用しているのが冷凍庫です。主食のパン(メニュー①)は、常時3~4種類を冷凍してストックし、その日の気分で選んで焼くだけ。食べた分はまた買ってきて補充します。

これは防災でよく言われる「ローリングストック」の考え方です。これにより、毎朝違うパンが食べられますし、その日に食べない分は冷凍してしまうので、フードロス削減にも一役買ってくれます。パンだけでなく、冷凍庫には冷凍フルーツなども常備し、メニューにバリエーションを持たせています。

※我が家の防災のとりくみについては、別の記事に書きます

極意その4:脇役こそがマンネリ化を防ぐ

私たちの脳は飽きっぽい性格なので、ルーティンを経験すると、すぐに飽きてしまいます。それは朝ごはんであっても同じ。「あぁ、また同じ朝ごはんか…」と。主食のパンを毎朝変えるだけでは不十分で、脇役たちの活躍があってこそ、マンネリ化を防ぐことができます。例えば、

■くだもの(メニュー③):2~3種類は常備。今の季節なら、りんご・みかん・キウイ
■ヨーグルト(メニュー④):4個パックのものを味違いで週末にまとめ買い
■ジャム類(メニュー⑤):5種類は常備。今は、いちごジャム・はちみつ・ヘーゼルナッツペースト・ピーナツバター・りんごバター。発酵バターもオススメ!

★キーポイント★
ジャム類は、すべて食卓に並べ、自分で選んで塗ってもらいます。種類を増やすだけでなく、”自分で選ぶ”ことがポイントです。家族が、”自分で選んだ”という主体的な選択をすることが、受け身の朝ごはん(食べさせられた、的な)ではなく、主体的な朝ごはんの経験を提供し、その結果、満足度も上がるのです。これはモチベーション理論でも言われていて、人は自己選択できる機会が増えれば、自己決定の感覚が高まり、納得感や内発的動機づけ(自分が心から望んで何かに取り組む意欲や態度のこと)が高まる、のです。(デシの内発的動機づけ理論より)

極意その5:たまのご褒美でモチベーションアップ

とは言え、いくらバリエーションを持たせても、毎朝メニュー①~⑤では飽きてしまうことも。そこで投入するのが「たまのご褒美」。最近だと、コンビニで買えるゴディバのパンや、スーパーで買える中村屋の肉まんなど。ジャム類もご当地モノを買ったりしています。いつもと少し違う、ちょっと豪華な朝ごはんにするだけで、夫も娘も大喜びです。

ここではご褒美的な朝ごはんで、家族にモチベーションを上げてもらおうという作戦です。ただし、これは外発的動機づけの考えを応用しており、報酬やご褒美によるモチベーションアップはあまり長続きしないので、使う頻度にはご注意ください(笑)。(スキナーの外発的動機づけ理論より)

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極意その6:休みの日は違う路線&家族を巻き込む

休みの日の朝は、時間にも余裕があるので、まったく違う路線で行きます。例えば、オーブンでじっくり焼き芋をしたり、スコーンを焼いたり。平日のテンプレートとは全く異なるメニューを投入します。

すると「今日もパン?」という気持ちを起こさせません。脳にメニューを学習されてしまっては飽きられてしまうので、「おや!?」という意外性を持たせて、週末にリセットするんです。また、朝ごはんを毎日用意することの大変さを体感してもらうべく(笑)、休みの朝は夫にホットケーキや、前の晩から仕込むフレンチトーストを作ってもらったりもします。

極意その7:家族みんなで朝から楽しく

最後に、どんな朝ごはんを食べるか?は重要ですが、誰とどんな風に食べるか?も同じくらい重要です。我が家では、朝ごはんは全員そろって食べます。目覚めが良く、朝から機嫌よくおしゃべりしている長女と、まだ赤ちゃんで食事はできないけれど、笑顔を振りまいてくれる次女と、朝が弱くていつも最後まで寝ている夫…と、みんなで今日という一日をスタートします。

人はみんな、自分が何か重要なものの一部でありたいと願っています。自分が「家族」という最小単位の中で大切にされ、自分は重要なんだということを実感してもらえるように、それぞれの話(昨晩みた夢の話や、食べかけのパンの形が鳥みたいとか、新しいコーヒーが美味しい!とか)にしっかり耳を傾け、みんなに気持ちよく一日をスタートしてもらいたいと願っている私なのでした。

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            今日もいえーい!

妻A「Kが寝ている間に、私はこんな思いで毎日朝ごはんを作ってるって知ってた??」

夫K「むむむ…。明日からはせめて15分は早起きしたいと思います~」

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