食洗機がやってきて、娘が言ったこと
ロボット掃除機、全自動洗濯乾燥機、食洗機。令和時代の「新・三種の神器」と呼ばれるそうです。これといった不便(例:冬に冷たい水で食器や洗濯をしなくてはならない)がなくなった現代社会では、これまで人が行っていた作業を機械が担う、という点で神器と呼ばれるようです。
我が家を見てみると、確かに全自動洗濯機が稼働し(ずっとビートウォッシュを愛用しています。現在は2代目ビートウォッシュ。)、Roomba i7が文句を1つも言わず、毎日時間通りに床掃除をしてくれています。
我が家にやってきた「ミス・ホワイト」
しかし食洗機だけ、なかったんです。キッチンが狭すぎて、置く場所がない。もし食洗機を置いたら調理スペースがなくなる…スペースに合わせた簡易型のプチ食洗機ではあまり役立ってはくれなさそう…。
転機は2020年8月。テレワークのしやすい環境を手に入れようと、町内で100mほど転居しました。キッチンもやや広くなった。これならいける!食洗機!そして2021年2月。ついに食洗機が我が家にやってきました。夫(K)が分水器の取り付け工事を行い、キッチンに設置。ものすごい存在感です。デカい。
抜群の存在感を放つ、ミス・ホワイト
ミス・ホワイトって何?
我が家では新しい家電に名前を付けるというのが流行っています。ダイソンのHot&Coolは「だいそんさん」。部屋を駆け回るお掃除ロボットは「ルンバさん」…とそのままであることが多いなか、食洗機はこの大きさ、背の高さ、偉大さ、白さを表す名前にしたいと、家族で話し合いました。
ミス・ホワイト。彼女(←そう、食洗機は女性詞なのですw)は圧倒的な存在感をキッチンで放ち、食器を片っ端から綺麗にしてくれています。
食洗機がやってきて、長女が言ったこと
お掃除ロボットに慣れてきた娘(4歳)は「食器を洗ってくれるロボットが来る」と聞いて、ペッパー君のような存在を想像したようです。お父さんやお母さんの代わりに、キッチンに立ち、食器を洗ってくれると。
なんともかわいらしい発想ですが、食器を洗ってくれるロボットが来ると知った、娘の最初の一言が、今でも忘れられません。
「これでお父さんと遊べる時間ができるね。やったー!」
カウンターキッチンなので、食器を洗いながら私(夫K)は、リビングで遊ぶ妻と娘と、カウンターごしに話をしていました。折り紙ができたと聞けば「上手に折れたね」「きれいだねー」と声をかけていたのですが、娘の視点では、リビングとキッチンは別の場所。一緒に遊んでいるとは認識していなかったのです。
Panasonicさんのおっしゃる通りのことを、娘は直感的に感じ取り、言ったのです。まだ4歳。マーケティングの勉強をしたわけでもありません。「食器洗いの時間が、だんらんの時間になる」と理解して喜んでいました。
家族との時間は「量」ではなく「質」である。これはよく聞く言葉ですが、本当にその通りだと思いました。何かをしながら話をする、というのは「量」の提供であって、娘にとって「お父さんと話をしている」(質の提供)とはならないんですね。
仕事で「ちょっといいですか?」と話しかけられたとき、視線をPCに向けたまま、手を止めずに「もちろんいいですよ」なんて答えていても、それは話を聞いていることにはなりません。手を止めて、視線を向けて聞きましょう。
—―仕事ではさんざんそんなことを話していた私(夫K)も、私生活ではできていないんだとハッとしました。
ミス・ホワイトがもたらした効果
朝10分、昼10分、夜20分。食器を洗うという行為に、1日40分くらい使っていました。ミス・ホワイトによって「食器を並べる」と「スイッチオン」で、1日5分くらい使っているでしょうか。
1日あたり40分→5分。1年で213時間の節約です。
娘が起きている時間は1日あたり14時間(7時→21時)なので、ミス・ホワイトによって、私と娘は1年あたり約15日分のだんらんを増やすことができたと言えます。ものすごい時間を生み出してくれました。
もちろん、手で洗うよりも時間がかかります。ビールやワインのグラス、装飾の付いたお皿は引き続き手洗いです。それでも、ミス・ホワイトはものすごく質の高い時間量を、私たちにプレゼントしてくれています。
夫(K):「賃貸暮らしだからビルトインじゃないじゃない?」
妻(A):「そうだね」
夫(K):「それがまたいいなと思ってるんだ。」
妻(A):「ミス・ホワイトが白くならなくなったら、ミス・ホワイト2世にできるってことね?」
夫(K):「そうそう、そのときにはまた、食洗機も進化を遂げているだろうからね。」
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