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あの扉の向こうに『声を聴いて欲しい』
あの扉の向こうには
「
ぼーっと落ち込んだ
いつかの自分に自己嫌悪した
今更だけど
『声を聴いて欲しい』。
文字では伝わらない
言葉じゃないと見えない
でも話す事が怖いんだ。
嫌われるのが
見放されるのが
アナタはそうではないと
思っているけど
やっぱり少し怖いから。
なんて、思っているなら
大丈夫だよ
『声を出して聴かせて欲しい』
それがきっと本当のキミ。
何かに
あの扉の向こうに『恋が面倒くさい』
あの扉の向こうには
「
なんか必死に走ってた
衝動的になっていた自分
どこを目指しているかでもなく
ただの当て付けだったのかもしれない。
やっぱり少し違っていた
求めていたモノとは
大きくズレている現実が
その過程で見えてきたんだ。
キョロキョロしてたから
首も凝るし
器用な駆けを引きするほど
大人を演じきれない自分が居た。
だから少し休憩して
周りを見渡してみようかな
あの扉の向こうに『今を頑張る』
あの扉の向こうには
「
逃げたくなる明日がある
どれだけ頑張っても
見通せないから。
『今を頑張る』しかない事も
わかってるんだよ
でも、ちゃんとゴールは
やってくるのかな?
そんな気持ちに苛まれて
過ごす日々がある事が
苦痛でしかない。
ただ『今を頑張る』しかないんだよね
信じるしかないんだよね
出口のないトンネルなんて
ないのだから。
誰かに必要とされてる
だか
あの扉の向こうに『ホイミとケアル』
あの扉の向こうには
「
戦い続けて疲れ果てた
日常との戦闘に
大きく傷ついたから
呪文を唱えてもらった。
『ホイミとケアル』
どっちかわからないけど
とりあえずは効けばいい。
でもさ、なんか効かないんだよ
『ホイミもケアル』も
引っ掻き傷は治ったんだけど
心の傷には効果ない。
擦り減った気持ちには
何を唱えればいい?
『ベホイミやケアルラ』も
身体の疲れは取れるのに
あの扉の向こうに『傾きある日常から』
あの扉の向こうには
「
ただ過ごしていると
その事に気付かない。
「あの、傾き始めてますよ」
始まりはいつなのか
徐々に傾いていく日常に
違和感もなく
淡々と日々が流れている。
溜まった感情の重みで
傾いた心は
やがて日常を歪ませていき
少しずつカタチを変え
少しずつヒトを変えていく。
「ねぇ、傾いていますよ」
そう声を掛けることで
気づかせてあげて。
そのきっかけ
あの扉の向こうに『おかえりの言葉』
あの扉の向こうには
「
アナタに届けたい
『おかえりなさい』の言葉を。
なんて事はない
社交辞令に聞こえる
かもしれない
でも精一杯の気持ちを込めて
「よく帰ってきたね」
そこはブレる事はない。
アナタがくれる
いつもの『おかえりの言葉』
その言葉の中に
いつも暖かみを感じる。
日常にありふれた言葉かもしれない
でもその中に温もりが
きっと込められている。
そんな言葉
あの扉の向こうに『茜さす空を見上げながら』
あの扉の向こうには
「
帰り道を歩いている
仕事じゃないよ
休日のティータイムの後
少し洒落たcafeで過ごした
ついさっき。
風味のいいグァテマラをドリップで
甘いガトーショコラで舌鼓を打つ
アナタはバターの香るパンケーキを
アッサムと一緒に。
豊かな気持ちを作り上げるのには
十分すぎる休日の午後
名残惜しむ「またね」と
『茜さす空の下で』手を振る。
次が待ちどうしく
あの扉の向こうに『見失う明日を』
あの扉の向こうには
「
何度も見失った
幾度も手放そうとした
自らの明日を
でも必ず引き留めてくれる
そんな人がそばに居た。
こんなボクでも
明日を見ていい事を
教えてくれた。
行き場がなくなったら
生きる事が辛くなったら
『明日を見失う』ことがあったなら
少しだけ深呼吸して
少しだけ目を閉じて
もう少しだけ考えて。
アナタに助けられている人が
アナタを明日に必要と
あの扉の向こうに『駆け抜けた落としモノ』
あの扉の向こうには
「
少し深呼吸した
休まずしばらく走ってきたから
とりあえず止まってみたんだ。
全力で駆け抜けたとき
余裕もって走っていたとき
ふらふらに疲れて歩いてたとき
いろいろあったけど
とりあえず停ってみたんだ。
目を閉じて
ふと覚えた違和感を探ってみたら
いくつか失くしていた事に気づいた。
些細なモノから
大切なモノまで
ポケットから溢れ落ちてた。
でも
あの扉の向こうに『名前のない空』
あの扉の向こうには
「
まだ見えない空がある
見えていないだけの空もある
いつの日からか見ていた空
いつかの見ていた空。
アナタと見た空は
一緒に見上げ、夢を追いかけていた
もう見る事のない黄昏の情景。
数多に見流してきても
まだ見ぬ空がある
キミたちと見る空は
これからの景色。
それらはまだ
『名前のない空』
これから広がる世界が
そこにある。
生きてゆく限り
あの扉の向こうに『弱音の季節』
あの扉の向こうには
「
不意に包まれる不安と
締め付けられる寂しさ
なんでもない時に
心と身体がズレてゆく。
メトロに向かい
歩いてるだけなのに
悲しくも、嬉しくないはずなのに
涙が溢れてくる。
まだ5月になってもいない
『弱音の季節』
頑張ってるんだから
きっと許してくれるよね。
投げ出すわけじゃない
弱音を吐きたいだけなんだ
ただ溢れてくるだけなんだよ。
その後
あの扉の向こうに『ちっぽけな夢で』
あの扉の向こうには
「
空を見上げたその先に
広がる大きな宇宙を見ている
ただ誰もが意識しないまま
眼の前に広がる空にしか
興味を示さない。
地球という鳥かごに囚われ
小さな星の中で
争い、憎しみあい、愛しあう
『ちっぽけな星で』
人々が見ている夢を
たぶん宇宙(そら)は笑い、呆れている。
愛されることを知らない
夢見ることが許されない
とり残された人々
この『ちっぽ
あの扉の向こうに『寂しがり屋でいる』
あの扉の向こうには
「
いなくなってから気づいた
『寂しがり屋である』ことを
あんなに一緒にいたから
ポカンと空いた時間に
考えるのはキミのことばかり。
もう帰らないのならと
全てを忘れようとするけれど
想うほどに
その存在が、その面影が
脳裏から離れない。
でも恋しいのかと言われれば
今は何か違う気がする
失礼かもしれないけど
きっと寂しいだけなんだよ。
愛しいとか
あの扉の向こうに『愛をあげたい』
あの扉の向こうには
「
過ぎてゆく時間の中で
通り過ぎてゆく人達
様々なかかわりと
それぞれのふれあい
いつの間にか出逢い
いつかは離れてゆく
ただ出逢った偶然から
ふとした瞬間にその想い出は蘇る
あの頃の様な風景は変わりつつ
今を形成する
建前に聞こえるかもしれないが
出逢ってくれた人達の
幸せを祈りたい
願うことで叶うのならば
よろこんで。
いまに関わる人達
あの扉の向こうに『壊すことの意味を』
あの扉の向こうには
「
誰にでもある
全てが嫌になる時
どうにでもなれと思う時
何もかもを壊したくなる。
それは一時の衝動でもあり
心の叫びでもある
でもなかなか踏み出せない
それは理性でもあり
保身のためでもある。
『壊すことの意味』は脆い
壊すのは一瞬で
とても容易に形を失う
ただ元の形に戻る事もなく。
気が付けば
壊した先に見えるものは
後めたさと後悔である事