あの扉の向こうに『ホイミとケアル』
あの扉の向こうには
「
戦い続けて疲れ果てた
日常との戦闘に
大きく傷ついたから
呪文を唱えてもらった。
『ホイミとケアル』
どっちかわからないけど
とりあえずは効けばいい。
でもさ、なんか効かないんだよ
『ホイミもケアル』も
引っ掻き傷は治ったんだけど
心の傷には効果ない。
擦り減った気持ちには
何を唱えればいい?
『ベホイミやケアルラ』も
身体の疲れは取れるのに
失恋で受けたダメージや
溢れる涙を止める事はできない。
きっと「魔法」じゃ治らない
たぶん「改心の一撃」も出せない
ボクの精神世界で
ゆっくりと時間だけが
少しずつ癒してくれる。
とりあえずは元気なフリして
みんなの前には立とうかな。
心配するといけないし
皆が思う
ボクでいなきゃいけないから。
弱音なんてらしくない
偽の仮面で今は許して
」
そんな『ベホマやケアルガ』も心の病には気休めにもならない、リアルな世界の物語。。
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