亀成園(自然養鶏学習農園&古民家1棟貸ゲストハウス)

三重県松阪市飯高町で鶏を軸においた、自給率7割以上の暮らしを実践しています。 「百姓の知恵を百年先の未来へ」を理念に、人生を100%楽しみながらの里山暮らしを発信しています。 noteでは毎月卵の定期便に付けている「春夏秋冬亀成園便り」バックナンバーを更新していきます。

亀成園(自然養鶏学習農園&古民家1棟貸ゲストハウス)

三重県松阪市飯高町で鶏を軸においた、自給率7割以上の暮らしを実践しています。 「百姓の知恵を百年先の未来へ」を理念に、人生を100%楽しみながらの里山暮らしを発信しています。 noteでは毎月卵の定期便に付けている「春夏秋冬亀成園便り」バックナンバーを更新していきます。

最近の記事

亀成園が自給率を高めてきたわけ

創作大賞に応募してみるかんじで、長文エッセイ書きおろしてみます。 自分の中で長年言葉にしたかったことをこの機会にね。 自然養鶏学習農園&古民家ゲストハウスとして生きている我が家は「亀成園(かめなりえん)」という屋号を持ち、小さな農園を開業してから数年かけて自給率7割を実現させ、里山に心地の良い居場所を作る暮らしを実践しています。そうして2016年に移住して以来、家族6人なんとか8年を生き延びてきました。 人生は遊びであり実験であるという感覚を磨きながら、川のそばで生き物に囲

    • 移住促進と私

      三重県への移住促進を応援するグループで投稿した文章をこちらにも残しておきます。松阪市飯高町で亀成園という居場所作りを続ける私の想いをほんの少し。 #三重で暮らして  松阪市のほぼ端っこの、ものすごく奈良寄りの渓流沿いで里山暮らしを楽しんでいます。子どもが小中高の4人いる6人家族で、小さく田畑があり、鶏が100羽程いて、古民家を改装したゲストハウスの女将さんをしています。  自身が豊かな自然に囲まれて子育てをするために大阪から移住しましたが、2年目くらいから縁あって移住促進の

      • 2021年6月号 ホタルの光は守るあかり

        春夏秋冬亀成園便りの30作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 蛍飛び舞う6月です。今年は梅雨入りも早く、気温が上がるのも早いので、蛍もあっという間だろうなと心配していたら、わりと温度上昇がゆるやかになり、雨ばかりでもなくなり、ゆっくりゆっくり蛍が動いています。 芸術的な写真を撮るのはハードルが高く、ぼんやりと灯りを捉える程度ですが、至近距離で見ることはできます。例年隣の地区で

        • 2021年5月号 とびきりの季節を前向きに

          春夏秋冬亀成園便りの29作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 そろそろ自粛も飽きのムードになってきたのか、田舎に人の入りは増えています。ウイルスとのいたちごっこが本格化しているので気を抜くわけにはいかないのですが、人混みを避けてのリフレッシュは咎められるものではなくなってほしいものです。 今年は藤の花が山を埋めていました。他の木を蔓でつたって、光を求めて咲くので、花がなけれ

          2021年4月号 香肌イレブンマウンテンと共に

          春夏秋冬亀成園便りの28作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 亀成園がゲストハウスとしてともかくも動き出して1年が経ちます。1年の内数か月は自粛休業だったので、まだ初年度を乗り切ったとも言いにくいですが、それでもなんとか方向性が見えてきました。山に囲まれた立地は登山者にいいのではとアテを付けていたら、チャンスが来たのです。 松阪市が中山間部の振興やこの時代での密を避けての人

          2021年4月号 香肌イレブンマウンテンと共に

          2021年3月号 花と魚とキノコの香る渓谷で

          春夏秋冬亀成園便りの27作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 雨の多い3月です。川の魚たちのためには雨のおかげで水量が増えてよいし、シイタケの原木が秋よりも元気で、思わぬ恵みにあずかっておりますが、雨が続くと人のにぎわいがなかなか戻らないのは寂しいですね。もう少しもう少しとはやる気持ちを抑えるものの、もう少し我慢。春はやっぱり浮かれたい気持ちが抑えにくいことが難点です。 亀

          2021年2月号 晴れた日にはもっとのびのびと

          春夏秋冬亀成園便りの26作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 立春が例年より1日早かった今年は、春の訪れも早くなるのでしょうか。他の場所よりもうんと気の早くてうんと大きなフキノトウに出会うとどうにも不安な気持ちが軽くなりました。度重なる消毒で手も荒れるし、布マスクもだんだん劣化してきてしまい、平気なふりをしながらも不安が積もってしまいますね。そんな中、芽を出すパワーは明るいな

          2021年2月号 晴れた日にはもっとのびのびと

          2021年1月号 トンネルを抜けるのはまだ先

          春夏秋冬亀成園便りの25作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 令和三年になりました。本年度も亀成園の卵セットをよろしくお願い致します。いつも安心の美味しさをお届けできるよう、健康に育った鶏たちと共に精一杯務めていきたいです。 毎年お隣の飯南町で作成される大きなわらオブジェが今はアマビエさまになっています。人々の健康を願う心がこんな山奥からもまっすぐ広まっていきますように。毎

          ジビエ普及のための餃子

          春夏秋冬亀成園便りを残すためのnoteですが、気になるお題を見つけてしまいましたので脱線です。 #餃子がすき 天津暮らしを4年半していた亀成園園主夫妻にとっても餃子は欠かせない食べ物のひとつです。とりあえずこれがあれば幸せという食べ物が両手両足の数ほどもあるのって、ご機嫌に日々を生きていく上では大きなアドバンテージですね。それもご機嫌アイテムは餃子、カレー、ピザに唐揚げといった子供から大人までの定番でいいのでハードルが限りなく低いですね。 そして中国での餃子は具材がシン

          2020年12月号 土の恵みと歴史ロマンの冬

          春夏秋冬亀成園便りの24作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 激動の2020年も残り少なくなりました。人々の意識変革がたくさんありましたが、健康への関心が一段と高まったようですね。健康を支えるのはなんといっても食事と睡眠です。日照時間の長い今年は葉物野菜がよく出ています。不安な人々に静かに活気を与えてくれる土の恵みには頭が上がりませんね。亀成園の畑でも冬野菜がわしゃわしゃと盛

          2020年11月号 寒暖差の賜物は格別の紅葉

          春夏秋冬亀成園便りの23作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 秋が駆け足をしています。前年度の暖冬に慣れていたので冬がどこまで寒くなるのか不安が広がります。けれど変化は悪いことばかりでもなくて、今年はわかりやすく紅葉が明白に美しかったです。 いつもの川沿い散歩道は梅も桜もイチョウも楓もバランスよく植えられている贅沢な道です。とりわけ大きく目立つのはフウの木という樹木で、緑から

          2020年10月号 世代交代を前向きに受け止める

          春夏秋冬亀成園便りの22作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 亀成園の鶏たちも初代が三年半となり、もうほとんど産卵しなくなった雌鶏が多くなりました。システマティックに1年交代で更新していくほどの養鶏家ではないのですが、産まない鶏をずっと飼育していくわけにもいかず、永く卵屋でいるために、今年から世代交代が現実問題になってきました。 産まなくなった鶏もおれば、産み始めた若鶏もおり

          2020年10月号 世代交代を前向きに受け止める

          2020年9月号 秋の風になりました

          春夏秋冬亀成園便りの21作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】  とても暑かったのが幻燈だったかのように、また季節は巡ってきました。毎年夏はいつも足りない感じですが、今年はとりわけただ過ぎるのを見送っていた感じがします。整理できるくらいの思い出というのも混乱がなくありがたいものなのかな。  この地域では毎年8月の終わりに伊勢神宮から雅楽の音と共にお獅子さまが各家を一軒一軒回って

          2020年8月号 身体を休めて整えて 

          春夏秋冬亀成園便りの20作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】  年々暑さを増す気候の中で、夏をどう乗り越えるかが未来を健康に生きていくための課題となっているように思います。身体に熱を溜めず逃がすためにはどうすればいいのか。昔の知恵に頼ると夏野菜を多く食べることや行水、真昼間は外に出ないことなどが有効なようです。日々の小さな積み重ねによって、あまりエネルギーを消費せずに身体を整

          2020年7月号 豊作でも不作でも同じ心で

          春夏秋冬亀成園便りの19作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 七夕前に田植えが終わり、しばらく草取りに追われるのが昨年度から増えた田んぼ仕事です。植えたばかりはヒョロヒョロに見える稲ですが、しっかりと根付き、日に日に育っていきます。 今年度はヤマヒカリとコガネニシキという2種類の稲を植えました。田んぼ話が大好きな知人も増え、自分たちだけでなく田んぼが見守られていくのは有難いで

          2020年6月号 アマゴと共に育つものたち

          春夏秋冬亀成園便りの18作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。  【亀成園便りここから】 一年で一番植物が成長する季節になりました。雨と温度と日照時間とに恵まれたこの時期は、日に日に成長する野菜や花苗に顔がほころび、それらを上回る勢いで伸びてしまう草にげんなりして、目まぐるしいですね。ここで野良仕事に精が出せるかで夏の収穫に差が出てしまうので、ツバメのように頑張るのが吉です。 外出自粛要請がじわじわと解