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2021年4月号 香肌イレブンマウンテンと共に

春夏秋冬亀成園便りの28作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。 

【亀成園便りここから】
亀成園がゲストハウスとしてともかくも動き出して1年が経ちます。1年の内数か月は自粛休業だったので、まだ初年度を乗り切ったとも言いにくいですが、それでもなんとか方向性が見えてきました。山に囲まれた立地は登山者にいいのではとアテを付けていたら、チャンスが来たのです。

松阪市が中山間部の振興やこの時代での密を避けての人の呼び込みを狙って、「まつさか香肌イレブン」として近隣の山11座を選定し、整備事業を進めています。
三重県ローカルですが、センスの良さと写真の質に定評のある季刊誌である「NAGI」にも特集を組んでもらって、そこに亀成園も載せてもらっています。

NAGI84号の表紙。この号は売り切れです。

この有難い機会を受け止めて、登山者歓迎宿を謳うことにしました。山向き宿として一番心配な遭難者を出すことのないように、心を込めて送り出す存在になっていきたいです。
三重の山、人気上がるかしら。

養鶏農園としての亀成園では、今年もまた烏骨鶏のヒヨコが産まれました。なかなか卵を温めてくれる母鳥が決まらず例年より時間がかかってしまいましたが、無事に誕生して可愛い姿を見せてくれています。
初めから元気な子もおれば頼りなく見える子もおり、毎春ハラハラドキドキが尽きません。それでもここで世代が続いていくことを見守れることに感謝しています。

鳥インフルエンザで卵が希少になったり、田んぼが減って種もみをつなぐのが難しくなったり、現代では命をつないでいくのはひょっとすると行き止まりがあるかもしれない迷路のように難しくなっています。
生きていくために、食べるものを守るために何ができるのか。卵や種が途絶えることのないようにしたいものです。

大切な命である亀成園の子供たちもそれぞれ進級し、今年度は保育園、小学校、中学校を見守ることになりました。鶏に比べると遅い成長ですが、あっという間にならないように、大事な時を支えたいですね。
NAGIさんに撮ってもらった写真が今の記念です。
【亀成園便りここまで】

憧れの雑誌であったNAGIさんに載せてもらったのももう3年前ですね。
香肌イレブンマウンテン特集のこの号は飯高町でも相当売れていき、あっという間に在庫切れになった号です。
NAGIさんの雰囲気は出版社さんHPからうかがい知れます。バックナンバーがあるのもありますので、よかったらご利用下さい。ゲストハウス亀成園でも文庫にして置いてあるのもありますよ。

香肌イレブンマウンテン特集号は亀成園でも10冊購入して、県外の知り合いに送るなどしました。
ちなみに香肌イレブンマウンテンについては詳しい紹介が山岳雑誌の『岳人』さんに上がっています。

ゲストハウス亀成園にお越しの方が好んで上るのは、上級者向きである池小屋山や迷岳が多いです。健脚な方が多いので、朝早くにサクサク登られて、午後には無事の下山を報告して下さることがありがたいですね。

今年もまた登山のお客様のお目見えはあるでしょうか。
朝早く、朝食素材も不要な登山者様には割引プランもありますので、香肌イレブンマウンテンに登られる方はお申し出下さいね。

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