見出し画像

2021年1月号 トンネルを抜けるのはまだ先

春夏秋冬亀成園便りの25作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。 

【亀成園便りここから】
令和三年になりました。本年度も亀成園の卵セットをよろしくお願い致します。いつも安心の美味しさをお届けできるよう、健康に育った鶏たちと共に精一杯務めていきたいです。

毎年お隣の飯南町で作成される大きなわらオブジェが今はアマビエさまになっています。人々の健康を願う心がこんな山奥からもまっすぐ広まっていきますように。毎年年始に近くの河原で催されるどんど火も、その年の無病息災を願う神事です。例年より短時間で人数も少なかったですが、冬の空の下、大きな音をたてて竹が燃えていく様は、地域で引き継ぎたい光景で、もっと人が増えてほしいなと煙に願いを乗せました。

今年は温暖化と氷河期がせめぎ合っているのか、ここ数年のうちでは気温が低く、川が凍るようになりました。滝も凍っているようです。水も少なく水鳥たちは泳ぎにくそうですが、例年より水鳥の数は多いです。近くの川にウナギが戻っているという話もあり、人の知らないところで何が起こっていることやら。寒さがもたらす美しいものを信じてみたいです。
まだ小さい子もいる亀成園家族では雪山チャレンジはおいそれとはできない憧れですが、今年は近隣の山の樹氷も申し分ないようです。外出制限がかかる中ではありますが、日帰り登山は人気を上げているようですね。冬山登山によって心身のたくましさに磨きをかける人が増えるとは、時代の流れは面白いものです。

亀成園の令和三年、ゲストハウスは氷河期なことを覚悟して計画を見直し中です。希望がつながらない未来は曇っているように見えますが、雲を抜けるイメージは持ち続けていたいです。あきらめずに種をまいて人とつながって。寒卵のように味濃ゆい今を作りたいですね。
【亀成園便りここまで】

新年号は「今」という字の頻出が目立ちますね。すっかり過去になったその時の今があったから、つながっているものがたくさんあることに改めて感謝です。
わらオブジェは毎年冬に飾られ、初夏には撤去になるのですが、アマビエちゃんが画像で残っていることに感激です。
人々の願いがあってもまだまだ感染症の話題は続いておりますが、この頃アマビエさんが注目されて、和菓子にもなったし子供たちがぬり絵していたことなんかも、なんだか大事な記憶です。

亀成園便りバックナンバー書き写し、やっと2年分進みました。
サクサク今月中にできるかな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?