見出し画像

2020年7月号 豊作でも不作でも同じ心で

春夏秋冬亀成園便りの19作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。 

【亀成園便りここから】
七夕前に田植えが終わり、しばらく草取りに追われるのが昨年度から増えた田んぼ仕事です。植えたばかりはヒョロヒョロに見える稲ですが、しっかりと根付き、日に日に育っていきます。
今年度はヤマヒカリとコガネニシキという2種類の稲を植えました。田んぼ話が大好きな知人も増え、自分たちだけでなく田んぼが見守られていくのは有難いです。
田んぼは始まったばかりですが、夏の畑はにぎやかになりました。トマトにナスにキュウリにピーマンなどが日々実る夏は一年の中でも一番カラフルな収穫です。果菜は実る前の花も目を楽しませてくれますね。中でも私はナスの花が大好きです。無事に咲いてからじっくり待って。小茄子、水茄子、長茄子とどれが豊作になるのかな。

四月にやってきたヒヨコたちが大きくなってきたので、小屋を改築して移しました。以前からいる鶏たちと若鶏たちと。まだピヨピヨ鳴いてはいますがもうヒヨコには見えません。この鶏舎は夏場でも直射日光が当たらないので風が通れば涼しく過ごせます。梅雨の大雨や台風の時期さえやり過ごせば、心地よく育ってくれそうです。とにかく元気よく食欲旺盛な若鶏たち。この子たちのエサが不足しないかが悩みの種ですね。

この夏は人の集まりを防止するためにお祭りも開催されないことが決まりました。例年はアマゴのつかみ取りが行われて多くの帰省親子で賑わう川原も静かに流れるだけなのでしょうか。夏休みも短いですしね。でも今だからこそ広々と遊んでほしいし、親子で行動するきっかけをつかんでほしいと思っています。今だからこそ。
【亀成園便りここまで】

タイトルの厳しさよりもマイルドなお便りでしたが、この頃はいろいろなことに一喜一憂していてはいけないなとの自戒が強かったのですね。そしてどうやら今年の夏(2023)よりナスは豊作だったようです。過去の自分の境遇をうらやんでも仕方ありませんが、いつでもそれなりにいいことをちゃんと受け止めて、悲観せず過ごしている姿は振り返ることができます。
夏祭りのアマゴつかみ取りは2020年以降すっかりなくなってしまいました。地域住民の準備も大変で、ゲストハウス業の身ではあまり手伝うこともできないのでとりあえずは受け止めるしかありません。主力で動ける世代が力を合わせて復活させられる時がくるまで、とにかく川をきれいに保ち、子供の声が絶えない場所にしておきたいですね。そのためにも人が来れる仕組みの一つとしてのゲストハウス亀成園を続けていかなくてはいけません。
夏の川はやっぱり人気で、遊び方も年々増える亀成園。もっと吸引力を高めていくお便りをお楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?