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「男はつらいよ おかえり 寅さん」無責任に今を生きる。

昨日は、朝から夫とふたりで寅さんの映画を観てきた。

特に役割分担などしていないけれど、
朝の家事をお互い黙々と完璧に済ませ、
メイクと髭剃りが同時に終わり出発する。

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かなり空いていた朝一番の渋谷ユーロスペースは、暖房が弱く足が冷えてちょっとイマイチだったけれど、寅さんのおかげでハートはかなり温まった。

『男はつらいよ』シリーズは、全て観ている訳ではないし、詳しくもない。
でも、小さい頃から親の付き合いでテレビで観ていて、気が付いたら一緒に笑っていた。
そんな感じ。

そんな感じの私でも、
今観る寅さんの眼差しや声や佇まいが、
寅さんファミリーのあのごちゃごちゃした感じが、不意打ちで心の奥へ入り込んできて、何回も涙してしまった。。

「なんだ。どうしたんだ?」と、寅さんに真っ直ぐ見られたら、たぶんそれだけで泣く。

寅さんには、"今"しか見えてない。
今この瞬間を生きている人には、そうじゃない人には真似できない、とてつもない力を感じる。

寅さんの存在をスクリーンの大画面で感じていたら、思い切り無責任に今を生きてみたくなった。

続けることや変わらないことが責任とするならば、
今この瞬間だけを生きることは無責任になる。
きっと寅さんの発言や生き方も一般的には無責任と言われるだろう。

それでもいい。

自分の思う"責任"という言葉に縛られて、
伝えたい気持ちを逃したり、救える人を見ぬふりするくらいなら、思い切り無責任に今を生きよう。

寅さん!
ありがとう!

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