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ボヤキ漫才はドツキ漫才より好き~詩と雑録

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つぶやき、ヘボな詩の、はきだめです。はあ~
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#アルチュウ

小詩集~錆びた藤棚の下で、枯れ葉のごとき人(再構成含む)

小詩集~錆びた藤棚の下で、枯れ葉のごとき人(再構成含む)

まだ寒い

弥生のそらにこぬか雨

街はいまだ

成熟の時代を知らず

人は老い衰える

春はただ

惰眠の予感

それもまた楽し

断酒会ではいつも

アルチュウで糖尿病と

自己紹介をする

大酒呑みで糖尿病で死んだ

父と兄の思いでを語る

脳梗塞から片足をえそで喪い

静かな五年の闘病で亡くなった父

いつもベッドに寄り添い

老いを迎えた三毛猫

生への疑念に沈んでいた

私は父のように

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断酒して生きながらえ、思い出すハムスターの短い生涯

断酒して生きながらえ、思い出すハムスターの短い生涯

断酒に何度も

失敗しながら

もがいていた

十年間を共に

短い生涯を

生きてくれた

ハムスター達

ハムスターの寿命は2年

生き急がず

死に急がず

眠ったままおだやかに

命を終えます

ただいちど糖尿病のハムスターが

苦しんで泣きながら果てました

アルチュウで糖尿病の私といて

ハムスターは幸せだったのか

わかりません

ゴールデンハムスターの故郷はシリア

はてしなく紛争

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小理屈の時代。昔のアルチュウの屁理屈は逞しかった

小理屈の時代。昔のアルチュウの屁理屈は逞しかった

小理屈で政治を振り回す劣化した時代に、まだアルチュウの自尊心のほうが人間味がある。

写真は、大阪梅田、太融寺。ボケ封じ観音。不動明王奥の院。

で、話は、ボケ封じのご利益をいただいて、依存と依存症について。

私もアルコール依存症の泥沼で、半生をもがいた。

アルチュウが一般の精神科医から嫌われていたのは、入院させて酒が抜けると、普通の人にもどって、屁理屈いうからだと、なだいなださんが書いていた

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現実の愉快な曖昧さ~詩三編

現実の愉快な曖昧さ~詩三編

断酒会ではいつも

アルチュウで糖尿病と

自己紹介をする

大酒呑みで糖尿病で死んだ

父と兄の思いでを語る

脳梗塞から片足をえそで喪い

静かな五年の闘病で亡くなった父

いつもベッドに寄り添い

老いを迎えた三毛猫

生への疑念に沈んでいた

私は父のように酒呑みになって

はたちの命をなんとか保った

やがて兄が糖尿病の

あらゆる合併症を併発し

八年の混乱のすえ

死んでいった

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アルコール依存症者の恩人~小杉先生の記録

アルコール依存症者の恩人~小杉先生の記録



小杉先生の業績とわれらの半世紀の歴史の深層をまとめた、大切な本が完成しました。

私はFacebookに、亀井水のページと詩のページを作っています。私の詩を読んで下さるかたなら、うっすらと理解して下さっていると思いますが、基本ニンゲンという生物が嫌いです。普通、人間嫌いというと、社会的倫理的関係性において嫌いという語りをしがちですが、私の場合は生物種としての人間が嫌いなのです。

普通の人間嫌

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