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僕が「個人の理念やパーパス」をつくり続ける本当の理由

こんにちは。株式会社サインコサイン代表の加来幸樹です。早いもので会社設立からまもなく丸4年が経過しようとしており、流れる月日の早さをあらためて実感しています。

ここまでも数多くの企業の方々と、ネーミングや企業理念、タグライン、ロゴデザインといったブランドアイデンティティの共創を中心に、関連するクリエイティブやコンテンツの制作、またそれらをインターナル・コミュニケーションしていくための施策の検討〜実行など多種多様なプロジェクトをご一緒させていただき非常に嬉しく思っています。

年号も変わり、資本主義を取り巻く価値観も移りゆく中で、今後もこれらの仕事の必要性はますます高まっていくのは間違いありません。弊社としても常にケーパビリティを進化させながら、どんな思いがけないニーズにも応えていく覚悟なので、引き続き良いタイミングで思い出して気軽に相談していただけたら冥利に尽きる気持ちです。

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さて、そんな中で今回の記事の本題は「個人の理念やパーパスをつくる理由」についてです。

僕のSNSなどを見てくれている方にはお馴染み?かもしれませんが、数年前から「企業やブランド」だけでなく「個人」の理念やパーパス(以下・個人理念)の価値も熱心に啓発し続けています。(以下ごく一例)

冒頭に記載したような法人向けの事業を生業としていながら、なぜこれほどまでにひとりひとりの「個人理念」をつくることや関連する活動にエネルギーを注いでいるのか。人から聞かれることも非常に多いですが、自分でもその理由をあらためて認識する必要があると考えて、以下にあらためて今の僕の想いや覚悟をまとめてみたいと思います。

人生の究極の目的とは

富士山をバックに悟りを開く?我が家の次男

「人生の目的とは何か?」

とても唐突で壮大な問いですが、根源的な動機を探るためにはやはりここから出発する必要があるのではないでしょうか。人によって様々な具体的な答えがあるとは思いますが、僕なりの語弊を恐れない回答としては

「人生の究極の目的とは、自分が幸せになること」

だと考えています。(※そのためには自分以外の人や自然や社会に貢献しなければならないことは言うまでもありませんが。)

では「自分が幸せになる」ために必要なことは何か。これも人それぞれ色々な意見があると思いますが、そのために必要なのが自分の「理念」ではないかと思います。

人間理念神社2022で宣言された様々な理念

自分の理念とは、自分だけの人生を生きる覚悟を自分の言葉で宣言したもの。この「理念」を掲げ、まっすぐその方向に向かって生きている状態のことを「幸せに生きている」状態と定義できるのではないでしょうか。

時代に翻弄されて一喜一憂/右往左往するのではなく、ブレない軸を持ち何事も自分の頭で考え判断し自分の身体で行動し続けている状態と言い換えることもできると思います。


自分の好きを信じて、自分を好きになってもらう

NFT化してOpenSeaに出品中の僕の個人理念

僕が「自分が幸せになる」ために掲げている「自分の理念」は、「自分の好きを信じて、自分を好きになってもらう。」という言葉です。

サインコサインでは「ひとりひとりの理念を言語化するワークショッププログラム」も提供しているのですが、そのワークシートに従って表現すると下記のような材料をもとに発想しています。

少し解説すると、

自分(=僕自身)の好きだと思うものを僕自身が信じ続けながら、周りの人たちから自分(=僕自身)のことを好きになってもらいたい!」という僕自身の「理想のありたい姿」としての意味(覚悟)と同時に、

自分(=あなた自身)の好きだと思うものをあなた自身が信じ続けながら、あなたがあなた自身のことを好きになってもらいたい!」という「果たすべき使命・存在意義」としての意味(覚悟)も込めています。

ある日の個人理念の共創セッションの様子

僕が企業やブランド、そして特に個人の理念やパーパスの言語化に取り組んでいるのは、特に後者の意味(覚悟)に従っているところが大きいのですが、もちろんそうやって価値を提供することは僕自身の「好き」なことであり、自分を「好き」になってもらうための手段でもあると思えているからというのもあります。

ではさらに、なぜ僕は理念やパーパスをつくることに価値を見出し、それを自分の好きな活動として続けることができているのか?

それをあらわしていると思えるのが、僕が設立して代表も務めている株式会社サインコサインの理念です。


自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。

サインコサインを創業した2018年から掲げ続けているこの理念。企業理念としては少し変わっているかもしれませんが、個人的にはすごく気に入っていて、周りの方からも共感していただけることもすごく多いです。

少し肩肘張ったステートメントとしては下記のようなものも用意はしているのですが、端的に解説するとまさにそのまま。「自分の言葉」で語るときにこそ、どんな人も「いい声」で話すよね!それってすごく面白いことだよね?という肯定文のようでもあり付加疑問文のようでもあるシンプルな意味なんです。

例えば、とあるアイドルを心から愛している人が「自分の言葉」で語ってくれるそのアイドルの話は本当に「いい声」で聴こえて来ますよね。

あるいは、その事業を自分がやるべき理由と自分がやりたい理由を「自分の言葉」でプレゼンする起業家のプレゼンも本当に「いい声」で聴こえてきますよね。

これらほど極端な例でなくとも、そういった「いい声で話す人」との直接的な出会いや対話や親交や交流はもちろん、「いい声で話す人」がひとりでも多く世の中で活躍することは僕にとって本当に心から面白いことだし、好きだと思える事象です。

そんな事象を共感してくれる人と一緒に実現・体現していくための手段として株式会社サインコサインを設立しました。

サインコサイン(SIGNCOSIGN)という社名には、「覚悟の象徴となる理念やパーパス(SIGN)を共(CO)につくる(DESIGN)する」という意味だけでなく「SIGN(いい声)とSIGN(いい声)のパートナーシップやコラボレーションにこそ無限大の可能性がある」という意味もロゴデザインを通じて表現しています。

自分の覚悟を、自分の言葉で、いい声で語る、ひとりひとりが共感し合い協力し合えた先には、想像もできないような無限大の可能性がある。

その可能性を信じて、ひとりひとりがそれぞれの様々なリソースを投資できる。その機能を心から自分が求めているし、世の中にも必要だと信じることができるからこそ、僕は株式会社サインコサインを経営しています。


これらの理念の実現のために向き合うべき対象

「自分の好きを信じて、自分を好きになってもらう。」という僕の個人の理念。「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。」というサインコサインの理念。これらの実現を通じてしか僕は幸せになることができないので、当然これらの実現に真剣にコミットする必要があります。

そして、それぞれの理念の中に入っている「自分」という言葉。この言葉が示す意味は僕個人のことだけではなく、今この記事を読んでくれている「あなた」のことも含めたひとりひとりの「自分」のことであるというのは上述の通りです。

あなたも「自分」に向き合ってみませんか?

だからこそ、加来幸樹という個人格も、サインコサインという法人格も、向き合わなければいけません。ひとつひとつの企業やブランドという法人格だけでなく、ひとりひとりの人間という個人格にも。

実際に、現在サインコサインで取り組んでいる法人案件についても、ひとつひとつの仕事において向き合うのは経営者やプロジェクト責任者というひとりひとりの個人であり、本来そのプロジェクトの真の恩恵を享受するのも顧客企業の先のエンドユーザーや社員などひとりひとりの個人(ステークホルダー)でもあるはずです。

しかし、現実には「自分の好きを信じて、自分のことを好きになれている」人も、「自分の言葉で語り、いい声で話す」人も、まだまだ少数派だと思います。また、そうなりたいと強く思っている個人も、そういう個人に投資したいと強く思っている法人(経営者や投資家)もほとんどいないのが実情ではないでしょうか。

このような現状は僕にとってはあまり面白いことではないですし、ここまで資本主義というOSが利益(お金)偏重になってしまったことや、人類が解決すべき様々な問題に向けて未だに一枚岩になれていないことにも大きく起因しているように思われます。

自分の理想の実現のためにも、共に社会をより良い方向へ転換するためにも、仮に短期的な利益に直結しなかったとしても、法人格だけでなく個人格の「自分」への覚悟が深まるための活動に僕自身やサインコサインのリソースを命尽きるまで投資していきたいという考えから、いや正確には考えるよりも先に、ひとりひとりの個人理念をつくったり、個人の理念を掲げることの価値を啓発するための活動を行い続けています。


あなたの会社の社員の理念やパーパスをつくる意味

僕には僕だけの、あなたにはあなただけの理念・パーパスがある

ここまで「個人の理念やパーパス」をつくり続ける僕個人の動機を自分の言葉で綴ってきましたが、手前味噌ながらこれは僕だけの個人的な問題でなく多くの人にも自分事化する価値のあることではないかと考えています。

特に、会社の中で経営や人事などに関わる皆様にとってはより無視できないテーマになってくるはずです。

このところパーパスを中心に経営することの重要性が語られることも増えてきていますが、せっかく言語化したパーパスもステークホルダーに広く深く浸透しなければ、その真価を発揮することも、それを達成することも到底叶わず、文字通りお飾りの言葉になってしまいかねません。

それぞれの理念の重なり/つながりが、無限大の未来の可能性を生み出す

パーパスを掲げるからには、その当事者となる社員ひとりひとりが共感し、自身のパーパスとの重なりからリアリティのあるストーリーを「自分の言葉」で様々なステークホルダーに語れるようになることを目指す必要があります。そのために、ひとりひとりの社員(個人)の理念やパーパスを言語化することは欠かすことのできない重要なプロセスになると言っても過言ではありません。

本当に向き合うべきは、パーパスか?利益か?という二元論ではなく、互いのパーパスの実現のために必要な利益をどうやって共に生み出すか?という問いであるはずです。そのパーパスが(どうやらつくった方がいいらしいからつくったのではなく)真のパーパス経営を志して言語化されたものであるならば、ぜひ前向きに社員ひとりひとりのパーパスに向き合うことへの投資を検討してみてはいかがでしょうか?

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おわりに

人間理念神社にて、自身の覚悟をあらためて宣言してきました

というわけで、僕が企業やブランド(法人)だけでなく、ひとりひとりの個人の理念やパーパスをつくり続ける本当の理由は何か?について、僕自身の理念とサインコサインの理念を軸にしながらあらためて覚悟と想いを綴ってみました。(ここまで読んでくれた方には本当に大感謝です…!)

僕個人のパーソナルな価値観の話がメインだったので皆さんにどこまで共感いただけるかはわかりませんが、少しでも自分の理念やパーパスに向き合うきっかけとなり、その結果として今以上に少しでも、自分の好きを信じて自分を好きになれたり、自分の言葉で語りいい声で話せるようになれたりしたら、それはすごく嬉しく面白く幸せなことです。

僕は今までも、そしてこれからもこのような動機で、企業やブランドはもちろん、ひとりひとりの個人の理念やパーパスをつくり、その実現を支援していきながら、自分も幸せになっていきたいと思います。コラボレーションやパートナーシップに興味のある方はどんなかたちでも是非お気軽にご連絡ください!

もし良ければ、以下のSNSもフォローいただけると様々な活動や思考の最新情報もキャッチいただけるかと思います。本記事へのご意見・ご感想なども大歓迎です。それでは、引き続き、よろしくお願い申し上げます!

株式会社サインコサイン
代表取締役 加来 幸樹

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