生命の危機！っぽい病気in中国👉私の命を狙うミスターX

ヤバい！マジでヤバい！このままやったら…

何故かしんどい。すごいけだるさ？脱力感？に襲われ、

何か分からないけど、何かがヤバい！

と思い、良く分からないから、とりあえず熱を測ってみると…

39.8℃！！

※　一応日本から持ってきた体温計です（笑）

今まで風邪をひいて熱を出しても、せいぜい38℃程度。

こんな高い熱を出したことはありませんでした。しかも、微妙に最悪なのは、その時自分は日本に居なくて、中国の「田舎」に居た事でした。

あそこのジャージャー面食べたら、変温動物に変わるのかな？

などと、意味不明の事を考えている気力もなく、病院へ行かないと！と思ったのですが、その肝心な病院がどこにあるかが分かりません。

で、当時の住まいが、学校の敷地内に建てられた、よく言えばゲストハウス、悪く言えば学校のサイドビジ…の為のもので、留学生が少なかったので、（全員でたったの数名です）全員そこに住まされていました。

留学生は最上階の４階に住み、３階に留学生事務所があったので、そこで顔見知りで同年代の、男性担当者が居たので、病院はどこにあるのか尋ねました。

この人（彼の名字のピンインがＸから始まるので、以降ミスターＸとします）結構？な人で、以前日本から送ってもらったマイルドセブンをおすそ分けしようとしたら、

「おお～！！　日本のマイルドセブン！！」

と、事務所中響き渡るような大声で感動し、

※あの頃の曲阜は、たった一本のタバコで「時の人」になれました♡

「俺にもくれ！くれ！くれ！」

と、超興奮していたので、

となだめて、とりあえず一本あげました。

近くに、何時も中国語を教えてくれている、こちらも同年代の男性の先生が居たので、彼にも一本あげました。

「う～ん、日本のマイルドセブンは違うね」

と、嗜んでもらっていたところ、ミスターＸが、

「おお～！！」と叫び始めたので、こんどはなんや！と思って振り返ると、

「タバコ逆さまにくわえて火をつけてしまった…」

………という、がさつな人です。

軽く不吉な予感しません？

で、そのミスターＸに病院はどこにあるか教えてくれと頼んだところ、

「近くに病院は無い」

と一言。

………いやいや、今40℃位の熱を出してしんどいから、病院行きたいねん！

曲阜はド田舎かもしれんけど、病院ぐらいあるやろ？！

頼むから病院連れて行ってくれ！

本当に辛かったので、軽く血相を変えてミスターＸに迫ったところ、

ミスターＸ：う～ん、病院はあるけど、ここからバスで二時間もかかるからなぁ～。あっ！そうだ！今日祭日だから、休みかもしれない…

向井：………いやいや、二時間ちご～て、何回も言いますけどぉ～、40℃の熱！你很棒！？分かります！？40℃！高熱！我想喝酒！！辛い！给我钱！！！しんどい！你好帅！！！！病院！请我吃饭！！！！！！どこでもいいから！！你是我的偶像～！！！！！！！

と、だるくて死にそうでしたが、残り僅かの生命力を振り絞って、上記のように、やたらめったらぐっちゃぐちゃに喚きまくっていました。

（笑１）日本語と中国語は対比していません。

（笑２）上記はイメージです。

ミスターＸ：でも、近くに病院は無いしなぁ～

向井：………ヤバい！全く話が通じん！

と思った時、体がぐらッとなり、しゃがみ込んで近くの机にもたれかかっていたのを憶えています。

このやり取り、何時まで続くねん……

病院くらい近くにあるやろ～。ホンマに病院無いん？

たばこワンカートンあげるから教えてぇ～！！！　

【お礼】

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その１　ヘドが出るような不吉な予感
その２　私の命を狙うミスターX
その３　他に選択肢がない究極の選択
その４　えっ？ここで脱ぐの？マジで？
番外編　混沌とした寂寥の世界

人生いつも土壇場で踏ん張ってばかりいるプロフィールです（笑）

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