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【舞踊】都をどり

 2024年4月28日(日)、京都で「都をどり」を見ました。舞踊関連は全くの素人なので、引用が多くなってしまうと思いますが、記録を残します。公演期間は、4月30日(火)までです。

■きっかけ

 ①昨年度、国立劇場で舞踊公演を見て、京都の舞に関心を持っていたこと、そして、②今年のテーマが『源氏物語』であったこと、から関心を持ちました。

■「都をどり」とは

現在、京都には5つの花街があり、その中で最も大きい花街が、祇園甲部になります。
その祇園甲部の芸妓・舞妓が、毎年4月1日~30日の1ヵ月間開催している舞踊公演を「都をどり(みやこをどり)」と言います

京都観光オフィシャルサイト、京都観光Naviより

現在、京都には祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つの花街があり、これを総称して
五花街(ごかがい)と呼んでいます。

京都花街オフィシャルサイト、京の五花街より

(1)見どころ

◇一幕仕立ての早変わりで四季を表現
「ヨーイヤサー」の掛け声で幕が上がると一度も幕を下ろすことなく、四季折々の衣裳をまとった芸妓・舞妓が次々と現れて舞の世界へといざないます。
◇日本の伝統美を目の当たりに
衣裳は京友禅と西陣織の匠の手になる逸品です。舞台装置は日本画の伝統技法などを駆使し、名所旧跡の佇まいを忠実に再現しています。
◇芸妓・舞妓が生演奏
舞台の上手では黒紋付姿の芸妓が「都をどりは」という呼び出しの声と三味線・唄を、下手では総をどり姿の舞妓が笛や太鼓などの鳴り物を奏でます。
◇毎年、新作の舞を発表
専属の作家による書き下ろしの新曲に京舞井上流家元が振付をした新作舞です。歴代の作家陣には作家・谷崎潤一郎や歌人・吉井勇らが名を連ねます。

祇園甲部、都をどりのHPより

(2)歴史

◇創始は明治5年
東京遷都の後の京都を再興するべく日本で初めての博覧会を開催した際、附博覧として芸妓・舞妓の舞を披露したのが始まりです。
◇「都をどり」と京舞井上流
万亭(現在の一力亭)九代目当主・杉浦治郎右衞門と京舞井上流の家元・三世井上八千代が芸妓・舞妓の群舞という新スタイルを考案して以来、祇園甲部の舞は京舞井上流のみです。
◇作家陣は名だたる芸術家
その華やかな舞台は多くの芸術家にも愛され、
祇園を愛した歌人・吉井勇や日本画家・堂本印象ら、京都ゆかりの芸術家が腕を振るいました。
◇春秋の2度公演した年も
大正4年と昭和3年は御大典の奉祝として、昭和39年にはオリンピック東京大会の記念として、秋季にも公演が行われ大盛況となりました。
◇新たな歴史の幕開けへ
祇園甲部歌舞練場(登録有形文化財)改修中は舞台を移して多彩なコラボレーションに挑み、歴史と伝統に新たな息吹を吹き込みました。

祇園甲部、都をどりのHPより

■2024年の「都をどり」について

(1)演題と八景

◇演題:『都をどり百五十回源氏物語舞扇』
・明治五年創始から数えて百五十回目の公演
・テーマは『源氏物語』

◇八景
・第一景:銀襖、置歌
・第二景:多賀大社、多賀大社梅花香
・第三景:五条辺、夕顔垣根納涼
・第四景:葵上御殿、葵上
・第五景:須磨ノ浦・明石の浜、須磨明石
・第六景:大原野神社、大原野神社紅葉彩
・第七景:雪の川辺、雪景色鷺舞
・第八景:祇園甲部歌舞練場、歌舞練場桜揃

(2)メモ

  • 第一景の「置歌」は全景を説明する序曲。

  • 第三景から第五景は『源氏物語』の場面が組まれていました。イヤホンガイドを聞きながら観たのですが、「夕顔」が貴族の家に咲く花ではなく、庶民の家に咲く花である、というのが印象に残りました。

  • 第六景は、中宮彰子と紫式部に縁のある場所だそうです。

  • 第八景では、歌舞練場と満開の桜を背景にフィナーレをむかえました。

■感想

 まず、舞台上手の黒紋付姿の芸妓さん、下手の総をどり姿の舞妓さんが、まず華やかでした。
 私は、後ろの方の席から観たのですが、舞台の全体が見えて、むしろ良かったです。また、イヤホンガイドは気づきも多く、利用して良かったと思います。かなり集中して見ることが出来て、あっという間の1時間でした。
 ただ、「都をどり」は初めての鑑賞だったこともあり、準備に手間取り、問い合わせ等してしまった面があったので、来年以降は4月関西方面に行く際に早めに準備しておきたいと思います。

 今回、引用が多く、丁寧にまとまっていない面もありますが、早く書きとめておくことを最優先しました。最後まで読んで頂き、ありがとうございます。本日は以上です。

<おまけ>

歌舞練場

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