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【Netflix】「ザ・ナース」 デンマークの殺人看護婦の実話

【概要】

就職したばかりの病院で、目立ちたい願望を抱く同僚が相次ぐ患者の死に関与しているのではないかと疑う新人看護師を描く。実話をもとにしたドラマ。(Netflix公式サイトより)

【あらすじ】

2014年、デンマーク・フォルスター島の病院に着任した若い看護婦、ぺニレ。

そこで先輩看護婦のクリスティーナと知り合う。

クリスティーナは、エネルギッシュで、医師や同僚の評価も高い看護婦だった。

公私ともにクリスティーナに頼り始めるぺニレだが、次第にクリスティーナの言動に疑問を抱くようになる。自分に注目を集めるための小さな嘘が多いのだ。

そして、とくに気になるのは、クリスティーナの夜勤シフトで、目立って患者の死が多いことだった。

クリスティーナが患者を殺しているのではないか。ぺニレがその疑惑を親しい医師や同僚に打ち明けても、誰も相手にしてくれない。

「もしそれが本当なら、誰かが気づくはず」

「動機がわからない」

「サイコパスに見えない」

ぺニレは、証拠をつかむため、クリスティーナと同じシフトに入り、彼女を監視し始める・・

【評価】

Netflixでは、同じように殺人看護士を描いた「グッド・ナース」を半年前に見た。あれはアメリカでの2003年の実話をもとにした映画だった。

世界中に殺人看護士はいるらしい。

「グッド・ナース」はよくできたサスペンス映画になっていたが、この「ザ・ナース」は、どちらかというとぺニレの苦悩を描く人間ドラマ。

スリラーやサスペンスと思って見ると、スローテンポだから、退屈するかもしれない。(全4回のシリーズ)

でも、リアルなのはこっちだと思う。

映画の中ならともかく、現実には、誰も同僚が殺人鬼とは思わない。そんなことが起こっている、と認識するまでに、すごく時間がかかるのだ。

そして、「厄介ごとにかかわりたくない」という心理も万国共通で、「何か変だな」と思っても、人びとは積極的に知ろうとしない。

「グッド・ナース」では、熱血警察官が出てくるのだが、こちらにはそんな人物もいない。ぺニレはほぼ孤立無援で疑惑と戦うことになる。

ぺニレ役の女優も、クリスティーナ役の女優も魅力的で、とくにクリスティーナは、すごく不気味だ。一見有能で、職場で目立つ存在だが、本性がつかめない。リアルにいそうな女なのだ。

ちなみにクリスティーナは犯人の実名(Christina Aistrup Hansen)。ぺニレ(Pernille Kurzmann Lundén)も実在の人物で、フェイスブックを公開している↓


私は、デンマークへの興味もあり、このドラマを見た。

横浜と川崎を足したくらいの人口しかないこの小国の日常が知りたかったのだ。

デンマークは素敵な文明国だが、薬品の管理はデタラメだとわかった。




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