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左翼のありがたさ サンダース議員のスターバックス闘争

アメリカのバーニー・サンダース上院議員が、スターバックス労働組合と連帯して若者の賃金を上げる運動をしている。

出羽守みたいな言い草になるが、こういう政治家が日本にいないんだよなあ、と思う。

スターバックスみたいな有名企業と闘うのは、政治家にリスクがあるでしょう。大統領候補になりかけたサンダースみたいな大物だからできる、ということはあるだろうけど。

本来、政治家というのは、いざとなれば、いかなる大企業も、いかなる大マスコミも敵に回して、人々のために戦うことが期待されている。そのために大きな権力が与えられているのだから。

しかし、そんな政治家がいかに少ないことか。特に、弱い立場の労働者のために戦うサンダースみたいな左翼が、本当にいないねえ。

私はジェンダーだなんだという「文化左翼」や、安全地帯から世論をあやつる「左翼マスコミ」は大嫌いだけど、労働現場で戦うオールド左翼への敬意は失ったことはないですよ。腐った労働組合もあるだろうけど、本物の左翼はいつも必要だ。

若い奴らは自民党が好きで資本主義を肯定しているかもしれないけど、もし職場で首を切られた時、あるいは切られそうになった時、一緒に戦ってくれる人がいますか、ということ。そういう目に遭って、はじめて左翼のありがたさがわかる。

これから若い人の労働環境は大変だ。経営者は苦しくなると、自分たちに近い世代の逃げ切りしか考えないから。若いやつのことなんか知ったこっちゃない、となる。テレビも新聞も若者はもう関係ないと思っているから味方しないよ。

本来、共産党や立憲民主党がそういう役割を果たすべきなんだけどね。一部はやっているだろうけど、たとえば志位や辻元が労働現場で、自民党支持者の多い若者と連帯し、経営側と対峙してくれるか、といえば想像できないでしょう。

かつては労働者上がりの組合指導者が政治家になったこともある。しかし、志位とか辻元とかは一度も労働者の立場であったことはない。浅沼稲次郎みたいな労働運動叩き上げでなく、エリート然としている。最初からどちらかというと「経営者」側だ。彼らに限らず、最初から職業政治家を目指したようなのばかりで、労働者のマインドを感じさせる政治家が見当たらない。

学術会議がどうしたとか、内閣参与がどうしたとか、そんな特権階級の話はどうでもいいのだ。野党の政治家は、派手なところで騒ぐ事ばかり考えて、労働者の近くにいないんだよね。

山本太郎のところがそういうことをやってるのかな。そういうところをもっと見せてくれれば支持するのだけど。

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