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【YouTube】「カニバル・ブリザード」懐かしい感じのB級ホラー(3月3日7時まで無料公開)

<概略>

「カニバル・ブリザード 食人峠」
日本初お披露目🍖 衝撃のカニバル・ライド・ホラー『カニバル・ブリザード 食人峠』 閏年のニクの日=2024年2月29日21時からプレミア公開‼ 29時間限定のため、お見逃しなく!
監督:エリース・ロバートソン 出演:デジレ・ホール、エリック・ストックリン、コリー・ベイリー、アデレード・ケイン、ドミニク・デボア ほか アメリカ/2011年/86分/原題:Donner Pass

(YouTube解説文より抜粋)


<評価>

2月29日から、29時間限定で無料公開というから、あわてて見たんだけど、なんと「大反響」により、あと29時間延長、3月3日7時まで見られるという。


2月29日21時よりポニーキャニオン映画部YouTubeチャンネルにて期間限定で公開されているホラー映画『カニバル・ブリザード 食人峠』が、大反響を受けて3月3日7時まで配信を延長することが決定した。
(ホラー映画『カニバル・ブリザード 食人峠』大反響を受けて3月3日7時まで配信延長決定 リアルサウンド)


中身は、まあまじめに論評するのは大人げない感じ。

1980年代前半に量産された「13金」亜流(「バーニング」とか「サマーキャンプ・インフェルノ」とか)を、2010年代につくりました、という代物。

典型的なB級ホラーで、まじめに映画として見たら100点満点中55点くらい。でも、あの時代のホラーが好きな人は、懐かしい気分で楽しめるだろう(わたしも、そういう気分で楽しんだ)。


1846年に実際に起こった「ドナー隊事件」(遭難したカリフォルニア移住者が食人行為をおこなった)を題材にしたのはいいのだが、地理や歴史をもう少し説明してくれないと、日本人にはわかりにくい。

監督は、映画「アメリカン・スナイパー」のほか、TVドラマによく出ている女優のエリース・ロバートソン。評価の高い短編映画を複数撮っているようだが、長編の商業映画はたぶんこれ1本。

ストーリーにセクハラ問題を取り入れているのが、女性監督(脚本も共同担当)ならではか。男が見ると、そのフェミ部分がいちばん「ホラー」かもしれない(?)。

「パージ」などで知られる女優アデレード・ケインのデビュー作で、俳優陣の演技はそこそこいい。


ホラーとしては、肝心の殺戮シーンが冴えないのが致命的なのだが、この無料公開版は修正版で、よりハードな無修正版は3月29日から有料配信するという。

逆に、マイルドなのがよければ、いまのうちに見たほうがいい。


「29」にひっかけた仕掛けといい、本国版とまるでちがう広報ビジュアルといい、ケレン味ある宣伝手法が、東宝東和がブイブイ言わせていた1980年代を思い出させる。

それも含めて、80年代スラッシャー映画へのオマージュと考えると、この映画も許せる気がする。まあ無料だし。



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