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オンサイト国際会議参加で注意すること(2022年5月時点)

現地開催される国際会議に2年ぶりに行ってきました海外での出入国規制が緩和されて、現地開催での国際会議が増えてきたため、参加してみてどれくらいのコストがかかるかを見積もり今後の行動方針する意味も込めて、2022.05.14から05.26の約2週間、ドイツのハイデルブルク、フランスのパリ、スイスのチューリッヒを旅して帰ってきました。この記事では2022年5月時点での情報に基づき、2年前以前の海外渡航に加えて気を配らなけらばならない5点に関して紹介します。 1.日本出国時基本的に

    • 読書録#5「ストレスフリーの整理術」デビッド・アレン

      マルチタスクを乗りこなすにはどうすれば良いのか?一度、やることを詰め込み過ぎて、自分が何をやるべきかを全く把握できなくなってしまい、なんのやる気もおきなかった。そんなとき、いろんな記事を読んだりして対策を考えた。当時に岡田斗司夫さんが悩み相談動画の中で、人の悩みはたいてい紙に全て書き出すと、頭の中が整理され、自ずと悩みはなくなるということを言っていたので、それを半年ほどgoogle docsにtodoリストを作成し、日々更新することで実践していた。 以前よりマルチタスクをこ

      • 読書録#4「クオリアはどこからくるのか?」土谷尚嗣

        クオリアって結局なんなん?この疑問は学部生の頃に茂木さん (@kenichiromogi ) の「脳と仮想」(Amazonで検索したらちょうど10年前に購入していた。)を読んでからずっとあって、保留していたのだが、最近改めて「生命とは何か?」という大きな問題を考える時間が増え、主観体験やクオリアをちゃんと考えねばという機運が高まっている。機運が高まる中、土谷さん( @NaoTsuchiya )がクオリアに関する新しい本を出した。(土谷さんは修士課程の学生の時にCiNetで開催

        • 読書録#3「脳はこうして学ぶ」スタニスラス・ドゥアンヌ

          著者のスタニスラス・ドゥアンヌはフランスのコーレジュ・ド・フランスの認知神経科学の研究者である。彼のバックグランドは面白くて、学部で数学を学び、心理学で博士号を取っている。バックグランドからも想起されるが、数学を扱う脳の機能”数覚”や言語を代表とする記号操作に関心を持ち、脳画像を用いた研究を数多く行っている。 蛇足であるが、「偶然と必然」を執筆したノーベル賞受賞者のジャック・モノーの孫弟子に当たることを最近知って驚いた。 今回紹介する「脳はこうして学ぶ:学習の神経科学と教

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          読書録#2「形を読むー生物の形態をめぐってー」養老孟司

          初版は1986年、著者が49歳のときに書いた本が加筆修正され、ヘッケルによって描かれた海産無脊椎動物の美しいイラストを表紙にして新版として出版された。 生き物の形作りで博論を書いたので、そのときに参照した。改めて落ち着いて読み返した。 この本は大きく2つのパートに分かれる。前半は我々がどのように生物の形を捉えるかという哲学的な話。科学の客観主義と我々自身が脳を介して脳を見ているという矛盾を議論する。後半は解剖学、比較形態学、進化学の歴史を紐解きながら、具体的な形の理解の仕

          読書録#2「形を読むー生物の形態をめぐってー」養老孟司

          読書録#1「アカデミアを離れてみたらー博士、道なき道をゆくー」岩波書店編集部

          「アカデミアを離れてみたらー博士、道なき道をゆくー」は自分より10歳ほど先輩の21人の主に理系博士取得者がアカデミアの「外」で奮闘する姿を自身で綴った編書である。 長い学生生活が終わり社会へと一歩を踏み出した自分にとって博士取得後の進路は身近で重要な問題だ。記事を執筆した21人の進路は、翻訳家・政治家・弁理士等自分の予想以上に多岐に渡るもので刺激的だった。テニュア(任期なしポジション)から民間に転身する体験談はこれまであまり聞いたことがなかったので新鮮だった。 恥ずかしな

          読書録#1「アカデミアを離れてみたらー博士、道なき道をゆくー」岩波書店編集部

          トビタテ変更申請をした話

          実は私は大幅に留学計画を変更せざるを得ませんでした。トビタテ変更申請は大変だという話は結構聞きますがどういった手続きを踏むのかはあまり情報が表に出てきていません。そこで今回は自分がどのように変更申請を行ったかについて書きたいと思います。 変更申請に至った経緯私はもともとアメリカの東海岸の大学に研究留学をする予定でした。その研究室のボスとは2018年6月に東京で行われた国際会議で直接会い、もしお金が取れたら研究室に行ってもいいことを了承して頂いていました。2019年2月にトビ

          トビタテ変更申請をした話

          フィレンツェに行ってきた話(写真)

          Pisa → Florence Florenceに行く前にPontederaにあるThe BioRobotics Instituteによってタコ足ロボやっているCecilia Laschiに会ってきた。 Piaggio Museum Basilica of Santa Maria Novella Cathedral of Santa Maria del Fiore Via de' cerretani Palazzo Vecchio Ponte Vecchio

          フィレンツェに行ってきた話(写真)

          ピサに行ってきた話(写真)

          学会でピサにきている。 行きの飛行機からの景色。 Apennine Mountains Ligurian Sea Tower of Pisa McDonald's Botanical garden A street in Pisa Midnight's Arno River

          ピサに行ってきた話(写真)

          ロンドンに行ってきた話

          オックスフォードからバスで2時間くらいかけてロンドンへ。ハイドパークを横目に入場。最初の印象は思ったより落ち着いている。 ヨーロッパでも大都市のひとつ。今回はtwitterで知り合った、Imperial College Londonの博士課程をしている@q9acさんに会うためにロンドンに行ってきた。大変優しい方で直接会うのは初めてにもかかわらず自宅に泊めてくださった。ありがたや、ありがたや。 Victoria Coach Station という大きめのバスターミナルで合流

          ロンドンに行ってきた話

          University of OxfordのMathematical Instituteに行ってきた話

          知り合いが滞在しているということでMathematical Institute, University of Oxfordに遊びに行ってきた。オックスフォードは歴史ある街というイメージが強いがMathematical Instituteはモダンな建物でかっこいい。入り口にはPenrose tilingの模様が施されている。街とキャンパスの境界があいまいで気付いたら大学の建物がたくさんあるエリアに入っていた。 Mathematical Institute, Universit

          University of OxfordのMathematical Instituteに行ってきた話

          ごちうさ聖地巡礼

          ごちうさの聖地の一つであるフランスコルマールに行ってきた。 スイスのバーゼルから電車で1時間弱で到着。あっという間に国境を超えフランス入り。 駅から中心地に向かう。 想像以上にメルヘン。アニメの再現度は高い。クリスマスのデコレーションが年明けても残っていた。 なぜか名古屋。 Unterlinden Museum 建物自体は13世紀だとか。 ちょっといいホテルにとまった。 夜はいたるところがライトアップされて楽しめる。

          ごちうさ聖地巡礼

          スイス、フランス、ドイツが交わる境界都市バーゼル

          年末年始にかけてスイスのバーゼルで過ごした。もともとはフランスのコルマールにパリ経由で行く予定だったが、ストライキで交通網が不安定だったのでバーゼルからフランスに行く経路を選択した。 バーゼルに関して事前知識はほぼなく、バーゼル大学でニーチェが教鞭をとっていたくらいの知識しかなかった。空港への行き方を調べる過程でスイス、フランス、ドイツの国境の交差点の近くであること、時計で有名なことがわかった。 利用した空港はユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港(EuroAirp

          スイス、フランス、ドイツが交わる境界都市バーゼル

          コペンハーゲン雑感(観光)

          コペンハーゲン雑感第5弾。とりあえず雑感シリーズはこれにて終了。今回は観光。コペンハーゲンはコンパクトな街なので有名な観光名所は頑張れば一日で周れる。実際、自分は到着当日に徒歩で結構いけた。まずはその話から。その後、市街地から離れたルイジアナ現代美術館に行った話をする。 Copenhagen Central Station/コペンハーゲン中央駅 空港から多くの人は一旦ここに行くことになる。デンマーク最大の鉄道駅。普通のホームに機関車が来たりして面白い。コンコースでは複数の飲

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          コペンハーゲン雑感(サービス)

          コペンハーゲン雑感第4弾。今回はサービス。 サービス・こっちの銀行口座を作ればMobilePayが使えて便利らしい。自分は口座開設してないのでありがたみがわからないが日本のように〇〇Payは乱立してないためみんながこれを使っているの便利そうではある。 ・Uber、Amazonがない。Uberは数年前に撤退した。もともと街がコンパクトでかつみんな自転車乗ってるから撤退もわからんでもないが、ないと不便。Amazonはドイツの倉庫からの郵送になるので送料がアホみたいにたかくなる

          コペンハーゲン雑感(サービス)

          コペンハーゲン雑感(文化・大学)

          コペンハーゲン雑感第3弾。今回は文化と大学。文化は国民性について。大学は日本との比較をしたい。 文化・デンマーク人はとにかく電話好き。街中歩きながら自転車に乗りながらいつも誰かと電話で話している。早朝大学に来る清掃員の方も仕事中電話で話していた。simのプランに通話時間無制限があるのはこのためだと思う。 ・確かにみんな黒い服を来ている。黒以外の服を来ているのは子供か高齢の方。ちなみに自分がよく来ているのは赤のウルトラダウンジャケット。 ・最近ユニクロと無印良品ができた。

          コペンハーゲン雑感(文化・大学)