コペンハーゲン雑感(文化・大学)
コペンハーゲン雑感第3弾。今回は文化と大学。文化は国民性について。大学は日本との比較をしたい。
文化
・デンマーク人はとにかく電話好き。街中歩きながら自転車に乗りながらいつも誰かと電話で話している。早朝大学に来る清掃員の方も仕事中電話で話していた。simのプランに通話時間無制限があるのはこのためだと思う。
・確かにみんな黒い服を来ている。黒以外の服を来ているのは子供か高齢の方。ちなみに自分がよく来ているのは赤のウルトラダウンジャケット。
・最近ユニクロと無印良品ができた。ユニクロ行ったらUTが一枚3,000円とかしたのでやっぱ輸入品は高いらしい。でも何故か安心感がある。
・街中を歩いてるとよく人にぶつかる。しかもぶつかった後は何も無かったように歩いていく。人が来たら避けるという習慣がないのかもしれない。これはイギリスからきた友達も言っていた。イギリスと日本ではまず人が来たら避ける。避けきれずぶつかったら謝る。
・チャリでも同じく狭い道路で至近距離で抜かして行くので本当に怖い。なぜ事故が起こらないのか不思議。
・寒いのに結構な人が外でビール飲んでいる。ちなみにデンマークでは一人酒の習慣がないらしい。一人で行くとアル中に思われるらしい。これは人に聞いた話なので真偽はわからない。
・コペンハーゲンはビールのおかげで発展した街らしい。カールスバーグというビール会社が世界で初めて酵母の完全培養に成功しビール大量製造ラインを確立した。そのおかげでその会社はぼろ儲け。そのお金の寄付によりコペンハーゲンの多くの建物が建てられたそう。
・北欧の中でも1,2を争うビール消費量で、金曜日には昼過ぎから仕事を終えビールを飲む習慣が根付いている。
・人の活動し始める時間が日の出に対して早い。現在の日の出は8:00ごろだが、自転車量のピークは7:30ごろ。学校が始まるのがそれくらいらしい。親は子供を幼稚園等に送るため必然的にこの時間に活動し始める。その結果会社の出勤は早い。これと同じ理由で子供の送迎のために17:00には殆ど会社に人がいない。ただし研究者は違ってもっと自由であることを自分の観測範囲内では確認している。学生に至ってはもっと自由。普通に土日にも大学に来ていたりする。
大学
・大学の運営はPCの貸出、建物の管理、留学生対応などの役割が完全に分離されている。完全に分離という点は重要で日本だと何かと大学教員と事務の間で合意という1ステップを踏むがそれがない。そのためお互い無駄な時間を過ごさなくて済んでいる。日本のこういう責任のなすりつけはあいは根絶したほうがいい。誰も幸せになれない。
・大学のパソコンなどの備品は大学が一括管理している。これもすばらしい。適材適所に計算リソースを割ける。日本だと大学毎に備品を含めて管理しているのでこれも大学教員の仕事になってしまう。よくない。
・自分の大学は毎週月曜日にミックスナッツとフルーツの詰め合わせが届く。これは自由に食べていい。コーヒーマシンも豆も自由に使える。文房具も必要なものは全て無料で手に入る。
・博士過程後期のカリキュラムが教育的で生徒を育てる気概がある。例えば、論文の書き方のワークショップがあったり、キャリアを考えるワークショップがあったりして、アカデミック、非アカデミックどちらに進んだしても使える生存術を丁寧に学べる。このカリキュラム構成は日本も見習うべき。今の各研究室でそれぞれ学生の面倒を見るスタイルは教員にも負担だし一般的な方法論が蓄積されない。
・大学の中にジムがある。これは絶対に必要。体を動かすことで効率は上がる。
・大学の中に学生が運営するカフェとバーがある。これもお互いが話す機会を与える場といしてあったほうがいい。
・大学間の連携が強く博士の授業はコペンハーゲン大学、コペンハーゲン工科大学、コペンハーゲンビジネス大学などどの大学で開催されていたとして受講ができ単位が出る。
・自分の研究室の隣はスタートアップの職場になっていたり企業と大学の距離が近い。
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