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刺繍をする、時も現実の大変さも忘れて

卒業論文を書いていた時、資料集めのためにパレスチナの博物館が出している映像を見ていました。企画展で流した各地の女性たちの刺繍にまつわるライフストーリーでした。

かつては慣習として、農村に生まれた女性の誰もが自分や家族の為にしていた刺繍、今は少なからぬ女性の収入源になっています。

そして、単にお金を稼ぐというだけではなく、刺繍と肉親にまつわる想いや、自分自身の想いを投影するキャンパス、自身の文化の象徴として刺繍を語る人もいます。刺繍に没頭しすぎて全然寝ていない人も出てきます。

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刺繍をしていると時間を忘れる、現実を忘れるという感覚はきっとパレスチナに特有ではない?自分でも先日針と糸を取ってみました。

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結構没入感ありますね。模様がボコボコと浮かび上がってくると、達成感も(まだ出来てないけど)あります。

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年始にはこういうのもチクチク縫っていました。仕事柄パレスチナの人に刺繍をお願いするので、自分でも(何かわからないけどなにかを)わかってた方がいいよな、という思いがあり。この時は没頭しすぎてドラマの内容が入ってきませんでした。

思い返すと中学校の家庭科の時間で初めて刺繍らしい刺繍をする機会がありました。皆さんはどうでしたか?

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自分のオリジナリティを加えて良いと言われていたので、こだわっていた記憶があります。授業時間はあっという間、眠くなる暇もない。

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今ピンチヒッターで私が扱っている刺繍製品は、パレスチナのガザというところから来ています(リンクのビデオにもガザ出身の人が)。
普段はお母さんたちが縫って、それを海外に売っているそうなんですが、コロナで買い手がいなくなり、地元の人を助けたいと今は京都にお住いのパレスチナの方(レハブさん)が買い取り日本で売っているものです。

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SHOPで一覧できます❕

ガザのお母さんたちも言っていたそうです。

買い手がいなくても刺繍してしまうんだと。

誰かが楽しんで作ったものにはコロナだろうがなんだろうが吹き飛ばすパワーがある。

宜しければ、この刺繍に特典でついてくるイベントのご案内です。

刺繍にまつわる編集後記風の読み物、お読みいただきありがとうございました。




架け箸はこれからも継続的にパレスチナを訪れ、日本に出回らない生の情報を発信したいと思っています。いただいたサポートは渡航費用や現地経費に当てさせていただきます。