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動物園に行かなくてもキリンを愛でられるパレスチナ映画のすすめ

普段早々ないのだけれど、キリンを欲する気持ちが止まらない読後感。それを与えてくれるのがこの映画ジュラファーダです。なおジュラシッ〇パークと名前が似ていますが全く関係ありません。でもアクションといえばアクションなので、結構ハラハラします。「キリンは大丈夫か?大丈夫か?あーーー!」の「あーーー!」部分で何度か再生ボタンを止めて休憩しながら観終えました。ハラハラ系が苦手な中の人です。

(8日水曜日まで無料配信中なのでネタバレはしません)

ジュラファーダの舞台はパレスチナの西岸地区にある、カルキリヤの動物園。そこで働く獣医さんと息子とキリンが主人公です。実際の出来事に基づいていますが、アクションやスリラー、親子愛などの要素、どこか憎めない登場人物たちなどで構成される、フィクションとして非常に満足度の高い作品だと感じました。

さて、設定は2002年、舞台のパレスチナは民衆の抵抗運動とそれに応酬するイスラエル占領軍との戦いの最中です。動物園は慢性的な資金不足、人間界の争いに否応なく巻き込まれていく動物たち…(話の筋は違いますが、私は太平洋戦争の時の上野動物園の象の話を思い出しました)。そんななか、獣医がしたある決意とは?

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見どころはキリンと主人公らを巡って巻き起こる人間ドラマ。期限切れの薬をよこしてくる商人(後日おしゃれした馬に乗って誕生日会に現れる)、サルが体調を崩す原因になったピーナッツ売り(なんだかんだ良い人)、お金ないからと代金代わりにオリーブを持って帰らせるおじさん、若干だらしがない知人の獣医さん…。それぞれのキャラクターが個性を放ちながら物語全体を構成していて、最後まで見飽きませんでした。主人公の獣医さんがヨーロッパを感じさせる顔立ちをしていて、それがおそらくハリウッドのような印象を持たせるのかもしれません。


~余談~
鑑賞中「どっかで見たことある顔だなぁーー」とずっと考えていて、途中ですっきり。そう、パレスチナに住む私のホストブラザーにそっくり!

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映画の無料配信は8日まで!上のリンクよりご覧いただけます。英語字幕付き。

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