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ニッチな話

それって、ニッチだよね。とか、みなさんの会話でも使っている「ニッチ」。みなさんはどんな感覚でとらえてますか?「隙間的な」大衆的ではなくてコアにしぼられているような…そんなイメージではないでしょうか?マーケット用語では、ニッチ産業とか隙間産業とか、大手がまだ着手していないような限られた部分への特化の着目のような意味合いだったりもします。

そして、建築用語でのニッチ(Niche)は、「くぼみ」の意味があり、壁面をくぼませた収納や飾り棚として使われます。凹ますので壁面をくりぬいたり、深さが欲しい時は壁をふかす(厚みをプラスする)など、設計段階から設置可能な場所に計画的に入れていきます。その際のポイントをお伝えします。(って話そのものもニッチですよね…人生において、この壁面にニッチを作るか?作らないか?と悩む場面に、出会う人がどのくらいだろう?とか、考えても仕方がないので、とにかく語っていきます、いつの日か、ニッチに出会ったら、思い出してください)

結論からお伝えしますと、「安易に作らない方がいい!」…って??

この「安易に」というところが、ポイントです。「なんとなく」的に作ってしまうと、なんとなくその隙間を埋めるように、物を置いてみたりするんです。特に、縦に細長いニッチとか、幅が狭く高さがあるほどに難易度は高まる。つまり、タテ・ヨコ比のあるほどに、置けるものが限定されてしまうのです。

困った末に、細くて高さのある花瓶を置いて、草花や枝ものを飾ってみたり。それがその空間に必要か?というよりも、そのニッチに合わせた結果、それになった。みたいなことになる場合が、少なくないのです。

では作る場合はどうしましょう?→目的と意思を明確にして、作る!

※ちなみにTVやモニターなど目的がある「用途的ニッチ」(←またもや勝手に命名):飾りのためではなく、むしろ凹ませた壁に納めることでで、凸を目立たせない。今後もその場所で変更がほぼない等、レイアウトも明らかな場合はスッキリするので、「なんとなくニッチ」とはお話が違い、収納として活用ということでありです。

ここからは「なんとなくニッチ」にならないために…まずは確認!

・本当に必要か?

・何を飾るか?

・それがあることでその空間が、より目指すイメージにマッチするのか?

結果、作ろう!となった場合の、わたし的推奨ポイント!

・飾るものを明確にイメージする:飾るものが明確ならサイズも合わせる

・タテデザインを並列で作るなら、奇数:1か3(2や4は変化を出しにくい)

・動作寸法からの目線のバランス:その空間でどこにあるのがベストか検証

↓ということで、事例として3つの場合。飾るものは関連させて、1ルールを持たせつつ、高低差などでリズムをつけるときれいです。

↓用途的ニッチだけだと、用途感ばかりで味気ないので、飾りニッチを奇数の3カ所でポイントと」バランスをとる

まとめ

「なんとなくニッチ」は安易に作らずに、目的意識を持った「◯◯を飾るためニッチ」と明確に考えてみる。またTVなど「用途的ニッチ」は買い換えの可能性も視野に入れつつの計画的に。凹んでるがゆえの良いポイントが限定されるがゆえに、後々の制約につながってしまい、残念な空間になりませぬように。考える場合は「積極的ニッチ!」を目指してください。という…なんだかニッチなお話でした。

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