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【総括】PBLデザインを学びにHigh Tech Highに行ってきましたー!

大学の先輩であるGlobal Teacher Prgoram代表のひらしんさんがHigh Tech Highの大学院に進学していることもあり、2月20日〜23日Global Teacher Program in High Tech Highが開催されたので、参加してきました!!

『Most Likely to Succeed』を観ていたので、学校に入った時は映画の世界に入り込んだかのような感覚でした。 HTHが大事にしている
・Equity(公平)
・Authentic Work(本物の体験)
・Collaborative(協働)
・個別最適(Personalization)

が具現化された取り組みや成果物、コミュニケーションの隅々に感じられました。

最後に撮った生徒との集合写真

時系列で書くのが難しいくらい内容が濃すぎたため、自分が気づいたことをnoteに書いてきましたが、時系列でどのようなことをしてきたか気になる方は一緒に行ったメンバーが書いたnoteをご覧ください。

私の方からは総括としてコンテンツごとにざっくり何をしたかを書きました。

①生徒による校内ツアー

校内ツアーは有志の生徒がやるようです。そして、引率の先生はいない。笑 たしかに、院卒の先生がいらないくらい隅々まで背景も含めて教えてくれます。 この詳細はこちら:

②先生の授業見学(ものづくり・発表会)

授業は基本的に「プロジェクトに基づく授業」です。 どのようなプロジェクトを行うかは、基本的に先生に委ねられています。(そこがHTHの好きなところとのことです。) このPBLに至るまでのカリキュラム設計に欠かせないのが、カレイドスコープです。PBLを考える上での大事な9つの観点が書かれたシートです。

1. プロジェクトの開始(Project Launch)
2. 本質的な問い(Essential Question)
3. 核となる内容(Core Content)
4. 批評と修正(Critique and Revision)
5. 成果物(Product)
6. 評価(Assessment)
7. 発表会(Exhibition)
8. 外部連携パートナー(Community Partners)
9. 振り返り(Reflections)

一緒に参加したEriさんのnoteから引用

この考え方に基づいて授業が設計されていることが見学しているだけでも伝わるくらい先生たちはこの概念を意識されています。

③現地の先生への質問大会

先生の空きコマをいただき、参加者による質問会を行いましたが、ツアーや見学を通して、疑問に浮かんだことをそのまま伝えていきました。 彼の言葉を直接聞いて、感覚を理解することができたことは頭だけではなく、心に響くことがたくさんあり、心が震えました。

詳しくはこちら

④先生からPBLデザインのアイデアワークショップ×2回

日本でたくさんWSを受けてきた方だと思っていましたが、今まで受けたことのないWSでめっちゃ新鮮でした。札幌でこのWSやります!

⑤毎日のリフレクション 今回のプログラムは全国から先生やEdTech企業の方、高校生、大学生など多様な人たちと学び合いをしてきました。同じ時間を過ごしてきた中でも感じたことや学んだことは同じところもあれば、全く異なる点もあり、HTH流のリフレクションでシェアし合うことで学びがさらに深まりました。

先生の授業の質が高いのは、こういったワークを学校全体として行っているからだそうです。先生たちの中で共通言語を持てるような教員に対する人材育成のデザインがきっちりありました。

このワークショップは札幌でも日本でもやりたいと思ったので、受けてみたい方ご連絡ください!!

⑤先生と生徒に向けてPBLデザインの発表

教員会議の時間をわざわざ空けていただき、先生方に参加者が考えてきたPBLデザインを発表しました。はじめましての自分の拙い英語を聞いてもらって、次の日noteを書いていたら、そのことを思い出して泣きました。「自分の挑戦を受けれいてもらえることで、前に進むことができる」そう学んだ時間でした。 詳細noteはこちら

最後に:子どもが前のめりになる教育デザインを学べた幸せ

私の仕事は、 探究学習のカリキュラムを作ったり、プログラムを作ったり、伴走支援したり、を仕事にしているのいるのですが、だんだん何が正しいかわからなくなっていました。 しかし、HTHに行って、確信を得たような気がします。 HTHの先生も「HTHは完璧ではない。常に改善が必要。」と言っていました。安心しました。 私は、どこか「正しい探究学習」があるような気がしていましたが、そんなことはありませんでした。私が子ども以上にワクワクする教育デザインを作ること。そもそも探究自体がどこかにある答えを求めに行くのではなく、自分の中にある答えを作っていく。
・そのデザインが正しかったかどうかは、子どもたちの成果物で決まる。
・結果にこだわらず、プロセスにこだわる。
・生徒に求めず、環境をつくりつづける。
・よりよい教育にアクセスできる状態をつくる。

2024年度からさらに面白くなる仕掛けのエッセンスをもらえたような気がしました。 たくさんプロジェクトが出てきて、1人じゃ手に負えなくなってきたので、色々な人を巻き込ませていただきます。

具体的には、
・まずは札幌市内でキャリア教育を応援するコミュニティパートナーのコミュニティをつくる
・今回学んだPBLデザインを通して、展示会や制作物を自己表現できる新しく2つのカリキュラムをつくる
・企業を絡めたPBLデザインをつくる

です!まだやりたいこともいくつか浮かんできましたが、HTHらしさを月館らしさにアレンジしてできる範囲からお届けします!

HTHでは、前提(理念)がベースが前提にある学校運営のため、授業だけを観ても何が行われているのか、生徒が何を学んでいるのかわかりません。だから、HTHでどのようなことが行われているのか伝えるのが非常に難しく、言葉になかなかできないもどかしさを感じています。

なので、参加者や主催者の方からのnoteも見てみるともっと立体的に見えてくると思います。

HTH信者であるわけではありません。先生も「HTHは完璧ではない」と言っています。だからこそ、良し悪しを学んで日本で取り入れることをしていきたいと思いました。

まだ、HTHで学んだことをアウトプットしきれていないので、さらにnoteは書き続けます。

ということで、今日からロサンゼルスに移動し、いとこが三菱電機の研修で1年間きているため、いとこの家に泊めてもらっています。
明後日からビジネスを学びにシリコンバレーへ行ってきます!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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