『子どもの考える力』を伸ばすために親はどう関わったらいいか?
教育改革でこどもの学び方はどう変わったか?
2020年教育改革により小学校では、これまでのように先生が一方方向の授業を行うの形ではなく、子どもたちが決まったテーマに沿って自分で考え、行動し、話し合い、試行錯誤しながら学んでいくアクティブ・ラーニングが導入されました。
そこで求められるのが『考える力』です。
みんなで話し合おうにも自分の意見をしっかり持たず、発言が出来なければ何もせずただ話を聴くだけに終わってしまいます。
教育改革の柱は、『思考力』『判断力』『表現力』です。
一つのテーマを人の意見を当てにするのでなく、自分で「考え」他の人の意見や資料から「判断」し、自分の考えを「表現」することが求められています。
『考える力』を伸ばすのに最適な時期はいつか?
『考える力』が伸びるのは、柔軟な発想が出来る早い時期です。
私は、小学校にあがる前の年中児から年長児が最適だと思います。
この時期は発想力が豊かであり、固定概念に縛られることがありません。
小学生のように学問としての勉強ではなく、生活の中から学ぶことができますし、親が物事を教えやすい時期です。
小学校に上がるとどうしても成績が気になってきますので、
「~ができない」ということが親にとってのストレスになります。
その点、年中児や年長児は学校に入る前に「~ができる」ということに目がいくため親が褒めることが多くなります。
子どもは、褒められれば「もっと褒められたい」ので、考えて「褒められる」行動をし「自分のやったことを表現」します。
『思考力』『判断力』『表現力』の原点はここにあると思います。
未知の世界を生きる子どもたち
今の子どもたちが社会に出るころには、現在は存在しない職業が半分以上占めるといわれています。
現在もユーチューバーやプロゲーマーが活躍する時代です。
また、今年初めから広がったコロナウイルスの影響により、リモートワークなど仕事の仕方に対して社会の変化が見られました。
こうした社会環境が大きく変化するなかで、子どもたちは、決まった答えのない問題に対して、論理的に考えて、よりよい答えを見つけ出す力『考える力』=『思考力』がより求められるようになります。
家庭で『考える力』を伸ばすポイントとは!?
子どもの『考える力』を伸ばすには、親の関わり方がカギとなります。
最も注意してほしいのは、子どもが興味を示していないのに考えさせたり、親の考えを無理に押しつけたりしないということです。
また、ゲームや遊び感覚で学べる教材を使ってみるのもお勧めです。
『考える力』を伸ばすには継続が必要なので、まずは遊びながら考えるという経験をさせるといいでしょう。
大切なのは楽しいと思って考えることです。
親が出来る関わり方
①選択肢をたくさん用意する
小学校に上がり算数の勉強を始めるとまずは、計算問題の練習をすることになります。計算問題は、答えがひとつしかありません。
複数回答が出る問題は、ずっと後から学ぶことになります。
しかし、これからの教科書はアクティブラーニングを柱とした教科書ですので、たくさんの選択肢の中から自分で判断して答えを出していく必要があります。
そこで、複数の答えが考えられる問題や状況では、答えの候補をなるべくたくさん見つけ出し、そこから自分の答えを導き出す力をつけることが大事です。
たとえば買い物でお菓子を買う場合、
110円でどれとどれを組み合わせて好きなものを過不足なく買うか。
自宅から複数の店へ買い物に行く場合、
どの道が一番早く着くか
どこから回ったら一番効率がいいか。
実際にいくのでなくシュミレーションでもいいので
いくつものパターンを考えることで、考える力を鍛えることが出来ます。
このようにパターン別に、複数の答えを出す力がつくと、柔軟な発想で物事を考えられるようになります。
②論理思考の回路を作る
論理思考は、ものを比較してどこがどう違うかという「違い」見つけたり、結果からなぜそうなったか「原因と課程」を探ったりと、ものごとの関係性を捉える考え方です。
家庭で鍛えるなら書店で買える「まちがいさがし」「てんつなぎ」などのクイズは面白がってやってくれると思います。
また、例えば片付けをする時、まず何から手をつけてどう進めどう終わるかというフローチャートに従って行うことも論理思考を育てます。
『考える力』を育てる時に親がやってはいけないこと
①子どもが考えている時間を大切に!待つことも大事!!
②子どもの「なぜだろう?」の気持ちを大切にする。
③なるべく親が口出ししない!自分でやろうとする芽を摘みます。
④試行錯誤はとても大切です!間違っていても途中で止めないで!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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