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映画「街の上で」

今泉力哉監督の「街の上で」を視聴してきました。

①【街】
 下北沢という街の上で繰り広げられる恋愛劇。下北沢という街には、様々な色・形のカルチャーが存在する。
演劇、音楽、洋服そのカルチャーの元で多種多様な人間が恋愛をする。その街の上で暮らす人々の一部を切り抜いたかのような今作。

 下北沢で古着屋をしている青(若葉竜也さん)は、本が大好き。勤務中も本を読んで過ごしている。そんな青は彼女にフラれた。彼女のことは忘れられない。そんな青の前に突然現れた女性。その女性は映画監督で青に映画出演を依頼する。その出演がきっかけで様々な物・人と出会っていく。
好きな人がいる時に、他の女性と過ごしていてどこか比べてしまうあの感覚が味わえる。
そんな恋愛映画。

②【コメディ】
 今泉監督の「愛がなんだ」は、有名な作品として挙げられる。自分もガッツリ今作は恋愛をテーマにして描かれていくのかと思ったが、そうではなくコメディよりの作風に笑いが止まらなかった。今泉監督の違った作風を見れて終始幸せだった。
 特に、若葉竜也さんと中田青渚さんの20分弱にも及ぶ芝居は見ていて何処か芝居ではないリアリティの見ているかのようだった。
(わざとそういう風にアドリブが多い演技だったのか。)


③【若葉竜也さん】
 主演の若葉竜也さんの演技は真似できるものではないと思う。独特の存在感から発せられる演技は唯一無二であると感じる。
藤原竜也さんに似ているのではないかと感じる。誰かを演じるのではなく、若葉竜也さんそのものが演技をしているところを見ているかのように。

④【まとめ】
 世の中には、カメレオン俳優と評される役者さんもいるが、自分自身を演じている役者さんも素晴らしいと思う。演技力がないと他の作品の役と同じになってしまうからだ。
 今作に友情出演をしている成田凌さんの一言に自分はハッとなった。
作中で成田さんは、朝ドラに出演している有名俳優として出てくる。青が依頼された自主映画にも出演。青は「こんな大物が自主映画になぜ出演するのか不思議」そう思い成田凌さんに聞いてみた。
青「こういうのにも出演するですか?」
成田「映画に大小はないよ。本が面白かったら         出るよ。」

 今まで大きい映画に出演したいと思っていたが、このやり取りから自分が何を持って映画に出演するのか考えさせられた。

 今作は、コメディよりの恋愛映画が見たい方には特におすすめ。
韓国映画「猟奇的な彼女」に似ている。

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