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映画感想(邦画)

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邦画の感想を書かせていただいております。
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#俳優

映画「ノマドランド」

映画「ノマドランド」

  人間はどんな時も力強く生きる

 今回、映画「ノマドランド」を視聴させて頂きました。
 実話。『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』を原作としており、この書籍を読んだ主演のフランシス・マクドーマンドさんは、衝撃を受け映画権を購入。その後、監督にクロエ・ジャオさんを起用。
 クロエ・ジャオさんは、中国出身の映画監督で今後公開するmarvel作品の「エターナルズ」の監督もしており、注目度が高い監督。

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映画「キャラクター」

映画「キャラクター」

お化けよりや怪物よりも人間そのものが恐怖

※ネタバレ含みますので、苦手な方はおやめください。

 今回、永井聡監督の映画「キャラクター」を公開初日に視聴させて頂きました。
 今作を視聴し終わった後にまず初めに感じたことは、映画「羊たちの沈黙」に類似している点があると感じます。
作品自体のメッセージ性もそうですが、監督の永井さん初め、脚本・原案担当の長崎尚志さんたちの伝えたいことが理解できました。

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映画「MOTHER マザー」

映画「MOTHER マザー」

 親からの愛が時には狂気になる

 今回、大森立嗣監督の映画「MOTHER」を視聴させて頂きました。

今作を一言で言うと”狂愛”。
家族の愛を表した作品は星の数ほどあります。ですが今作は、普通の家族の愛とは異なった愛の形。子を愛し、自分を愛した結末がなんとも言えない一作。

①【内容】
 だらしなく男性と関係を持ち、男性に依存している母(長澤まさみさん)。誰にも心を開くことを許されず、母のみを信

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映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

 一番の味方である母親から虐待を受けたら
 あなたはどうしますか?

①【内容】
 ごく普通の町工場の息子として生まれた”ぼく”歌川タイジ(仲野太賀さん)。5歳の頃から母親(吉田洋さん)から虐待を受けて過ごす日々。
唯一の支えだったのは、工場の職員である女性。おばあちゃんみたいだったその人をたいじは、ばぁちゃんと呼び、懐いていた。

 愛する母のすぐそばには暴力があった。

 9歳の時、母から施設

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映画「泣く子はいねぇが」

映画「泣く子はいねぇが」

 人は迷いながら大人になっていく

 
 今回、是枝裕和企画・佐藤快磨監督の「泣く子はいねぇが」を視聴させて頂きました。

 自分自身が主演の仲野さんが好きで公開している際に映画館で視聴後、改めて視聴させて頂きました。
公開中の時も号泣しましたが、今回も泣かせて頂きました。

①【内容】
 主人公のたすく(仲野さん)は秋田県出身。娘が生まれ喜んでいたが、妻(吉岡里帆さん)は夫の大人になりきれてない

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短編映画「青い、森」

短編映画「青い、森」

死後の世界を信じますか?

 今回、井手内倉監督と内山拓也監督、共同制作作品の映画「青い、森」を視聴させて頂きました。

 とても考え深いもので、海の底をいつまでも泳いでる感覚になりました。

 若手俳優・清水尋也さん、門下秀太郎さん、田中偉登さんの演技が特に勉強になりました。

①【内容】
 幼い頃に両親を亡くし、祖父に育てられてきた波(清水さん)。その祖父も他界してします。
ひとりぼっちになっ

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映画「西瓜とマヨネーズ」 

映画「西瓜とマヨネーズ」 

 あなたは好きな人の為に
        どこまでできますか?

 今回、中野太賀さん・白田あさ美さん主演の「西瓜とマヨネーズ」を視聴させていただきました。
 初めて、監督の冨永さん映画を視聴し、冨永さんの脚本、作り方の虜になってしまいました。
今作を視聴し終え、涙が止まらず感情移入を容易にさせる演出、月永さんの撮影がそれをさせているのだと感じます。

①【家】
 当たり前ですが、誰もが帰る家があ

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