近くて遠き春のよう
雲ひとつない青い空
黄色い稲のその向こう
一本道のその先で
私を待ってる人がいる
茶色い町に囲まれた
少し小高い丘の上
そよ風吹くその中で
私を待ってる人がいる
日の出は見事な曙色
夕暮れ時は茜色
日暮れはほのかな色提灯
夏は煌めく夢花火
一緒に丘から見た景色
今も鮮やか甦る
いまだ心は夢の中
目を瞑って開けたらば
この夢覚めやしないかと
思えど悲しさ増すばかり
寄せては返す思い出に
追憶儚く消えるだけ
近くて遠き春のよう
今はあなたに悪いけど
私の心は動けない
ひとり佇むあなたへの道
今日もまた日は暮れゆく
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