シベリア鉄道情報|車内設備や寝台列車の様子を公開![ウランウデ〜イルクーツク間]
「世界で最も長い鉄道」として知られる「シベリア鉄道」。広いロシアを東西に大きく横断する、旅人なら一度は憧れる鉄道の一つです!
ただ実際には「ロシア人の移動手段」の要素が強く、いわゆる「豪華列車」といった観光メインの列車ではありません…
それでも!シベリア鉄道が「旅人の憧れ」であり続ける理由とは?
「そもそもシベリア鉄道って?」
「トイレとか設備が心配。キレイかな…」
「寝台列車は初めてなんだけど…」
今回はシベリア鉄道の写真を見ながら列車気分を感じて、不安を解消しましょう!
◆「シベリア鉄道」とは?
シベリア鉄道は、ロシアの首都「モスクワ」から極東ロシアにあたる「ウラジオストク」までを結ぶ「世界一長い鉄道」です。
その距離なんと「約9,300km」!
ノンストップで乗り続けても、7日間かけての長旅横断です。この長い距離ながらも、全走破を目指して乗車する観光客が多くいます。
観光目的の場合、途中の「ハバロフスク」や、世界遺産「バイカル湖」にて、観光がてらの休憩を挟みながらの旅になるでしょう。
路線はいくつかあります。そのなかでもやはり1番有名なのは「モスクワ〜ウラジオストク」を走る「ロシア号」!
短い距離であれば、「ウラジオストク〜ハバロフスク」までのシベリア鉄道体験乗車も、日本からなら行きやすいですね!
◆「シベリア鉄道」乗車[ウランウデ~イルクーツク区間]
冒頭でも書いたように、「豪華な観光列車」をイメージしてしまうと、残念なイメージで終わってしまうでしょう。
今回は写真を見ながらその風情をイメージしていただき、ギャップを埋めてしまいましょう!
今回ご紹介する乗車区間は「ウランウデ~イルクーツク」です。
「ウランウデ~イルクーツク」までの乗車時間は「約9時間」!
長い乗車時間にも思えますが、先ほどのマップでルートを見てみると…?
赤でマークしている2カ所が「ウランウデ」と「イルクーツク」です。世界一長いシベリア鉄道からすると、9時間でもたったのこれだけの区間なんです…!
今回はシベリア鉄道の列車番号361。ウランウデ(途中乗車)22:39発 → イルクーツク 翌7:29着。
シベリア鉄道の時刻表はこちら。
時間は変更があるので、駅間の所要時間を目安にいただくことをおすすめします。
◆「シベリア鉄道」乗車方法は?
それでは早速、「ウランウデ駅」から出発です!
今回は夜の出発!寝台列車を利用し、翌朝に「イルクーツク駅」に到着します。
こちらがウランウデ駅。
特別大きな駅!というほどではありませんが、外観も内装も、比較的整備されていて清潔感を感じます。
スーツケースをもって中に入ってすぐに、荷物のセキュリティチェックがあります。
水や液体物はOK。ハサミ程度の刃物類もOK。
正直そこまで厳しいほどのものではありません。形式だけな雰囲気があります。
団体ツアーなどであれば、ここでスーツケースをまとめて、ポーターに預けます。あとは、ポーターが後ほど客室まで運び入れてくれます。
荷物を預けたら、案内に従って外へ。
すぐ目の前のホームに、今回の電車がすでに入電していました。
この列車がすごーく長い!先頭が見えないし、とても運転手さんの写真を撮りに行こうとも思えないほどの車両数です…!
各車両には駅員さんがいて、車両の入口にてパスポートとチケットのチェックがあります。
パスポートをスーツケースに入れてしまったりしないように!(もちろん手元にあるはずですが…)
また、チケットはトラブル防止のためにも事前にプリントアウトしておきましょう。
◆「シベリア鉄道」車内の様子は?
中に乗り込んだら、早速自分の客室に入りましょう。
しばらくすると、各客室にて、改めて車掌さんによるパスポート&チケットのチェックがあります。
正直あまり英語は通じません。ガンガンのロシア語でまくし立てて去っていきます笑
客室内はこんな感じ。こちらは2等客室。
2段ベッド×2つの、4名用コンパートメントです。
スーツケースは、下段のベッド部分を持ち上げて入れ込みます。
ただ、大きなスーツケースだと2つ入れるのが限界かと…。客室上部に荷物入れもありますが、持ち上げるのがなかなか大変です(バックパックなら簡単ですね)
3等客室は、個室のような仕切りがなく、ベッドがひたすら続きます。
◆「シベリア鉄道」車内設備は?トイレ・ベッド・WiFi・車内販売は?
続いて、車内の設備をご紹介します!
【電気】
各枕元にあります。
客室内にコンセントはありません。ただ、各車両の通路にコンセントがあるので、交代で使うことは可能です!
【WiFi】
残念ながらありません。
【布団類】
シーツ・枕カバーがあります。
毛布・枕・敷布団もあります。セットアップは各自にて。
【カーテン仕切り】
ありません…
【トイレ】
各車両にあります。クオリティは写真を参照ください!紙はあります。
ただし!終点イルクーツク到着の30分前にカギをかけて閉鎖されます!早めに利用しましょう。
【給湯器】
各車両にあります。自由に利用可能です。
【車内販売】
飲み物・お菓子があります。
そのほかシベリア鉄道グッズもあります。
各車両を回っての販売はありません。車両の車掌さんに声をかけましょう!
飲み物やお菓子も数が多いというほどではありません。お酒の販売はありません。
グッズの一覧です。ただ、実際には紹介されているもののうち半分くらいしか車両に積まれていませんでした笑
車両に積み込まれていたらラッキーという気持ちで、車掌さんに声をかけてみましょう♪
◆「シベリア鉄道」到着[イルクーツク駅]
早朝、イルクーツクに到着です。
段々と街の景色が車窓に見え始めます。
先ほど「トイレ」の部分でもお話ししたように、到着の30分前にはトイレは使えなくなってしまいます。洗面やお手洗いの時間を考慮して、起きる時間を決めましょう。
イルクーツクに到着したら、ホームの階段を地下に下りて駅舎へ移動し、出口へ進みましょう。
駅の中は早朝ながら多くの乗客があふれています。
案内板もあるので、迷うこともないでしょう。
ガイドツアーなどであれば、駅の外でバスが待機していると思います。
イルクーツク駅から市内までは近いですので、アーリーチェックインでホテルに入るか、朝の市内観光を楽しみましょう!
全線踏破をするもよし、魅力的な観光地に合わせて体験するもよし。
ロシアの思い出にシベリア鉄道はいかがですか?